本物の花がアクセサリーに!岡山県倉敷の素敵な古民家店「苑工房」を訪れた

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日本って本当に素敵なもので溢れてるんだなー!!!!!

本物の花がアクセサリーに!岡山県倉敷の素敵な古民家店「苑工房」を訪れた

・移り変わる花の美しさと日本人の心
・岡山の最後に訪れた倉敷は風流な街並み
・花の美しさを頂点で閉じ込めたアクセサリーが並ぶ倉敷の「苑工房」
・時間によって変化して行く素敵な花のアクセサリー

・移り変わる花の美しさと日本人の心

花というものは華やかで美しいが、すぐに色あせて枯れてしまうものである。永遠ではなく儚い花の美しさを日本人は古来より愛で、その美しさが永遠ではなくむしろ一瞬一瞬移り変わっていくからこそ美しいのだという独特の美意識を形成してきた。激しく移り変わっていく四季の中ですぐに散ってしまうからこそ、今しかない時間的に限定された美しさだからこそ、花の美しさに思いを馳せその一瞬の時を宝石のように慈しむことを見出したのではないだろうか。

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もしも花が美しさの頂点を保ったままで、時を止めてしまったならばどんなにか素敵だろう。そんな願いは変化の中に一瞬の美を見出す日本人の独特の感性からはややかけ離れているのかもしれないが、目まぐるしく移り変わる時の中で美しさを頂点のままで凍りつかせることができたならと願う側面は誰にでもあるのではないだろうか。それはもしかしたら花に限らず、生まれてから老い病み死ぬことを運命付けられたぼくたち人間の誰もが抱く思いなのかもしれない。

 

 

・岡山の最後に訪れた倉敷は風流な街並み

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今までの人生で巡ったことのなかった岡山県を順調に深めることに成功し、岡山県の最後の目的地倉敷にやって来た。岡山旅行といえば倉敷というほど代表的な観光地であるが、初めてここを訪れてみてどうしてそんなにも倉敷が旅行者に賞賛されているのかよくわかった。ここにしかない古民家の立ち並ぶ風情のある街並みが本当に美しかったからだ。しかもその古民家たちはお店として機能していたりして旅行者を楽しませてくれる。

ぼくは旅をしていても似たり寄ったりのものばかりを並べている量産型のお土産やさんにはもはや興味を示さなくなってしまったので、ここ倉敷でもほとんどお店に入ることはなかった。しかし歩いていて外から見ていてピンと来た気になるお店がひとつだけあったので入ってみることにした。

 

 

・花の美しさを頂点で閉じ込めたアクセサリーが並ぶ倉敷の「苑工房」

そのお店「苑工房」では美しい花のブローチやネックレスが売られていたが、店員さんによるとなんとこれらは全部本物の花なのだそうだ!企業秘密の特殊な加工で花の美しさを頂点のままで閉じ込めたらしく、どの花もまさに本物の美しさを湛えていた。店員さんが情熱的に説明してくれたのには、このアクセサリーたちは花の美しさを閉じ込めてはいるものの、やはり本物の花なので次第に色が変化していくというのだ。そしてその店員さんのつけているダリアの花のブローチは8年かけてこのような色になったのだと教えてくれた。確かにお店にあるどの花の色とも違う独特な色彩をしていた。このように色の移り変わりを楽しむのもこの花のアクセサリーの魅力であるということだった。

この店員さんは本当にこのお店の花のアクセサリーが情熱的に好きらしく、その情熱がこちらにも伝わって来た面白かった。本当に自分が好きだと感じるものを自分で売るというのは楽しいことなのかもしれない。この色の変化は花によって違うのでどのような色になるか見当がつかず、その変化の意外性を楽しむのが素敵なのだと教えてくれた。

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この花のアクセサリーのお店はここ倉敷の「苑工房」にしかないらしく、オンライン以外ではすべてここでしか買えないものだということだった。3000円以上とやや高価なものが多いものの、加工の手間を考えると決して高くはないと教えてくれた。作家の五木寛之さんもこの店を訪れてこれらのアクセサリーを大絶賛したそうだ。

 

 

・時間によって変化して行く素敵な花のアクセサリー

 

店員さんに情熱的に教えてもらってこの花のアクセサリーの魅力がよくわかったのでひとつくらい購入しようとしたがなかなか選ぶのが難しかった。説明してくれたように花の色彩が時代によって変化するらしく、その変化のことも考慮して品物を選ぶ必要があるからだ。今目の前にあるアクセサリーの色彩や形の組み合わせが気に入ったからとて、ずっとその外見であるとは限らないのだ。

 

色彩の変化は予想がつかないというものの、例を見せてもらうと色褪せてベージュのように変わっていくのが通常らしく、ベージュ的な色になっても枯れたように見えない花が時間経過を考えるといいような印象だった。店員さんのつけていたダリアは色彩にコントラストがあって中心に行くにつれて濃い色調になって行くので、たとえ色褪せてもそのコントラストに助けられ枯れたような感じがしなかったので、ぼくもダリアの花を買ってみることにした。

時系列で変化を追って行くことを楽しみにできるというアクセサリーは世界でもなかなか例を見ない。日本の素晴らしい感性や技術が結晶された素敵な品物が、日本を旅していると発見されることがとても嬉しく感じられた。

 

 

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