森の中に隠された神秘的なピラミッドが美しい!!!!!
森の中に隠されたメキシコの男根崇拝!メリダから日帰りバスで行ったウシュマル遺跡の見所を徹底解説
・ミズイロノタビのメキシコ国内の旅路
・メリダに滞在しながらチチェン・イッツァやウシュマルを巡ろう
・メリダとウシュマル間のバス時刻表、料金、所要時間、注意点
・ウシュマルの入場料は高額
・ウシュマルとは何か?
・魔法使いのピラミッド
・雨神チャクの像
・尼僧院
・球技場
・総督の宮殿
・亀の家
・鳩の家
・大ピラミッド
・森の中に隠された神秘的な男根石群
・ 男根石像及び「老女の家」へ行く方法のYouTUbe動画はこちら!
・ウシュマルを散策するYouTube動画はこちら!
目次
・ミズイロノタビのメキシコ国内の旅路
ミズイロノタビの中南米を巡る旅の第1ヶ国目は、中米のメキシコだった。メキシコではオアハカの死者の日を体験した後、首都のメキシコシティ、美しい街並みで有名な世界遺産のグアナファト、ピラミッド巡りの拠点となるメリダ、世界的に有名なリゾート地であるカンクンに滞在した。メキシコの旅路を表でまとめると以下の通りだった。
| 訪れた都市(時系列順) | 次の街への移動手段 | 経由地 |
| カンクン | 飛行機(LCCのVolaris) | |
| オアハカ | 長距離バス(AU) | |
| メキシコシティ | 長距離バス(ETN) | |
| グアナファト | 長距離バス(ETN)+飛行機(LCCのViva Aerobus)+長距離バス(ADO) | メキシコシティ、カンクン |
| メリダ | 長距離バス(ADO) | |
| カンクン |
・メリダに滞在しながらチチェン・イッツァやウシュマルを巡ろう
メキシコ中央高原のグアナファトから大移動して、メキシコ東部のユカタン州都のメリダまでやって来た。ぼくたちがメリダで3泊4日の滞在をする目的は、世界遺産であるマヤ文明の遺跡チチェン・イッツァとウシュマルを見学するためだ。その2つの遺跡はメリダから日帰りで行くことができる距離にある。チチェン・イッツァはカンクンとメリダのちょうど中間地点に位置するのでチチェン・イッツァだけならカンクン滞在でもよかったのかもしれないが、ぼくたちは絶対にウシュマルも見てみたかったのでメリダの民泊に滞在することに決めた。
つまりメリダ自体には特に見たいものややりたいことがあったというわけでもなかったが、せっかく滞在するのでメリダもゆっくりと散策してみた。
予定通りメリダからチチェン・イッツァへ行ったぼくたちは、チチェン・イッツァの入場料が671ペソ(5900円くらい)もしたことに衝撃を受けた。これまで行ったモンテ・アルバンやテオティワカンは100ペソだったのに、メキシコ東部の古代遺跡はボッタクリ価格になっているようだ。
そして翌日行くウシュマルも同じくらいの値段設定だという。一緒に旅している台湾人の哲ちゃんは、あまりに高額なのでもうウシュマルには行かないと言い出した。ぼくはメキシコなんて一生に一度しか来ないかもしれないから例え高額でも今しかできない体験を買うべきだと説得したが、お金がないの一点張りだったので仕方なく一人でウシュマルに出かけることにした。
・メリダとウシュマル間のバス時刻表、料金、所要時間、注意点
メリダからウシュマルへ行くバスはADOバスターミナルから出ているが、利用するバス会社はADOバスではなくSURというバスだった。メリダからウシュマル行きのバスは6時、8時、9時、12時、15時半、17時から出ていた。逆にウシュマルからメリダまでのバスは15時と17時のみなので注意が必要だ。ぼくは朝8時のバスでメリダからウシュマルへと出かけた。
まためちゃくちゃややこしい話だったが、メリダからウシュマルへバスで行くためにはバスの中で支払いをしなければならないが、その支払いがチャージ式バスカードでしかできないとADOバスターミナルのカウンターで教えられ、乗車前に予めチャージ式バスカードにバス料金の111ペソを入金した状態にしておかなければならなかった。チャージ式バスカードの購入やチャージなど一連の流れはADOバスターミナルのカウンターでできるが、スペイン語しか通じないし外国人には難しくて時間がかかるので前日に準備しておくのがいいだろう。所要時間は2時間ほど。
しかし帰りのウシュマルからメリダまでのバス料金は111ペソ普通に現金で払えた。じゃあ往路も現金で払えたのでは?とも思ったが、詳細は不明だった。
・ウシュマルの入場料は高額
ウシュマルの入場料は合計で581ペソ(5000円くらい)だった。チチェン・イッツァほどではないが物価から考えるとやっぱりかなり高額!メキシコはどこでもクレジットカードが使えるイメージだが、ウシュマルでは税金分の100ペソは現金でしか支払えないので注意。
・ウシュマルとは何か?
ウシュマルはマヤ古典期後期の西暦700〜1000年頃に繁栄した都市で、装飾が最も洗練されているプウク様式建築の最高傑作として知られる。プウクとはマヤ語でユカタン半島中央の丘陵地帯を指し、プウク様式建築では建物の壁一面の複雑な幾何学模様や雨の神様チャク像などが特徴的だ。ウシュマルには川もセノーテ(泉)もないので水の確保が困難であり、その結果として雨の神様チャクが厚く信仰されるようになったと言われる。10世紀頃になるとウシュマルはメキシコ中央高原からやって来たシウ人に占拠され、それ以降はククルカン(チチェン・イッツァでよく見られる羽毛の生えた蛇の神)も崇拝の対象になった。
・魔法使いのピラミッド
ウシュマルに入ってまず目の前に聳え立っているのが、ウシュマル最大の建造物である「魔法使いのピラミッド」だ。高さ35mの巨大なマヤ建造物で、後期古典期である6世紀から10世紀の間に5つの段階を経て建設され、それぞれ異なる建築様式を反映している。この13層のピラミッドは象徴的な意味で大地と天空、そして人間と神々を繋いでおり、内部に隠された4つの神殿及び頂上の神殿は様々な宗教儀式や時を数える儀礼、そして人身供犠を行う場所として指定された。
魔法使いの老婆が見付けて温めた卵から生まれてきた小人が、超自然的な力で一夜のうちにピラミッドを造ったというマヤの伝説が「魔法使いのピラミッド」という名前の由来となっている。
「魔法使いのピラミッド」の階段の下には、巨大な石棒が設置されている。「魔法使いのピラミッド」はこれまでメキシコで見てきた角ばった形状の古代ピラミッドとは異なる、丸みを帯びた特別に美しい形をしており、そのフォルムは女性らしいとも言われる。魔女の伝説、卵の伝説、楕円形の子宮的な形状から女性的なピラミッドであると認識されており、その対比として男性的な石棒=男根が置かれていたという説があるという。
・雨神チャクの像
大都市ウシュマルでは年間を通して水供給が限られていたため、古代の住民は大量の雨水を集水・貯留する能力を最大限に活かさざるを得なかった。このため彼らは自然の窪地を利用して貯水池を建設したり、チュルトゥンと呼ばれる地下貯水槽を建設したりした。

ウシュマルで「カギ鼻の神の顔」と呼ばれる雨神チャクの像がよく見受けられるのは、川もセノーテ(泉)もなく水の確保が困難だったことが理由であると言われる。チャクはプウクの建造物の装飾において長く垂れ下がった幅広の鼻、わずかに開いた口、そしてはっきりとした歯が特徴的。頭に蛇の像を被っていたり、目が渦巻き状に丸みを帯びる、カタツムリや螺旋状の装飾が施されるなど水や雨を連想させる表現も多用される。
・尼僧院




スペインの支配者が修道女たちが住んでいた建物に似ていると感じたことから「尼僧院」と名付けられたが、実際は支配者の宮殿だった。繁栄期のドゥク様式後期(西暦900~1000年)に建てられ、広い中庭を囲むように、異なる高さの基壇上に建てられた4つの建物で構成されている。外壁には多種多様な見応えのある装飾が並び、雨神チャクの仮面、蛇神ククルカン、ジャガー、金星のシンボル、幾何学的モザイク、そして豊穣に関連する概念を想起させる人物像などが見られる。
・球技場
西暦800年から1000年頃に建てられたこの球技場は、南北に平行に建つ2つの建物で構成され長さ34メートル、幅10メートルの中庭を区切っている。この競技は特殊な防護服を着用した参加者が硬いゴム球を打ち合うことで行われ、目的はボールを動かし続け、できれば石の輪を通過させることだった。球技は占いと社会的地位を得るための儀式的な行為であり、ウシュマルでは支配者と結び付けられると同時に、捕虜の屈辱とも結び付けられている。メキシコのどこの古代遺跡へ行っても似たような球技場が見られたことから、広大な古代メキシコにおける不思議な共通点が見出された思いだった。
・総督の宮殿
ウシュマル全体を見下ろすことのできる眺めのよい場所に西暦900年から1000年に建てられたこの壮麗な建物は、アメリカ大陸全体におけるプレ・コロンブス建築の最高峰と多くの人に考えられている。高さ9m、縦170m、横187mの基壇の上に建っており、宮殿自体は横98m、奥行き12mとかなり巨大な建築物となっている。
宮殿のファサードにはモザイク技法を用いて作られた、マヤ建築彫刻の中でも最も美しく複雑な作品が並んでいる。チャクと蛇の仮面が主に描かれ、豊穣の象徴として水と土に結び付けられている。また生命の循環に関連する他の天文学的シンボルも添えられており、中央部分では座す君主の玉座、絡み合う蛇、そしてチャク神の仮面が際立っている。宮殿は金星に向けられており、金星に関連する星座も描かれている。金星との配置とそれに関連するシンボルは、この建物の主な活動が宗教的なものであったことを示唆している。
宮殿の前に設置されている石灰岩でできた双頭のジャガーの像は、王座として機能していた。ジャガーはマヤ文明において戦争、王家の血統、王権の象徴的な意味合いを持っている。台座の内部からは合計913点の宝物が発見されたという。
宮殿の前にジャガーの像と共に並んでいたのは、傾いた巨大な柱。これも「魔法使いのピラミッド」の前の石棒と同じように男根崇拝を表しているのだろうか。確かに傾いた柱の角度が、発情して興奮状態になった男根の角度に似ていなくもない。
・亀の家
「総督の宮殿」の近くにある、他では見たこともないような珍しいスタイルの「亀の家」。その名の通り本当に亀の像が、上部ファサードの壁面に装飾されていて可愛らしい。マヤ語で「亀」を意味する言葉は、亀の甲羅から発せられる音、つまり自然の太鼓、嵐や雷鳴のような音と結び付けられている。亀は天空の太鼓であり、月とも関連がある。亀は雨や水の崇拝と、亀の甲羅で象徴される大地との関連から重要な存在だったそうだ。
・鳩の家
「亀の家」には本当に亀がいたが、「鳩の家」には鳩の像がいなくて寂しかった。屋根の透かし細工が鳩の巣作りの場となっていたことが名前の由来だという。西暦670年から770年の間に建てられた初期プウク建築様式の半島型屋根として知られている。鳩の像はなかったものの、崩れ去った古代の廃墟感があって趣深い場所。
・大ピラミッド
かつては「魔女のピラミッド」と同規模だったと考えられている大ピラミッドは、今は階段付近以外は草に覆われている。以前は階段を登れたみたいだが2025年立入禁止になっていた。
・セイバの木
セイバの木はマヤ人の生活の象徴であり、最初の人類の誕生の地とも言われている。そのため枝の下では多くの祝祭や儀式が執り行われる。マヤの世界観では中心はセイバの木で表され、そこから3つの宇宙の階層が発せられる。セイバは地球の中心から生まれ、幹と枝は天空を支え、根はマヤの冥界にまで浸透していくという。
・森の中に隠された神秘的な男根石群
ウシュマルは深い森の中の古代神殿という感じで、とても神秘的な場所だった。一人で訪れて静かに見て回ることができたので、余計に心が洗われる思いがしたのかもしれない。またチチェン・イッツァのように敷地内に一切お土産物屋さんがなかったことも、邪念なく集中して神聖な雰囲気のある古代世界へと没入できた理由だった。
もはや全ての主要な建築物は見終わったようなので見学を終了しようかと思った矢先、「総督の宮殿」の階段を下りたところで、森の中へ通じる不思議な小道を見つけた。ウシュマルにもそれなりに多くの観光客がいたのだが誰もその小道へと進もうとしないので、きっとこの先には何もないのだろうと思いながらも、森の中を散歩したいという気軽な気持ちで一人で探検することにした。誰も観光客のいない森の小道はとても静かで心が癒されたし、誰も来ない道を密かに進んでいくのはメキシコの大森林に迷い込んだようで冒険的もあった。しかし歩いても歩いても目の前には木しか出てこないので、きっと何もないままどこかに通じてしまうのだろうと思ったその時、信じられないほど衝撃的な光景が目の前に現れたのだった!

ま、ま、まさかの大地に並べられた無数の男根像!えーまさかこんなメキシコの森の中で出会ってしまうなんて!確かにさっきまでウシュマルには男根崇拝の気配がそこはかとなくしていたが、それはピラミッドの前の石棒とか宮殿の前の柱とか、全ての観光客が訪れる場所にあったのに、こんな風に誰も来ないような森の中の隠された場所でひとりきりで巡り会ってしまうなんて、何だか男根像に呼ばれた気さえしてしまった。
無数の男根像の前には解説の看板が確かにあってここは観光地に違いないのだろうけれど、案内の地図にも乗っていないし本当にウシュマルを訪れた人がほとんど見逃すような場所なのではないかと予想した。それほどに誰も来ないような場所だったからだ。看板にはこれらの石棒が男根であることが明記されており、ぼくの勘違いでないことは明白だった。確かに「魔女のピラミッド」や「総督の宮殿」の前の石棒や柱は、まぁ男根と言われればそうかもしれないしもしかしたらそうじゃないかもしれないという不確かな印象だったが、この森の中に隠されている石棒群は誰が何と言おうと男根であるという気配が高まっていた。
実際に詳細を見ていくと、尿道の膨らみや陰茎小帯がしっかりと表現されており、ただ単にたまたま長細い石の棒を繋ぎ合わせているだけではなさそうだ。男根に穴が空いているのは、本来はこれらの男根像は通常の神像のように、建築物の壁に立てられていたかららしい。
解説の看板には以下のようなことが書かれていた。
男根は、その大きさ(巨大で重厚)から記念碑的とみなされます。男根像は、特定の儀式を祝ったり、宇宙的または神話的な出来事を記したりするために用いられました。ウシュマルでは、男根像の名称は、コーニスの上部に埋め込まれた男根の形に彫刻された岩石に由来しています。これらの岩石は、雨水を壁から遠ざけるガーゴイルのような役割を果たしていました。これらのファルス像は男性らしさと直接結び付けられていますが、プウク地方特有の豊穣と多産をも暗示しています。
誰も来ないメキシコの静かな森の中を一人で歩いていると、そこで隠された男根像を発見したというのはぼくにとってとても神秘的な体験だった。というのもぼくは日本一周の旅をしている中で数多くの男根崇拝・生殖器崇拝を発見して祖国の宗教的感性を再認識したし、その後も世界一周の旅をする中で台湾や韓国、ギリシャやインド、エチオピアなど様々な大陸や島において男根崇拝に巡り会ってきたので、もはや男根崇拝・生殖器崇拝は全ての人類の精神に通底する原始的で普遍的な観念として非常に重要な祈りの形態だと判断するに至った。そのような悟りを開いたぼくの様子を見て男根の神様が(そんな人がいるのかどうか知らないが)、メキシコにも生殖器崇拝はあるよ、せっかくはるばる来たのだから見ていきなさいと、無意識の中に語りかけて森の中の男根像への道筋を教え導いてくれたような感覚に陥ったのだった。
森の中には青色、黄色、赤色の色とりどりの小鳥が次々に舞っており、さらに神秘的な雰囲気は高まった。
そして男根像から続く道の先には「老女の家」というのがあったが、実際に家はなく石が横たわっているだけだった。この老女とは「魔女のピラミッド」の魔女のことだという。森の中の男根石群は案内の地図にさえ載っていないので、行きたい人は「老女の家(CASA DE LA VIEIA)」を目指そう。「老女の家」のすぐ近くに男根石群はある。
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