北海道然別峡・鹿の湯周辺に点在している崖下の湯、メノコの湯、ペニチカの湯などの野湯群を巡った冒険記

然別峡・鹿の湯周辺はワイルドで神秘的な野湯がいっぱい！！！！！

北海道然別峡・鹿の湯周辺に点在している崖下の湯、メノコの湯、ペニチカの湯などの野湯群を巡った冒険記

・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」＋「太平洋沿いを南下する旅」＝日本一周の旅
・北海道には魅力的な野生の温泉がいっぱい！
・然別峡野営場の鹿の湯はまさに理想的な野湯だった！
・通行止の先に？！「崖下の湯」「メノコの湯」「ペニチカの湯」などの秘湯群を探す冒険に出た
・まず最初に見つけた「メノコの湯」は熱すぎて入れず！
・「崖下の湯」は入るのにちょうどよさそう！
・「ペニチカの湯」は川と繋がっていてぬるくて入れず！
・人工の滝が出てきたので冒険は終了！
・「崖下の湯」は最高にワイルドで神秘的な秘湯体験をぼくに与えてくれた

・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」＋「太平洋沿いを南下する旅」＝日本一周の旅
・北海道には魅力的な野生の温泉がいっぱい！
・然別峡野営場の鹿の湯はまさに理想的な野湯だった！
・通行止の先に？！「崖下の湯」「メノコの湯」「ペニチカの湯」などの秘湯群を探す冒険に出た
・まず最初に見つけた「メノコの湯」は熱すぎて入れず！
・「崖下の湯」は入るのにちょうどよさそう！
・「ペニチカの湯」は川と繋がっていてぬるくて入れず！
・人工の滝が出てきたので冒険は終了！
・「崖下の湯」は最高にワイルドで神秘的な秘湯体験をぼくに与えてくれた
・その他日本各地の野湯/秘湯の記事一覧はこちら！
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・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」＋「太平洋沿いを南下する旅」＝日本一周の旅

こんにちは！世界一周＋日本一周の旅を続けている水色です。

ぼくは今までの人生で日本海沿いの地域をほとんど旅したことがなかったので、新型コロナウイルス感染拡大の影響で外国にも行けず旅人としてはこのまま日本を深めるしかないという絶好の機会に、日本海沿いを北上する車中泊の旅を決行した！

岡山県、広島県、山口県、佐賀県、長崎県、福岡県、大分県、熊本県、島根県、鳥取県、兵庫県、京都府、福井県、石川県、富山県、新潟県、山形県、秋田県、青森県、フェリーに車ごと乗り込んで北海道函館まで渡り、そのまま北海道の最北の離島、礼文島の澄海岬を「日本海沿いを北上する旅」の最終目的地とした。

そのまま北海道をぐるっと一周し、再びフェリーに乗って青森県へ！青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、山梨県、静岡県と「太平洋沿いを南下する旅」を完遂した。

結果的にぼくは7月〜11月までの間ほぼ4ヶ月かけて「日本海沿いを北上する旅」＋「太平洋沿いを南下する旅」＝日本一周の旅を達成したことになる。この旅ブログ「ミズイロノタビ」では、あまりに感動的で素晴らしすぎた日本一周の旅の一部始終を公開しようと思う。

・北海道には魅力的な野生の温泉がいっぱい！

日本人は温泉が大好きな民族であると言われる。ぼくも温泉は好きで日本一周車中泊の旅の中でも毎日入っていたが、それはどちらかというと体を綺麗に洗って清潔に保っておくためという目的意識が強く、温泉が大好きだから入っているわけではないと感じていた。

しかし「太平洋沿いを南下する旅」の途中で、ぼくは今までの人生で培った温泉館を一気に覆されるほどに魅力的な日本の温泉文化に遭遇した。それは野湯/秘湯の存在である。なんと日本には大自然に包まれた神秘的な野生の温泉がいくつも隠されており、大抵の場合それは無料で、まるで自分が野生動物に還ったかのような気持ちで入浴することができるというのだった！昔ならば見知らぬ土地の野湯/秘湯なんてよその旅人には知る由もなかったのかもしれないが、今の時代ではインターネットやグーグルマップでいくらでも自由に野湯/秘湯を検索して冒険するかのようにたどり着くことができる。

ぼくが初めて野湯/秘湯の存在を察知したのは、北海道の知床半島だった。北海道には信じられないほど多くの野生の温泉がいくつも隠されており、それを巡るだけでも十分旅の喜びとなった。それ以降ぼくは野湯/秘湯に魅了されてしまい、「太平洋沿いを南下する旅」の中では常に野生の温泉をさがし求めながら日本を南下する結果となった。

・然別峡野営場の鹿の湯はまさに理想的な野湯だった！

知床半島、屈斜路湖周辺の素晴らしき野湯を発見しつつ、北海道一周・車中泊の旅は継続していた。次に訪れたのは十勝周辺！グーグルマップによるとこの辺りの山の中の秘境にもいい感じの秘湯がありそうだったので冒険してみることにした。

秋の然別峡野営場・鹿の湯は、北海道の大自然の中で川のせせらぎを聞きながら入れる理想的な無料秘湯だった

目指したのは然別峡野営場の「鹿の湯」周辺。この辺りにはぼくたちが頭の中で想像するようなまさに秘境の中の野湯が点在しているようだった。まずは手始めに鹿の湯に入浴し、川のせせらぎを聞きながら北海道のワイルドな大自然の中で入れるまさに理想的な秘湯の巡り会えたことに興奮した。この鹿の湯の周辺の野湯は期待ができそうだ。ぼくは周辺の鹿の湯以外の野湯を求めて探検することにした。

・通行止の先に？！「崖下の湯」「メノコの湯」「ペニチカの湯」などの秘湯群を探す冒険に出た

鹿の湯は然別峡野営場というキャンプ場の中にあるので、この一帯の野湯では最も人の手が入り込み手入れが行き届いている温泉だという。しかしこの辺りには他にももっとワイルドで野生的で人の気配のしない野湯が点在しているのだという。グーグルマップで「野湯」と検索してみると、確かにいくつかの野湯が出てくる。「ピラの湯」「メノコの湯」「ペニチカ（チニカ）の湯」などが検索結果として出てくるが、いずれも道が正しく示されておらずたどり着けるかどうか非常に怪しい。しかし何処へでもグーグルマップという文明の利器を使ってたどり着けるようになってしまった現代において、グーグルマップを使ってすら行くことができない温泉を探し当てるというのは逆に貴重で冒険心をかき立てられる課題である。とにかくなんとなくの位置までグーグルマップに従って行ってみて、そこからは自力で秘境の野湯を見つけ出そう！

グーグルマップによると「ピラの湯」「メノコの湯」「ペニチカの湯」などの秘湯群は、「通行止」「これより先土砂崩れのため通行禁止」「復旧の目処は立っておりません」という立て札の先にあることが判明！えー行きづらいやん！しかしこれは車のための看板であり、普通に人が歩いて行くのはOKということなのだろうと解釈して、通行止の看板の前に車を駐車して、そのまま山道を辿って歩いて行くことにした。

北海道のこのような秘境の山奥では、もちろんクマが出て来そうだったので、知床半島で買ったクマよけの鈴をズボンにつけていった。また持ち物としてはシャンプーや石鹸と、あとはあまりに野生的な温泉なので洗面器もないだろうと思われたので、体を洗うときのために、2Lのペットボトルとハサミで作った自作の洗面器も持っていった。上の写真みたいな感じの！また温泉で脱水にならないように飲み物も最低限持参した。

どんどんどんどんグーグルマップを目印に、クマの出そうな山道を歩いて行く。ちょうど「ピラの湯」「メノコの湯」「ペニチカの湯」のありそうな場所に至ると、右側の川へ向かって下りていく獣道が見えてきた！この先に野湯があるに違いないと直感したぼくは、そのまま川の方へと下りていった。そこには本当に人っ子一人いない野湯がいくつも点在していた！

・まず最初に見つけた「メノコの湯」は熱すぎて入れず！

まず見つけたのは川よりもちょっとだけ高い位置にある野湯！わーワイルド！野生的！まさに秘湯って感じ！しかも誰もいなくて、無料で、こんな温泉を独り占めできるなんて感動的だし神秘的な体験すぎる！この野湯はおそらく「メノコの湯」だろう。しかしメノコの湯は温泉の温度が熱すぎた！熱いし、川よりもちょっと高い位置にあるから水を足せないし、せっかく発見した野湯だったけれどとても入れなかったので断然！

残念に思ったのも束の間、そのまま川の方へ下りていくと「メノコの湯」のちょうど真下にもっと広くて快適そうな野湯が広がっていた！

・「崖下の湯」は入るのにちょうどよさそう！

これは「崖下の湯」だろうか！まさに川の近くに流れる理想的な秘湯を発見！湯船も広いし、奥には洞窟みたいなのまであるし、温度もやや熱いけれど「メノコの湯」よりは低く、入りやすそう！この「崖下の湯」に入りたい気持ちをグッと抑えて、もうちょっとだけ周囲を探検してみる。他にもよさそうな温泉があったら同時に入ろう！

・「ペニチカの湯」は川と繋がっていてぬるくて入れず！

川の上流へ歩いていくと、川にものすごく近くて、もはや川の水と接している場所にもうひとつの野湯を発見！これは名前ついてるのかな？？？これは「ペニチカの湯」？しかしこの野湯は川の水が入り込んでいてぬるすぎたので、入らず！

・人工の滝が出てきたので冒険は終了！

どんどん上流へ遡っていくと、ついには人工の滝のようなものが出現！もはや野湯は発見できなさそうだったので、結局一番よさそうな「崖下の湯」へ入浴することに決定！

・「崖下の湯」は最高にワイルドで神秘的な秘湯体験をぼくに与えてくれた

「崖下の湯」でのワイルドな入浴体験は本当に最高で、数々巡った北海道一周の中の野湯の中でも忘れられない思い出となった。本当に誰もいない！誰も来ない！今ここには、自分と大自然しかない！もしかしたらクマが出てくるかもしれないという危険性すら忘れて、長時間「崖下の湯」の秘湯体験を楽しんだ。

「崖下の湯」は長湯するのはちょっと温度が熱い印象だったが湯船もとても広く快適で、熱くなってのぼせたらすぐに出て、川で体を冷やしたりを繰り返しながら何度も神秘的な野湯へと舞い戻った。裸で自由に身動きできるのも、秘境ならではだし秘湯ならではだ。裸体で大自然と対峙していると自分が野生動物に帰ったようで、懐かしくも神聖な気持ちになる。この気持ちこそが、野湯や秘湯の醍醐味だろう。この不思議な感覚は、しがらみや決まりの多い人間社会においては、野湯でしか味わえないものだ。

誰もが本当は自分がただの動物であることを思い出したり表現したいのに、他人の目ばかりを気にすべきだと押し付けられる人間社会ではそれが実現できない。そんな日々に疲れたならば大自然へと立ち返り、秘湯や野湯において自分自身を本来の野生へと立ち帰らせるべきだ。