ぼくは異国を旅することができない
ぼくは異国を旅することができない どんなにはるか遠くまで 肉体を旅立たせても 心まで旅立たせることはできない もしかしたら誰もが そうなのかもしれないわ あらゆる心はひとところに留まり 旅立ち…
ミズイロノコトバぼくは異国を旅することができない どんなにはるか遠くまで 肉体を旅立たせても 心まで旅立たせることはできない もしかしたら誰もが そうなのかもしれないわ あらゆる心はひとところに留まり 旅立ち…
ミズイロノコトバ重き荷を背負えば 歩みもはるか遅くなる 容易く行けた場所に行けなくなる 誰もができることができなくなる 重き荷が見えるものならば 手を差しのべてくれるものもあろうが ぼくにしか見えない荷物 あ…
スイス/Switherland樹氷というものを見たこともないのに、ぼくの創造は樹氷に満ちていた。 樹氷の詩 ・見果てぬ樹氷 ・樹氷の詩1「〜越境者〜」 ・樹氷の詩2「愛の樹氷」 ・樹氷の詩3「静謐と孤独」 ・樹氷の詩4「時の異国」 ・樹…
スイス/Switherland美しい水と光だった。 スイス・ベルンは水と光の都 ・水と光の舞う街 ・水のように生きろ ・ベルンは水と光の都 ・陸の時間/水の時間 ・相聞(そうもん) ・波紋(はもん) ・水と光の写真集 ・水と光の舞う街 …
ハンガリー/Hungary旅立つことをおそれないで すぐにまた帰ってこれる 人は帰りつかずにはいられないもの どんなに明日が来なくなっても なにもかもを失くしても すぐにまた満ちる日が来る 喪失の中にある出離を ためら…
ミズイロノコトバ祈りなど届かない そのように打ちひしがれた心が この世界には後を絶たない 枯れ果てた生命が土へと帰る 願いなど叶わない そのように諦め果てた思いが 人の心を喪失させて 砂のような人間を生み出す…
ミズイロノコトバさまよい果ててたどり着くのは 色彩の薄れたリガの街並み 消え果てた東洋の瞳の欠片たち ぼくは孤独な異国の人になる どこから来たのですか どこへ行くのですか 尋ねられる言葉もない ぼくはまさしく…
チェコ/Czech Republic欧州で最も古い石橋の上で 人々はPragueの街並みに夢中になる ぼくは込み合った群衆を退いて 川のほとりからカレル橋を眺める 橋の姿は橋の中から見えはしない まさにそのようにして 橋にたたず…
ミズイロノコトバ黄金に輝く夜の姿も 赤色に染まる夕暮れ時も どちらも変わらぬおまえの姿 たかが時間による遥かなる異なり 通りすがりに見間違うだろう 別の人かと誤るだろう どちらも見知らぬおまえの姿 同じ顔でそ…
ミズイロノコトバここは本当は森なのでしょう 聳え立つ巨大な岩山 残された木々の精霊 動物たちの駆け回る庭 森が街のふりをしている あまりに整然としているのは 森だと気がつかれないため 正方形と円形の美しい調べ…