ラージギルからクシナガラまでの移動は難易度が高いぞ!!!!!
インド仏教巡礼の旅!ラージギルからパトナ経由でクシナガラまで移動する方法を徹底解説
・ぼくのインド仏教巡礼の旅
・コルカタ、ブッダガヤ、ラージギル、クシナガラ、バラナシの旅路
・情報が少ない!ラージギルからクシナガラまでの移動はパトナを経由すべきだった
・ラージギルからパトナまでのローカルバスは快適だけど便数が少ない
・パトナからクシナガラ行きのバスに乗るのは難易度がかなり高かった!
・パトナからクシナガラまで長距離バス8時間の旅路
目次
・ぼくのインド仏教巡礼の旅
ぼくの今回のインド一周の旅の最大の目的は、ブッダが亡くなったという入滅の地「クシナガラ」を訪れることだった。10年前のネパールの旅の中でブッダ生誕の地「ルンビニ」へ行ったことがあったので、今度は亡くなった場所を巡礼したいというのがぼくの10年来の憧れだった。またブッダの生涯は謎に包まれているが、死に至る最後の旅については「大般涅槃経」もしくは「大パリニッバーナ経」として克明な記録が残されていて、作家の五木寛之さんが「仏教への旅」という番組でその大般涅槃経に沿った深遠な旅をするのを見たというのも、ぼくがクシナガラを特別に訪れたい理由のひとつとなった。
ブッダ生誕の地ルンビニや、ブッダ入滅の地クシナガラ、ブッダが悟りを開いたブッダガヤーや、ブッダが好んでよく説法を説いたと言われるラージギルは、地理的にはインド北東部〜ネパールの南部に集中しているが、それぞれがかなり辺鄙なところにあり移動も不便でややこしいことから、個人旅行としてのインド仏跡巡礼の旅は困難を極めた。しかしだからこそ自らで旅路を切り拓き、ずっと憧れていた仏教にまつわる聖地へ辿り着いた感動は言葉にできないほどに大きなものだった。
今回の記事では移動が不便で情報も少なかったインド仏教遺跡間の移動方法を、自分自身の経験を踏まえて解説していこうと思う。これからインドの仏教巡礼の旅をする日本の人々のお役に立てれば幸いである。
・コルカタ、ブッダガヤ、ラージギル、クシナガラ、バラナシの旅路
ぼくはコルカタ、ブッダガヤ、ラージギル、クシナガラ、バラナシの順にインド仏教巡礼の旅路を進めた。コルカタからブッダガヤまで夜行バスで移動する方法をまとめた記事はこちら!
ブッダガヤからラージギルまでトゥクトゥクとローカルバスで移動した記事はこちら!
・情報が少ない!ラージギルからクシナガラまでの移動はパトナを経由すべきだった
さて問題はラージギルからクシナガラまでの移動だった。ブッダガヤからラージギルまでのように割と簡単に行くかと思いきや、ラージギルのホテルで聞いてみてもどうやってクシナガラまで行くのか誰も知らないという。それもそのはずで、ブッダガヤとラージギルは70km程度しか離れていないのに比べて、ラージギルからクシナガラまでは何と300km以上も離れている上に、州をまたいでの移動になってしまうのだった。
基本的にクシナガラという小さな町へ行くためには、近郊の大きな町であるゴーラクプルからローカルバスで移動するのだという。しかしゴーラクプルはクシナガラの西にあり、ぼくが今いるラージギルはクシナガラの東側にあるので、わざわざラージギルからゴーラクプルを経由してクシナガラまで行ってしまうと遠回りになってしまう。
インド旅行でバスを予約するのに便利なredBusで検索したところによると、ビハール州(ブッダガヤやラージギルはこの州に属している)の州都であるパトナからはクシナガラへの長距離バスが出ているということで、それに乗るしかないと決断した。つまりぼくはラージギルからクシナガラまで移動するために、パトナを経由する必要があるということだ。パトナはさすが州都の都会であることもあり、ラージギルからもバスが出ているし、クシナガラに寄るバスも1日に2便ほど走っているようだった。
ぼくが予約したパトナからクシナガラ行きのバスはPanwar Travelsという会社のバス。朝の10時に出発して8時間ほどかかる予定だった。1575ルピーで2500円ほど。エアコン付きのバスだった。このバスもなかなか難易度が高かったが後述する。夜行バスがあれば便利だったのだが夜行バスはなかった。ラージギルからパトナへローカルバスで移動し、パトナで1泊してから(どんなに朝早くラージギルを出発しても朝10時のパトナ発のバスには乗れないのでパトナで1泊するしかない)、それから朝10時のクシナガラ行きのバスに乗るという計画を立てた。
・ラージギルからパトナまでのローカルバスは快適だけど便数が少ない
さてまずはラージギルからパトナまでのローカルバスだ。ラージギルにはバスステーションが1つしかないのでとりあえずそこへ向かう。時刻表は知らない。しかしパトナは州都なのだから実に数多くのローカルバスがバンバン出ているのだろうと思いきや、その見積りは甘すぎた!なんと朝の11時にバスステーションに着いて、昼の1時にしかパトナ行きのバスは出ないというのだ!
仕方なくインド人たちと一緒に待合室で2時間待つ。まさか州都へ行くバスのために2時間も待つとは思わなかった!なんと不便なインドの交通事情!ラージギルからパトナ行きのバスはかなり便が少なそうなので、移動の際には早めにラージギルのバスターミナルへ向かった方がよさそうだと感じた。
しかしラージギルからパトナ行きのバスは政府のバスらしく、ローカルバスなのにエアコン付きで非常に快適だった。所要時間は5時間半。値段は193ルピー(300円ほど)だった。
ラージギルからパトナなんて100kmくらいしかないのに、何でこんなにも時間がかかるのか謎だった。本当にインドのバスは信じられないほど遅いけど、そののんびりさがインドの旅独特の旅情なのだろう。
念の為到着したパトナのバスステーションでクシナガラ行きのバスはあるのかと尋ねたら、翌日の4時半発で7〜8時間かかる、到着は深夜となると言われたのでやっぱりredBusの長距離バスを利用する計画を変えなかった。
・パトナからクシナガラ行きのバスに乗るのは難易度がかなり高かった!
パトナで1泊した後、クシナガラ行きのバスが出発する「Patna New Bus Stand」までUber利用のトゥクトゥクで向かった。しかしPatna New Bus Standへ到着しても例によってどのバスがクシナガラへ行くバスなのか全くわからない!いつものようにバス会社のインド人のおじちゃんに聞くと、おじちゃんは優しく電話などでバス会社に連絡してくれ、ぼくがちゃんとバスに乗れるように取り計らってくれた。ありがとうおじちゃん!
驚いたのはバスが出るのはグーグルマップに出てきたPatna New Bus Standではなく、Patna New Bus Standから少し離れたPanwar Travelsというバス会社(ぼくが乗る予定のクシナガラ行きのバスの会社)の事務所の前だったことだ!こんな仕組みインド人じゃないと絶対わからへんわ!しかしPatna New Bus Standにいたおじちゃんがぼくのために移動のためにバイクとライダーまで用意してくれ、無料でPatna New Bus StandからPanwar Travels事務所前まで運んでくれた。なんて優しいインドの人々!ありがとう!このクシナガラ行きのバスの乗車場所を探すのが本当に難易度が高いと感じた。Patna New Bus Standのおじちゃんの助けがなければ絶対にここまで辿り着けなったよ!
・パトナからクシナガラまで長距離バス8時間の旅路
パトナからクシナガラへと向かうバスはエアコン付きで快適!最初のうちはそんなに混んでないので心地よい時間を過ごすことができたが、後になってくると床にまでインド人がいっぱい座っている始末!さすが世界で最も人口の多い国!電車もバスもすぐに満員になるのが、インド旅が計画通りにいかない不便な点だと感じた。
横の座席を見るとなんと椅子からインド人の足が生えている!これはインド旅ではよく見る風景のひとつで、なぜかインド人はそこらじゅうに足を伸ばしたがる習性がある。日本人なら自分の足を人に向けるなんて何となく汚いし申し訳ないと感じるから絶対にやらないと思うが、インド人は自分の素足を遠慮なく伸ばしてくるので面白かった。
8時間ほどでクシナガラに到着!辺りは既に暗くなりかけていたが、歩いていてすぐにここが自分の好きな町であることを直感で感じた。10年以上ずっと憧れていたブッダ入滅の地、クシナガラ!本当は1泊するだけの予定だったけれど、やっぱり2泊しようと思う。
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