祈りなど届かない
そのように打ちひしがれた心が
この世界には後を絶たない
枯れ果てた生命が土へと帰る
願いなど叶わない
そのように諦め果てた思いが
人の心を喪失させて
砂のような人間を生み出す
けれどまた燃え上がる
どんなに優れた水を注いでも
根源が消えない限りは
祈りの熱はよみがえり続ける
どこへ隠されていたの
なにもかも手放したふりして
本当はぎらりと光る源流を
心に秘めて放さなかった
まるで死なない鳥のようだ
どこまでも生きる永遠のようだ
人は必ず死ぬというのに
永劫死なない炎を核に蓄えている
核の声が聞こえぬ者もあろう
なにひとつ知らずに終わる命もあろう
気がつくまで 気がつくまで
どこまでも廻り続ける車輪
燃え盛る火種に
はらまれた時は急いで
この生命を燃やし尽くす
生老病死の苦しみを与えて
けれど根源が繋いでゆく
次の宇宙へと繋いでゆく
ぼくたちは見えない腕に抱かれて
もう一度炎から生まれる
青い液体が少年から
解き放たれた瞬間のように
裸体の陰に滴り落ちる慾望は
青い炎の形をしている