まじで吐く寸前!カプリ島行きのフェリーの揺れが過酷すぎた

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まじで吐くかと思いました…。

まじで吐く寸前!カプリ島行きのフェリーの揺れが過酷すぎた

・朗らかなナポリの旅の情緒
・地獄のように激しく揺れるカプリ島行きのフェリー
・ぼくたちはカプリ島に着いてもしばらく動けなかった
・平穏だった帰りのフェリー

・朗らかなナポリの旅の情緒

 

せっかくナポリに来たらカプリ島へ行かなくちゃ!ナポリの港からカプリ島へ出発だー!ナポリ港からカプリ島までの片道チケットは23ユーロ!割と高い!所要時間は1時間ほどのようだ。

 

約1時間の気軽な船旅ということで、ものすごく気楽な気持ちで出航までの待ち時間を過ごしていた。フェリーが出るまでまだ時間があったので、港のパン屋さんでパイやシチリア特産のお菓子カンノーロを買ったりして待ち時間を楽しんだ。ナポリに来てからというもの、人々の陽気さや明るさがローマよりもさらに顕著になり、パン屋さんの店員さんとコミュニケーションを取るだけでもとても朗らかな気分になる。5月の初夏のイタリアは天候も心地よく、人々も朗らかで楽しく、まさに明朗な旅の情緒を味わわせてくれる。ぼくたちはナポリの港でとても爽やかな気分になっていた。

この先に訪れる地獄のような船旅についてを知らずに…。

 

 

・地獄のように激しく揺れるカプリ島行きのフェリー

出航時間が近づいてくると、大きな電子掲示板を見て自分たちのフェリーに乗るためのゲートを確認し、そこへと向かう。チケットを見せてフェリーの中へ入る。特になんの変哲もない船だ。きっと普通の特に刺激のない船旅を経験できるのだろうという雰囲気だ。ぼくは沖縄に10年住んでいたので、これまで離島へ行くために結構な数のフェリーにも乗った。1時間の船旅であれば、きっと沖縄から離島へ行くほどの気軽で楽しい船旅になるだろうと、ぼくたちは疑わなかった。

やがてフェリーが出航する。最初船の動きは比較的穏やかだった。ぼくはいつもそうするように、船の中ではできることも少ないのでお昼寝でもしようかとして目を閉じた矢先、船が激しく上下に揺れ始めた!まだナポリの港を出てから10分くらいしか経っていない。まさかこんな激しい波がこれからずっと1時も続くわけないよねぇと希望的な観測が頭の中を駆け巡る暇もなく、船はさながら遊園地のアトラクションのようにひたすらに上下に揺れ始め、止まらなくなった。きっと、きっといつか波も穏やかになるだろうと思っていたが、そのあまりに激しく上下にグワングワンと揺れ動く波は、全く止まる気配を見せなかった。

こんなに激しい波の上では、眠ることさえできない!ただただ酔わないように、吐かないように、意識を集中させて自分の肉体の動きと船の動きを同期させるしかない。しかしまるで宇宙の上を飛んでいるかのようなおかしな浮遊感が続く中で、酔わないというのは困難だった。ぼくは次第に頭が痛くなってきた。隣にいるてらちゃんは目を閉じてひたすらに集中し動くこともしない。きっと彼も酔わないために必死なのだろう。ぼくはぼくで、彼に話しかける余裕すらない。

他の乗客たちも同様に、皆この波のあまりの激しさに困惑している様子である。やがて船員からゲロ袋が配られ始めた。遠くの席からは、誰かが嘔吐しているようなうめき声が聞こえる。ぼくは自分もつられないようにつられないようにと必死に1時間を耐え抜いた。まるで地獄のような1時間だった。

 

 

・ぼくたちはカプリ島に着いてもしばらく動けなかった

なんとかやっととカプリ島へ着いても、ぼくたちは1時間ほど歩けなかった。カプリ島の港は海洋都市の色彩が爽やかで美しく、本来ならばすぐにでも観光を始めたいところだったが、ぼくとてらちゃんは酔いが覚めるまで影でゆっくりと休んでいた。

ぼくたちはこれから、バスに乗って青の洞窟を目指さなくてはならないのだ。しかし二人とも心の中が出に取るようにわかった。今は絶対に乗り物なんかに乗りたくはないと。今は自分たちが乗り物に乗るということを想像するだけで吐きそうだ。ぼくたちはバスに乗れるような状態になるまで、自分の体をいたわりつつひたすらに休憩した。そして二人とも同じことを考えていた。帰りもあのフェリーに乗らなければならないなんて地獄だ…と。

だいたい、今日は雨が降ったる曇って風が強いというような、不安定な天気ではなかったのだ。天候は心地のよい快晴だった。にも関わらずあんな地獄のような激しい波の動きが生じるなんて、波の高さは天候とは全く無関係であることを強く思い知らされた。

 

 

・平穏だった帰りのフェリー

結局、カプリ島を日帰りで一周してからの帰りのフェリーでは、行きのフェリーのように揺れることは全くなく、とても穏やかな航海だった。波の高さには天候は関係ないし、それに同じ日の中でも波が高い時間帯と穏やかな時間帯があるようだ。ぼくたちは地獄のような航海をもう一度味わうことを心の中で覚悟していたので、予想外に快適な帰りの航海に拍子抜けしてしまった。そして穏やかな航海とはなんてありがたいものなのだろうと、心の底から神様に感謝した。

 

 

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