ついにポルトガルからメキシコへ移動!!!!!
 
Iberojet/Orbestはどうだった?荷物検査から食事までリスボン発カンクン着の搭乗体験記
・Iberojet=OrbestはLCCじゃないのかもしれない
・あまりにも順調に終わったイベリア半島の旅
・Iberojet=Orbestの手荷物重量検査は厳しかった?ぼくが講じた対策も紹介
・Iberojet=Orbestは食事も飲み物も提供されたが、回数は少なかった
目次
・Iberojet=OrbestはLCCじゃないのかもしれない
 
イラン渡航歴がありアメリカ経由のためにはビザを取得しなければならないESTAキャンセル界隈のぼくは、何とか日本からアメリカを経由しないでメキシコへ安く移動しようと試行錯誤し、最終的には大阪から中国国際航空でスペインのマドリードへ飛び(料金48910円、北京経由)、イベリア半島を巡りながら陸路でポルトガルのリスボンまで移動し、そこからOrbestというLCCでメキシコのカンクンまで飛ぶ(料金57808円、直行)というフライトの計画を立てた。そしてメキシコから中南米を巡る旅を開始する予定だ。
ポルトガルのリスボンからメキシコのカンクンまで飛ぶOrbestは直行便であるにも関わらず5万円台と格安で荷物制限も厳しかったので(機内持ち込み荷物は1つで10kg以内、預け荷物なしと記載あり)ぼくは勝手にLCCだと思い込んでいたのだが、出発が近づくに従って詳しく調べてみるとOrbestはLCCではなさそうなことがわかった。というかOrbestという航空会社はなく、現在はIberojet Airlines(イベロジェット航空)というブランドで運航しているそうだ。じゃあ何で予約する時にOrbestと出てくるのか意味不明だが、確かにOrbestとググっても検索結果の一番上にIberojetが出てくるのでこの情報は間違いなさそう。
ぼくはポルトガルからメキシコまで10時間かけてLCCに乗って、水も食事も出ないまま修行のような辛く苦しいフライトを耐え忍ばなければならないのかと心配していたが、どうやら長時間フライトの場合は食事が出る場合もあるのだそうで一安心だ。まさにシンガポールからLCCのScootに乗って10時間以上飲まず食わずでギリシャのアテネまで飛んだ記憶が蘇ってきそうな気配がしていたが、それも杞憂に終わるかもしれない。
それでもOrbestに乗ったとかIberojetに乗ったとかいう日本語の情報がネット検索しても一切出てこないので、心配なことに変わりはない。未知なる航空会社であるOrbest=Iberojetの乗り心地は、果たしてどのようなものなのだろうか。
・あまりにも順調に終わったイベリア半島の旅
 
ぼくのスペイン・ポルトガル周遊の旅=イベリア半島の旅の旅程は以下のようなものだった。
マドリードで1泊(LATROUPE Prado Hostel)
→電車Renfeに乗ってロンダへ移動
→ロンダで4泊(Airbnbの民泊)
→DAMASの長距離バスでマラガへ移動
→マラガで3泊(Airbnbの民泊)
→Alsaの長距離バスでセビリアに移動
→セビリアに1泊(Toc Hostel Sevilla)
→Flixbusの長距離バスでリスボンに移動
→リスボンに2泊(Living Lounge Hostel)
→そしてメキシコのカンクンへ
先進国であるヨーロッパの旅では、交通手段から宿に至るまで全てを事前にオンライン予約することができた。こんなにガッチリ予定を決めてしまって不測の事態が起きたらどうしようと不安になったりもしたが、始まりから終わりまで驚くほど順調に全てが思い描いていた通りに旅を進めることができた。やっぱりヨーロッパの旅はアフリカの旅とは全然違うわ!
・Iberojet=Orbestの手荷物重量検査は厳しかった?ぼくが講じた対策も紹介
そしてついにOrbest=Iberojetに乗ってポルトガルからメキシコまで移動する日がやって来た。ぼくが心配だったのは荷物検査が厳重ではないかどうか、そして本当に食事や飲み物が提供されるのかどうかという2点だ。ぼくはBooking.comを利用してOrbest=Iberojetの航空券を予約したが、そこには荷物についてこのような記載があった。
ぼくは旅をする時はなるべく機内持ち込みだけにしたいので、預け荷物がないのは全く問題ないのだが、心配だったのはぼくの荷物がバックパック+サブバッグの2個あるということだ。この記載には機内荷物は1個だけと書かれているので、厳重な航空会社だと2個持っているから追加料金を支払えと強要されるかもしれない。幸いバックパックにはかなりの空きスペースがあるのでサブバッグをバッグパックの中に詰め込んで1個にまとめることは可能だが、そうなるとパソコンもカメラもあって確実に10kgを超えてしまいそうになる(おそらく13kgくらい)ので、余計な出費を減らすために何か対策を講じなければならない。
今回初めて試みるぼくのLCC荷物重量対策としてはポケットが横に6個、背中に1つ(パソコンも入る!)付いているUNIQROのユーティリティベストを持参し、万が一の時にはパソコン、カメラ、シャンプーなどの液体類、モバイルバッテリー、スマホ、GoProなどのありとあらゆる重たい荷物をベストに詰め込んで、それを着用することによって荷物重量検査をクリアしようと考えていた(着用しているベストの重さは当然測られず、軽くなった荷物のみが測定される)。
またいつもやる手段としてはオンラインチェックインすることで事前にフライトチケットをスマホ上に入手し、カウンターに行かなくてよくなるようにトライしてみたが(カウンターに行かなければ荷物の重量検査をされる機会はない)、オンラインチェックインを進めていくとEU圏外に出る人はたとえオンラインチェックイン完了後でもカウンターに来るようにと指示があったので「え、じゃあオンラインチェックインの意味ないやん…」と思いつつも、今回はきちんとカウンターまで出向くことになった(警告を無視して乗れなくなるよりはマシ)。
 
そしてついに当日、万が一のことを考えてカウンターに並ぶ前に空港の座席でユニクロのユーティリティベストにありとあらゆる重たい荷物を詰め込んで、肉体が重くなることを感じながらも軽くなったバックパックとサブバックを携えてOrbest=Iberojetのチェックインカウンターへと向かった。カウンターではメキシコから出国するチケットのことだけをやたらと詳しく聞かれたが(幸いキューバ行くのフライトチケットを既に予約していたのでセーフ)、荷物については重量測定されるどころか言及されることもなかったので拍子抜けした。今回のぼくの一経験から言うとリスボンから乗るOrbest=Iberojetの荷物重量検査は、全然ザルだった!

 
全然客の荷物をチェックしないからか、明らかにみんな規定より多くの荷物を機内へと持ち込んでおり、荷物入れがいっぱいになって後から来た客の荷物が入らなくて困惑している状況が見られたので、Orbest=Iberojetの機内にはなるべく早めに乗り込む方が賢明だと感じた。しかしOrbest=Iberojetへの搭乗はモタモタしていてスムーズではなく、ヨーロッパでは(メキシコ人は?)日本のようにきちんと整列する文化がないのか、搭乗の際も列が形成されずに我を強く打ち出して前へ前へと進んでいくしかなかった。
・Iberojet=Orbestは食事も飲み物も提供されたが、回数は少なかった
 
Orbest=Iberojetの座席は可もなく不可もなく、普通に狭いエコノミーの座席空間という感じだった。ぼくが気になるのは食事が出るのかどうかなのだが、果たしてこんなに安く直行でポルトガルからメキシコまで運んでくれる上にしっかり食べ物まで出てくるのだろうか。
 
まずCAさんから配られたのは、袋に包まれたイヤホンだった。普通は座席の前に事前に準備されていたりするのでこんな風にイヤホンが丁寧に配られるなんて新鮮だったが、CAさんが歩いてきちんと全員にサービスを行き渡らせるという風景が見られたので(LCCだとそんな高尚なサービスはない)、これはきっと食事も出てくるだろうと期待が高まった。そして何かいい匂いが漂って来た時に、その思いは確信に変わった。Orbest=IberojetはLCCではなくきちんと食事を出してくれる航空会社だったんだ!
 
次にCAさんによって配られたのはナイフやフォークやスプーンなどのカトラリーセット。こんなのも普通食事と同時にお盆に乗ってくるので、個別で配られるなんて異例でびっくりだ(手際が悪いとも言える?)。

 
そしてついにいい匂いのする食事がやって来た。チキンかパスタかで選べて、ぼくはチキンにしたらそれはチキンカレーだった。メキシコにもカレーってあるの?CAさんに最初は英語じゃなくてスペイン語で話しかけられて、もしかしてぼくってメキシコ人に見えるのかな?食事は普通に美味しかったけれど、サラダやデザートなどがない分普通の機内食よりは質素に感じた。そして当然飲み物も食事と一緒にやって来た。食事の後のコーヒーか紅茶もあって至れり尽くせりだった。
LCCだと思っていたOrbest=Iberojetが実は機内食付きでよかったと感動したのはここまでで、これ以降は一切のサービスが出てこないのも特徴的だった。普通のフルサービスキャリアの航空会社なら10時間フライトでは2食付きだと思うが、待てど暮らせど次の機内食は出てこなかった。Orbest=IberojetはLCCではなく食事も飲み物も出てくるが、普通のフルサービスキャリアよりも機内食の回数は少なく、1回のみだった。飲み物は食事の際と食後の2回のみ。まぁ頼めば水くらいなら出してくれそうな雰囲気だったが。それでももう一度くらい水分を摂取させてくれてもよかったと思う。メキシコに到着した際には若干脱水気味だった。
 
そしてメキシコのカンクン空港に到着して、今夜は空港で野宿!喉が渇いて仕方なかったのでお金が勿体無いと思いつつも、唯一空いていたカフェで水600ml1本を買うと、何とその値段が69ペソだった(560円くらい)!ボッタクリもえぇとこやろ!!!!!早速メキシコの洗礼を受けて、メキシコの第一印象が最悪になったことは言うまでもない。こんなんヨーロッパの空港より高いわふざけんな!(泣)
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