スイス・ベルンは水と光の都
美しい水と光だった。 スイス・ベルンは水と光の都 ・水と光の舞う街 ・水のように生きろ ・ベルンは水と光の都 ・陸の時間/水の時間 ・相聞(そうもん) ・波紋(はもん) ・水と光の写真集 ・水と光の舞う街 …
美しい水と光だった。 スイス・ベルンは水と光の都 ・水と光の舞う街 ・水のように生きろ ・ベルンは水と光の都 ・陸の時間/水の時間 ・相聞(そうもん) ・波紋(はもん) ・水と光の写真集 ・水と光の舞う街 …
旅立つことをおそれないで すぐにまた帰ってこれる 人は帰りつかずにはいられないもの どんなに明日が来なくなっても なにもかもを失くしても すぐにまた満ちる日が来る 喪失の中にある出離を ためら…
祈りなど届かない そのように打ちひしがれた心が この世界には後を絶たない 枯れ果てた生命が土へと帰る 願いなど叶わない そのように諦め果てた思いが 人の心を喪失させて 砂のような人間を生み出す…
さまよい果ててたどり着くのは 色彩の薄れたリガの街並み 消え果てた東洋の瞳の欠片たち ぼくは孤独な異国の人になる どこから来たのですか どこへ行くのですか 尋ねられる言葉もない ぼくはまさしく…
欧州で最も古い石橋の上で 人々はPragueの街並みに夢中になる ぼくは込み合った群衆を退いて 川のほとりからカレル橋を眺める 橋の姿は橋の中から見えはしない まさにそのようにして 橋にたたず…
黄金に輝く夜の姿も 赤色に染まる夕暮れ時も どちらも変わらぬおまえの姿 たかが時間による遥かなる異なり 通りすがりに見間違うだろう 別の人かと誤るだろう どちらも見知らぬおまえの姿 同じ顔でそ…
ここは本当は森なのでしょう 聳え立つ巨大な岩山 残された木々の精霊 動物たちの駆け回る庭 森が街のふりをしている あまりに整然としているのは 森だと気がつかれないため 正方形と円形の美しい調べ…
たとえ世界を一周しても 一生部屋の中にいても同じ 聡明な命ならば 川を渡り終えるだろう どのように渡ったかは知れない 誰も知ることがないそれほどに 彼らは此岸から彼岸へと消える なんの物音も立てずに 橋をか…
普通であることへと 導く風は止まない 真理に根を下ろさぬ者たちは 疑いを知らず風に従う 安らかな心地だろう 病むことのない国だろう そう思い込むことで最も 侵襲されることに気付かなくても 敢えて異常を 自ら…
ささやなか願いほど叶わない 当たり前の祈りほど届かない 人はやがて諦めて終わる 最後の最後に諦めて終わる 叶わないことが 辿り着く国だと心を閉ざす 届かないことが 人の生きる日々だと地に伏せる 最後まで心を…