遠野物語「オシラサマ」だらけ!岩手県遠野伝承園「オシラ堂」で、馬と蚕の関係に思いを馳せる

 

遠野の古民家の奥の部屋は、オシラサマだらけ!!!!!

遠野物語「オシラサマ」だらけ!岩手県遠野伝承園「オシラ堂」で、馬と蚕の関係に思いを馳せる

・日本昔ばなし「お蚕さま」のあらすじ
・岩手県遠野「オシラサマ」と信州「お蚕さま」の完全なる一致
・遠野伝承園「オシラ堂」はオシラサマだらけの不思議な空間
・「オシラサマ」の物語を遠野の方言で聞いてみよう!
・古民家の中の「オシラ堂」への道筋を動画で紹介

・日本昔ばなし「お蚕さま」のあらすじ

 

昔むかし信州の山奥に仲のいい夫婦がいた。夫婦は結婚して何年も経つのに、子がおらんかった。そんな2人にある年のこと子が授かった。元気な女の子で、親になった2人はそれはたいそう可愛がった。

 

 

飼っていた馬も娘が可愛いと思ったのか、ある頃から娘の襟を加えて馬小屋に引き入れることを覚えた。冬には馬も人も家の中で共に暮らし、娘は寒さの中で大きな馬のぬくもりに惹かれていくようだった。そんな様子を見て夫婦は心配になった。あまりに仲が良すぎる、人は人、馬は馬なのに…と。

 

 

そんなある日、畑から帰ってくると家の中に娘がおらんかった。夫婦は驚いて気も狂わんばかりに探し回ったが、結局家の中の馬小屋に眠っていたのだった。「許せねぇ、許せねぇ、娘はわしらのものだ、この畜生め!」と夫は馬に激昂し、夫婦は馬を手放す決心をした。娘が生まれるまでは随分夫婦で馬を可愛がっていたが、娘を奪われたような気がして嫉妬に燃えていたのだった。

 

 

結局二度と家に戻ってこないようにするため、夫は馬を山の中で殺してしまったのだった。それを聞いた娘は、一目散に外へ駆けて行った。「馬のとこさ行くよぉ!馬もとこさ行くよぉ!」と叫びながら走り出し、にわかに巻き起こった竜巻は一瞬のうちに娘を天空の彼方へとさらっていってしまった。

 

 

魂の抜け殻のように夫婦は幾日も幾日も空ばかり見上げていた。「娘可愛さに馬を殺した罰じゃな。一番大事なものをとられてしまった。」こうして3年ほど経ったある春の日、娘が馬に乗って幸せそうに空を駆けて行くのが見えた。その時一枚の木の葉が天空から落ちてきた。その葉には馬のような顔をした2匹の虫が付いていた。背中には馬の蹄のような模様まであった。

 

「おっとーおっかー、おら天の国で元気に暮らしてるだよ!その虫はな、蚕と言って、綺麗な糸を吐くでな、大事にしてよ。おっとーおっかー、いつもおらのことを思ってくれてありがとうよー」娘の幸せそうな声を聞いて、夫婦は救われたような気分になった。その日から夫婦は天から降ってきたその蚕を娘だと思い、大事に育て始めた。その甲斐あって、蚕はたいそう増えて村中へ分けられるほどになった。蚕は、桑の葉を馬が飼葉を食うほどに食って、やがて美しい絹の糸を吐くようになり、やがて村は豊かになった。

 

 

・岩手県遠野「オシラサマ」と信州「お蚕さま」の完全なる一致

柳田邦男「遠野物語」で有名な民話のふるさと、岩手県の遠野には「オシラサマ」という不思議な人形が伝えられている。上のアニメ日本昔ばなしは信州(長野)の話ということだったが、遠野の「オシラサマ」の物語もこれと全く一緒だったので、日本全国に同じような話があり、それが「お蚕さま」と呼ばれていたり「オシラサマ」と呼ばれていたりするのだろうか。

これはとても不思議な物語だ。馬と蚕という本来結びつきようもなさそうな2つを、無理矢理に関連づけるための物語であるかのようにも思える。また本来結びつくはずもない2つという観点からいえば、馬と人間の娘というのも同様だ。馬と人間が仲良くなりすぎるということがあるのだろうか。アニメ日本昔ばなしではただの仲良しという設定で片付けられていたが、オシラサマには馬と娘が結婚までしたという話もあるらしい。馬と人間の娘が結婚するなんて今では考えられないが、種族を超越して結びつけられた物語として非常に興味深い。

馬と人間の娘、そして蚕が結びついた奇異な物語は、結びつきようもないものが不思議な力を得て連結していくような凄まじさと勢いを感じさせる。オシラサマの不思議な物語は柳田邦男「遠野物語」にも収録されている。

 

・遠野伝承園「オシラ堂」はオシラサマだらけの不思議な空間

 

岩手県遠野の「伝承園」では、この1000体ものオシラサマの人形が飾られている「オシラ堂」がある。「伝承園」には蚕や絹の展示もあり、やはりオシラサマと蚕や絹は強い結びつきがあるのだということを感じずにはいられない。

 

オシラサマの人形とは桑の木でつくった1尺の棒の先に、男女の顔や馬の顔を書いたり彫ったりしたものに、布切れで作った衣を多数重ねて着せたものである。それが1000体もひとつの部屋に所狭しと並んでいるオシラ堂は、神秘的というよりはちょっと怖い畏怖の念を感じさせる。日本の伝統的な古民家の奥にひっそりと隠されているオシラ堂では、オシラサマに自分の願いを書いた布を着せることができた。

遠野では、オシラサマは養蚕の神様でもあれば、お知らせの神様でもあり、女性の病の神様でもあるという。

 

・「オシラサマ」の物語を遠野の方言で聞いてみよう!

伝承園では遠野の方言で昔話を聞けるようだったが、コロナの影響か録音でエンドレスに「オシラサマ」の物語が流れていた。この小さなおばあちゃんの人形が、物語を聞かせてくれるという風情らしい。せっかくなので動画を撮ってみたので、遠野の方言で「オシラサマ」の物語を聞いてみて!聞き馴染みのない方言なのに、以外と理解できるから日本語って不思議!!!

 

 

・古民家の中の「オシラ堂」への道筋を動画で紹介

古民家の暗い廊下を奥へ奥へと進んで行くとたどり着く「オシラ堂」。この怪しくも不思議な空間へと誘われる独特の雰囲気を、動画で撮影してみたので味わってみてください!

 

 

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