病気でメキシコから緊急帰国!日本の伝統的な死の禁忌を犯したら多くの災いがこの身に降り注いだ

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おばあちゃんが亡くなってすぐ旅に出たら大変な目に遭った!!!!!(泣)

病気でメキシコから緊急帰国!日本の伝統的な死の禁忌を犯したら多くの災いがこの身に降り注いだ

・身内が死んだら鳥居をくぐってはいけないというのは本当か?
・身内が死んだら旅に出てはいけないというのは本当か?
・ぼくは死にまつわる禁忌をいくつも犯した
・禁忌を犯したぼくに様々な病が旅の間に降り注いだ

・身内が死んだら鳥居をくぐってはいけないというのは本当か?

日本の神道では「身内が死んでからしばらくの間は鳥居をくぐってはいけない」「神社を参拝してはいけない」という教えが常識となっている。これは神道では死が”穢れ”に当たるので、家族が死んで死の気配を濃厚にまとっている人間が神社を訪れるのは、神様に穢れを近付けることに繋がるから神様に失礼に当たるという考えが根本にあるようだ。特に家族が亡くなってから四九日までの忌中の期間は神社の参拝を避けるべきだとされ、地域によっては亡くなってから百日を過ぎれば鳥居をくぐってもいいという言い伝えもあるようだ。

普通に生きている限りはそのような迷信など気にする機会もほとんどないのだが、最近おばあちゃんが亡くなったのでどうしても鳥居について考えてしまった。果たして身内が亡くなってしまったら鳥居をくぐったり神社を参拝してはいけないというのは本当なのだろうか。きっと古い根拠もない迷信なので考察する余地もないのかもしれないが、それでもこのような伝統的迷信の残る日本に生まれ育った者として少し気になってしまう。

そもそも身内が死んでから鳥居をくぐったり、神社を参拝するとどのような悪いことや災いが引き起こされてしまうのだろうか。その事例を検索してみたが、具体的な内容は皆無だった。過去にこのような恐ろしいことが起こったという恐怖の経験談でもあれば気をつけようと気を引き締めるものだが、何も事例がないというのならこちらも別に鳥居くらいくぐってもいいのではないかと油断してしまう。まぁそれでも「鳥居をくぐる」「神社を参拝する」ということ自体が別に生きるために必要不可欠な行為ではないので、それを禁止されたところで別に誰も困らないから積極的にこの禁忌を犯そうとする者が全くおらず、結果的に「身内の死の後に鳥居をくぐったらどうなってしまうのか」という具合的経験談がどこにも見当たらないのかもしれないと推測したりした。

 

 

・身内が死んだら旅に出てはいけないというのは本当か?

さらに日本には様々な死に関する伝統的な禁忌があるようで、おばあちゃんのお葬式で仏教のお坊さんに聞かされたのは「身内が死んでから百日経つまでは旅に出たりしないで、大人しく過ごさなければならない」というものだった。そのような言い伝えは初めて聞いたが、どうやら喪中は娯楽や贅沢を控えるべきだという伝統的習慣や考え方が日本全体に根付いているようだ。旅行は娯楽や贅沢に当たるので、家族が亡くなってからしばらくは旅に出てはならないという理屈が成り立っているのだろう。

しかし「身内が死んですぐに旅に出たらどうなってしまうのか」「どのような悪いことや災いが降り注ぐのか」という疑問に対する答えは、検索してみても鳥居の件と同様にどこにも存在しなかった。日本の言い伝えはこういうのが多すぎではないだろうか。別に禁忌が存在するならするで構わないが、どんな悪いことが起こるのかその具体的内容を教えてもらわないと、こちらとしても守り甲斐がないというものだ。

 

 

・ぼくは死にまつわる禁忌をいくつも犯した

ぼくはおばあちゃんが亡くなるずっと前から鹿児島県へ旅に出る計画を立てており、ホテルも予約してしまっていた(鹿児島市で有名な城山ホテル)。そのホテルの予約期間はおばあちゃんが亡くなってからすぐだったが、お通屋もお葬式も終わった後で、さらには四十九日よりも前だった。お葬式から四十九日までは別に実家でやることもないし、鹿児島のホテルを既に予約してしまっていることを家族に伝えても「じゃあ行ってくれば」という雰囲気だったので、お坊さんに聞かされた「身内が死んでから百日経つまでは旅に出たりしないで、大人しく過ごさなければならない」という言い伝えは若干気になったが、古い迷信に囚われていてはいつまでも動き出せないと思い普通に鹿児島県の旅に出ることにした。

この旅は関西を車で出発して鹿児島県が最終目的地ではあったもののその前後で中国地方、九州地方、山陰地方を回るというダイナミックな旅路を描いており、もはや西日本一周の様相を呈していた。本来ならば2019年の西日本一周の旅のように車中泊で過ごしたかったが、夏の猛暑が連日続いていて心配だったし当時とは異なり資産形成も完了していたので、大人しくホテルに泊まりながら旅を続けた。

九州と言えば古事記の神様が降り立った大地でもあるので神社も多く、さらに山陰地方を訪れるのに出雲大社を避けては通れなかったりして、おばあちゃんの忌中であるにもかかわらず結果的にぼくはめちゃくちゃ沢山の神社を参拝してしまった。というか日本を深く旅するのに神社を参拝しないことなんて不可能だったので、「身内が死んでからしばらくの間は鳥居をくぐってはいけない」という日本の伝統的な言い伝えを心の隅で気にしつつも、なるべく鳥居の下を通らないように配慮しながら慎ましく旅を続けた。

つまりぼくは家族が亡くなった後ですぐ旅に出る+神社を参拝するという、禁忌を重ねてしまったことになる。それでも今回の西日本一周は多くの新しい日本の側面に出会えたとても素晴らしい旅となり、何ひとつ悪いことも起こらなかったので、やっぱり言い伝えは単なる言い伝えだったのだと安心したりしていた。

 

 

・禁忌を犯したぼくに様々な病が旅の間に降り注いだ

西日本一周の旅の後はおばあちゃんの四十九日の法要に出席し、しばらくしてからメキシコの「死者の日」に参加するために日本を旅立った。これもおばあちゃんが亡くなってから百日以内に旅に出たので日本の風習的には禁忌だったが、メキシコの死者の日の宿もずっと前から予約していたものだったし人がいつ亡くなるかなんて誰にも予想できないので仕方がないことだと自分に言い聞かせた。さらにせっかくメキシコまで行くのだから中南米全体を大規模に周遊しようと計画し、メキシコから徐々に南下して心の中では半年ほどは日本に帰らない予定だった。

しかし今回の旅は何だかいつもと違った。普段は外国へ行っても健康で順調に旅を続けられるにも関わらず、今回はメキシコで歯が痛くなって心配になったり、キューバで謎の筋肉痛と微熱と倦怠感に襲われたり(おそらくジカウイルスなど蚊を媒介とした感染症)して、明らかに病気にかかる頻度が高かった。そして決定打としてメキシコで背中に粉瘤ができてしまい、さらにそれが悪化して炎症を起こし痛み出してしまった。粉瘤を完治させるには手術しかないのだが、流石に医療レベルがわからないメキシコで外科的処置を受けるのは嫌だったので、中南米を巡る旅を中断して日本に緊急帰国することにした。

2018年に世界一周の旅を始めて以来、自分の意思に反して帰国しなければならなかった経験は初めてだったので精神的ダメージも大きかったが、メキシコから先の辺鄙な国々へ旅を続けていくと万が一粉瘤がさらに悪化した時に日本へ帰り辛くなること、今後旅を続けていくためにも健康な肉体が最も重要であることを踏まえて、メキシコで緊急帰国するという決断を下した。

今は日本で療養しているが、日本に帰ってきてからずっと心の片隅で思うことがあった。それは「やっぱり日本の死にまつわる言い伝えや禁忌を守らなかったことがいけなかったのだろうか」ということだ。そう感じてしまうほどに、病が不思議なほど頻繁に降りかかるという点で、今回の中米旅は今までの旅と異様に違うと感じられた。根拠のない迷信や禁忌を犯すことなんて大したことではないという気軽な思いが心のどこかにあったのかもしれないが、エビデンスに即した科学的な現代社会を生き抜いているぼくたちでも、古代より祖国で受け継がれてきた言い伝えや迷信を守ろうとする気持ちはとても大切なことかもしれないと思い始めた。このようにして根本的で民俗的な信仰心は芽生え、育まれるものかもしれない。

今回のぼくの体験談は、「身内が死んでからしばらくの間は鳥居をくぐってはいけない」「神社を参拝してはいけない」「旅に出たりしないで、大人しく過ごさなければならない」という迷信が日本で広く知れ渡っているにも関わらず、実際にその禁忌を犯してしまうとどうなってしまうのかという具体的情報が日本のインターネット上でも皆無だったが、このように大変な目に遭ってしまうこともあるという希少な一例として、日本人の役に立つのではないかと思い投稿することにした。非常に非科学的で統計学的エビデンスもないので医師として相応しくない記事であることは自負しているが、日本という国で生まれ育ち日本の精神世界の中を生き抜くひとつの魂として発信する価値のある内容だと考えるものである。

 

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