旅行会社に頼らずに自力でヨーロッパ旅行を計画するにはどうしたらいいの?????

全てオンライン予約可能!ヨーロッパ旅行を自力で安く計画する方法を旅のプロが徹底解説
・イベリア半島12日間の旅程を自力で組み立ててみよう
・安い航空券はskyscannerで検索して見付ける
・マドリードからリスボンへ行く間に訪れたい街を決めよう
・ヨーロッパの移動手段の検索はOmio
を利用しよう
・それぞれの街のホテルをオンライン予約しよう
・外国での支払いは日本のクレジットカードではなくRevolutやWiseがお得
・ヨーロッパ旅行を自力で組み立てるためのノウハウまとめ
・ぼくのイベリア半島の旅の計画まとめ
目次
・イベリア半島12日間の旅程を自力で組み立ててみよう

ぼくは死者の日のメキシコを訪れるために、日本からメキシコへと移動する必要があった。skyscannerなどで検索すると、日本からメキシコを訪れるためにはアメリカを経由するのが最も安くて便利な方法のようだ。しかしぼくは以前にイランを訪れたことがありアメリカのESTAを取得できないため、アメリカ経由の飛行機に乗るためにはアメリカのビザを取得する必要があった。アメリカのビザを取得するためには185ドルかかる上に面談まであるそうなので、できることならアメリカを避けてメキシコへ入国したい。
skyscannerで地道に調べていくとポルトガルのリスボンからメキシコのカンクンまで直行の安いLCCで飛べるようなので、ぼくは最終的に日本からフルサービスキャリアである中国国際航空を利用してスペインのマドリードまで飛び、そこから陸路でイベリア半島を旅するように隣国ポルトガルのリスボンまで移動し、リスボンからLCCのOrbestを利用してメキシコのカンクンへと入国することに決まった。まずは日本からマドリード、そしてポルトガルからカンクンまでの飛行機チケットを無事に安く予約できたので一安心だ。これで日本からメキシコへ移動し、さらにそこから中南米を周遊するための足がかりを作ることができた。
さて問題は日本からメキシコへと移動するだけのつもりのはずだったのにスペイン、ポルトガルを巡るというイベリア半島の旅が追加されてしまったことだ。しかし中南米を周遊する前にその地域を長年支配していたスペインとポルトガルを旅することになったことは何か意味があるように思えてならない。この顛末は日本からギリシャへ行くだけのつもりだったのに、その経由としてタイのバンコクからシンガポールまでマレー半島を陸路で南下する旅が加わってしまった以前のケースに酷似している。結局ぼくは目的地まで移動することだけではなく、そこへ辿り着くまでの遠回りが好きな性格をしているということだろうか。とにかくイベリア半島を12日かけて回ることになったからには、中南米を旅する上で重要なスキルであるスペイン語を旅しながら少しでも練習するしかない。
ヨーロッパを旅するのはアフリカを旅することとは異なり、先進国ばかりなので電車やバス、ホテルなど全てをオンライン予約することができるので気が楽だ。実際にぼくは日本にいながらもう既に自分自身でイベリア半島12日間の全ての旅程を組み立てて、交通手段から宿に至るまで全てオンラインで予約済みだ。今回は2018年に世界一周の旅に出て7年間世界の旅を続けている自称・旅のプロのぼくが、どのように旅行会社を介さずに全て自力で安くお得にヨーロッパの旅程を作り上げ、オンライン予約までするのかを細部に至るまで徹底解説しようと思う。
・安い航空券はskyscannerで検索して見付ける

まずは航空券の予約方法だ。航空券は目的地や日程を決めた上でskyscannerというサイトを利用して全てのフライトを比較検討し、最も安いオンラインサイトから予約した。今回のぼくの場合は日本からスペイン・マドリードまでの中国国際航空のフライトチケットはHISのサイトから48910円で、ポルトガル・リスボンからメキシコ・カンクンまでのOrbestのフライトチケットはBooking.comから57808円で予約した。本来ならば航空券を買う際にはTrip.comが最も信頼できていいのだが、残念ながら今回は最安値ではなかった。
・マドリードからリスボンへ行く間に訪れたい街を決めよう

これによりマドリードからリスボンまで12日間かけて陸路で移動しなければならないというイベリア半島の旅の骨組みは決まった。後はマドリードからリスボンに行く途中で、どの街に立ち寄って何日間滞在するかという旅の内容を組み立てていかなければならない。これはどこの街に行きたいか、どこの街を観光するかという個人的な好みの話になってくるので自由に決められる。インターネットで検索したり地球の歩き方などのガイドブックを見たりするなどして、自分の感性で訪れる場所を選べばいいだろう。
ぼくの場合は3回目のスペインの旅になるので、以前行きたかったけれど時間がなくて行くことができなかった場所をこの機会に巡ろうと決めた。具体的にはスペイン旅行1回目はマドリード、バルセロナという中心都市からグラナダ、コルドバ、セビリアなどのアンダルシア地方を巡り、アルヘシラスからジブラルタル海峡を渡ってモロッコまで訪れたりした。2回目のスペインはスペイン巡礼として、フランス南西部のサン・ジャン・ピエ・ド・ポーからキリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで800kmに渡る「フランス人の道」を踏破した。またポルトガルはぼくが人生で初めて一人旅をした思い出深い場所だ。その際には首都のリスボン、シントラからのロカ岬、オビドス、エヴォラ、ポルトを巡った。
今回のイベリア半島の旅のテーマとしてはスペイン・アンダルシア地方の白い街を巡ろうと目的を決め、今まで行ったことのないスペイン南部のロンダ、マラガをメインで観光することにした。すなわちマドリード、ロンダ、マラガ、リスボンに宿泊するという想定で旅程を組み立て始めた。
・ヨーロッパの移動手段の検索はOmio
を利用しよう

ヨーロッパの移動をオンラインで検索・予約するためにはOmioというサイトが便利で、ぼくはヨーロッパを旅する時にはいつもこのアプリを利用している。Omio
で出発地、目的地、日程を入力して検索すればバス、電車、フライトなど全ての移動手段がどれくらいの料金と時間がかかるのか瞬時に比較できるので非常に役に立つ。
ぼくも早速Omioを利用して時間的・料金的にマドリード→ロンダ→マラガ→リスボンがいいのか、マドリード→マラガ→ロンダ→リスボンの方がいいのか検討してみた。結果としてマドリード→ロンダ→マラガ→リスボンの方が安かったのだが、マラガ→リスボンはあまりに遠すぎて12時間かかる夜行バスしかなかったので、それならアンダルシア最大の都市セビリアに1泊し、これまで見たことのない有名なフラメンコでも見ようと思い立ち、計画をマドリード→ロンダ→マラガ→セビリア→リスボンに変更した。セビリアからリスボンなら7時間くらいで気楽に移動することができる。
結果的にぼくが組み立てた旅程は以下の通りだ。全てOmioを使ってオンラインで予約が完了した。
マドリード→ロンダ:Renfeの電車47ユーロ
ロンダ→マラガ:DAMASの長距離バス16ユーロ
マラガ→セビリア:Alsaの長距離バス10ユーロ
セビリア→リスボン:Flixbusの長距離バス27ユーロ
・それぞれの街のホテルをオンライン予約しよう

移動手段を確保した後で、それぞれの街での宿を予約した。通常のホテルはBooking.com(これがメイン)、agoda、Trip.comを比較して検索し、ホテルが高そうならばAirbnbも駆使してホテルと比べて安い民泊がないかを追加でチェックした。ぼくは2022年のギリシャ以来のヨーロッパになるが、その時期に比べても円安ユーロ高やインフレの影響でホテルの料金が高くなっているような気がした。それぞれの街に何泊するかどうかは、当然その街をどれくらい熱心に見たいかという自分自身の情熱に左右された。ぼくは初めて訪れるロンダ、マラガに長く滞在し、周辺の白い街を巡りたかったのでロンダ4泊、マラガ3泊と眺めに取ることにした。逆に行ったことのあるマドリードやセビリア、リスボンはそれぞれ1泊、1泊、2泊とした。
そのような旅程でホテルを検索していくとマドリード、セビリア、リスボンなどの大都会ではドミトリーでも高品質な安宿が点在していたのに対して、(まだ行ったことがないのでどんな感じかはわからないが)比較的人の少なそうなロンダやマラガはよさそうなドミトリーも少なく安くていい感じの個室ホテルもなさそうだった。特別な雰囲気のある古城ホテルなど世界中でスペインにしかないような素敵なホテルがあるならば高級であっても泊まってみようかと思っていたがそんな感じのホテルもなさそうなので、ロンダやマラガでは大人しくAirbnbを利用して民泊に泊まることにした。結果として予約したホテルは以下の通りになった。
マドリード:LATROUPE Prado Hostel1泊(ドミトリー6人部屋、27ユーロ、翌日は電車移動なのでマドリード鉄道駅近く、Booking.com利用)
ロンダ:Airbnbで民泊を予約、4泊、23548円
マラガ:Airbnbで民泊を予約、3泊、17105円
セビリア:Toc Hostel Sevilla(ドミトリー6人部屋、朝食付き、3061円、agoda利用)
リスボン:Living Lounge Hostel2泊(ドミトリー4人部屋、朝食付き、54ユーロ、Booking.com利用)
・外国での支払いは日本のクレジットカードではなくRevolutやWiseがお得

ここで注意したいのは支払い方法だ。オンライン決算なので当然交通手段もホテルもクレジットカードで支払うことになるのだが、ユーロ圏における支払いとなるのでクレジットカードで支払う過程でユーロが円に自動的に替えられる。このユーロから円への両替の際に通常の日本のクレジットカード(楽天カードや三井住友カードなど)だと、海外事務手数料という名目で3%以上もの手数料が抜き取られかなり損をする結果となってしまう。もはや海外を旅行する人が通常の日本のクレジットカードを使うのは情弱となってしまっているのが現状だ。
一方でRevolutやWiseなどのチャージ型の決算サービスを使うと、海外事務手数料がかかることなくクレジットカードのように支払いすることができるのでかなりお得となっている。ぼくも今回はユーロの料金に対して表示される日本円のレートが悪かったBooking.comやOmioの支払いはRevolutを利用してお得に予約できた。Airbnbやagodaは表示された日本円がそのまま引き落とされるが(Booking.comの日本円表示は概算でありユーロを基軸に上下する)、ユーロ変換して計算してもそのレートが悪くなったのでそのまま普段通りに楽天カードで支払った。
ぼくが旅を開始してスペインでクレジットカードを使う際には、ユーロから円に両替されるときの海外事務手数料を支払わなくていいように絶対にRevolutのカードを利用しようと思う。
・ヨーロッパ旅行を自力で組み立てるためのノウハウまとめ
1.まずはskyscannerで安い航空券を見つけ、予約する。できることなら多くの旅人の信頼を獲得しているTrip.comで予約するのがベスト。
2.フライトチケットを予約して入国する場所と出国する場所が決まったら、インターケット検索やガイドブックを参考に、その旅の中でどこの街を訪れるかを直観的に決める。
3.訪れる街とそこに何泊するかが決まったら、Omioを使って移動手段をオンライン予約する。街を訪れる順番によっても交通費が高くなったり安くなったりするので、移動時間やお金のことも考慮して慎重に選ぼう。
4.交通手段と同時にホテルもチェックする。Booking.com、agoda、Trip.com、Airbnbなどのホテルサイトから宿を選ぼう。Booking.comが最も宿数が豊富で安いことが多い。
5.支払いはユーロから円に両替される際の海外事務手数料(3%以上!)を節約するため、通常の日本のクレジットカードよりもRevolutやWiseなどの決算サービスがベター。
・ぼくのイベリア半島の旅の計画まとめ

結果的にぼくのイベリア半島の旅は以下のように決定し、全てオンライン予約した。全て事前にオンライン予約できるなんてとっても便利(アフリカ縦断だとこうは行かなかった)!
マドリードで1泊(LATROUPE Prado Hostel)
→電車Renfeに乗ってロンダへ移動
→ロンダで4泊
→DAMASの長距離バスでマラガへ移動
→マラガで3泊
→Alsaの長距離バスでセビリアに移動
→セビリアに1泊(Toc Hostel Sevilla)
→Flixbusの長距離バスでリスボンに移動
→リスボンに2泊(Living Lounge Hostel)
→そしてメキシコのカンクンへ
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