インドでお腹を壊すのが怖いよ!!!!!
インドの呪い?!インド航空券を予約してからお腹の調子が悪くなってインドの恐ろしさを感じた
・インドへは、呼ばれた者だけが辿り着く
・JALのマイルキャンペーンでお得にインドデリーへの航空券を予約できた
・インドへの往復航空券を予約してからなぜかお腹の調子が悪くなった
・ブッダが亡くなった理由は何か?
目次
・インドへは、呼ばれた者だけが辿り着く
インドは呼ばれた者だけが辿り着く国だという。ぼくは海外旅行が好きなものの特にインドに強烈に行きたいとかひどく呼ばれているとか感じたことはなく、旅好きならばほとんど誰もが訪れるであろうインドに行ったことのない人生を長らく過ごしていた。しかし今年になってから急にインドに行かなければならないという思いが、心の奥底から沸々と沸いて来るのを感じていた。理由も理屈も全くわからないが、これこそがインドに呼ばれているという感覚なのだろう。
ついにインドに呼ばれる時がぼくにも来てしまったのだろうか。ぼくはずっとインドに行くのが怖かった。なぜならインド旅行をしていると絶対にお腹を壊すと聞いていたからだ。せっかくはるばるやって来たインドで健康を害し、下痢や嘔吐などの消化管症状を繰り返しながら旅を継ぐなんて想像しただけでもつらく苦しそうだ。本当ならばインドになんか行きたくはない。インドになんか行かないで日本のお家でゆっくりとお茶でも飲みながらのんびりお昼寝していたいというのがぼくの本当の気持ちなのだ。
しかしそのような自分の本当の気持ちを明確に否定し打ち消すように、旅に出なければならないという直感と情熱が自らの根源から燃え盛るのを感じているのもまた事実だった。日本のお家でゆっくりお茶でも啜っていたと思う臆病で保守的な自分と、未知なる異国であるインドの冒険に出かけなければならないという衝動的な自分の、一体どちらが本当の自分だと言うのだろうか。人間の精神というものは一面的で単純なものではなく、様々な側面から内面に矛盾を感じながら、相剋に引き裂かれるように生き延びなければならないという宿命を抱えている。
しかしいつでも勝つのは、旅立たなければならないという行動的で積極的で衝動的な自分だ。常にこちらが勝つということは、こちらの自分が本物であり、こちらの自分が本質であり、こちらの自分がぼくの運命の軌道を支配しているということだろうか。ぼくの魂はいつも、最もおそろしいと感じる方角へと飛翔するように作られている。日本でゆっくりしたいと願う自分自身がいつの間にか打ち砕かれ、ぼくは知らず知らずのうちにインド行きの航空券を予約していた。
・JALのマイルキャンペーンでお得にインドデリーへの航空券を予約できた
JALのマイルが貯まっていたので、日本からインドへの往復航空券はJALで予約することにした。本来ならば片道17500マイルかかるところ、キャンペーン中だったので30%オフの12250マイルで予約することができてとてもお得だった。往復で24500マイルを消費し、燃油サーチャージ代で70000円程かかったが、日本から快適に直行便でインドへ行けるならそれでも安いと感じられた。インドのことはよくわからないので、とりあえず首都デリーの空港でin,outすることに決めた。JGC会員なので羽田空港のサクララウンジにも入れて快適に過ごせるはずだ。インドへ行ってからが大変だろうから、せめてインドへ行くまでは平穏に過ごしたいというのがぼくのささやかな願いだった。
・インドへの往復航空券を予約してからなぜかお腹の調子が悪くなった
ついにインドの航空券を予約してしまった!これで本当にインドへ行かなければならない!インドでお腹を壊したらどうしようと緊張していると、インドの航空券を予約した翌日くらいからまだ日本にいるにも関わらずお腹の調子が悪くなってきてしまった!まだインドへ行ってもいないのに、インドの航空券を予約しただけでお腹の調子が悪くなってしまうなんて、これはインドの呪いだろうか、インドって本当に恐ろしいところだと思わずにはいられなかった!
ぼくは過敏性腸症候群の気があるので割とよく日常生活でもお腹が痛くなりやすいのだが、トイレに行けばすぐに治る。しかし今回の腹痛はいつものとは性質が違い、トイレに行ってもよくならないし、すぐによくなったもののちょっとした発熱と関節痛もあったような気がしたので、もしかしたら感染性腸炎の類だったのかもしれない。腹痛は空腹時に増強する上腹部痛だったので十二指腸潰瘍などの病気の可能性もあると疑ったが、自分自身で腹部診察を行い反跳痛がないことを確かめながら慎重に様子を見たところ1日で軽快したのでそのままの生活を続けることができた。
この頃は渋谷の真ん中でよく働いていたので、ぼくは昔に渋谷の果実酒飲み放題のお店で腸炎になった可能性があることを思い出した。今回も渋谷のお好み焼き屋さんで食べてから徐々に上腹部痛が発生したので、渋谷という街はぼくの腸に合わないのかもしれない。もしかしたらインドという国よりも渋谷という街の方が、ぼくのお腹にとってはよくないのだろうか…。
・ブッダが亡くなった理由は何か?
ブッダの人生最後の旅を記録した「大般涅槃経」という本の中でも、ブッダが亡くなったのは鍛冶工の子チュンダの供養の食べ物を食べたことが原因だったと書かれている。その供養の食べ物は食べてはいけないキノコもしくは豚肉だったと伝えられるが、ブッダは激しい腹痛を起こし下血を生じても自らを奮い立たせクシナガラまで歩いたという。
よくよく考えたらインド周辺で生まれ育ったブッダという人でさえインドでお腹を壊すのだから、日本で生まれ育ったぼくがインドでお腹を壊しても仕方ないのかもしれないと、インドへの旅が近づく度に半ば諦めの境地に達していた。
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