衝撃!網走の北方民族博物館が充実しすぎだった

 

充実しすぎ興味深すぎで時間を忘れていました。

衝撃!網走の北方民族博物館が充実しすぎだった

・気になる網走の北方民族博物館
・北方民族博物館の仕組み
・充実しすぎだった北方民族博物館
・ヤクーツクの女の子
・北方民族博物館写真集

・気になる網走の北方民族博物館

ぼくはずっと網走の「北方民族博物館」が気になっていた。夏に網走で長時間待たなければならなかった時もここに立ち寄りたかったのだが、月曜日だったので休館だった。「北方民族博物館」の名前だけで既になんだかもう面白そうだし興味津々だった。今回の流氷の旅で、女満別空港に朝早く到着したので、そのまま直接ウトロに行かずに、網走で途中下車して北方民族博物館を訪れ、それからウトロに向かおうという予定だった。

ちなみにぼくの予定は、女満別空港→網走→ウトロ3泊→網走1泊→釧路1泊→札幌3泊の予定である。なんだか行ったり来たりして変な順路だが、友達のてらちゃんと合流の兼ね合いもあるのでこのような旅程になった。

女満別空港に午前中の早い時間で到着し、バスで網走まで向かった。女満別空港からウトロまでの直行便は1日に3便しか出ていなかったが(夏でもこれは同じだった)、網走までのバスならばたくさんあるので便利だ。女満別空港のインフォメーションでバスの時刻表をめとめた紙をもらえるのでこれがとても役立った。

網走バスターミナルで降車し、乗り換えて北方民族博物館までまたバスに乗る。北方民族博物館はバスの路線の最終のバス停なので安心してバスで休んでいられる。途中には網走監獄や流氷館もあってこの天都山行きの路線バスは観光に便利そうだった。また時間があれば、どちらかに寄ってみたい。

バスに揺られていると、15分ほどで北方民族博物館に到着した。

 

 

・北方民族博物館の仕組み

北方民族博物館は、予想よりもかなり洗練されている外見だった。なんだかもっとひなびた、質素な感じを想像していたが、なんだかお金がかかっていますねと言えるような外見である。「北海道立」と書いてあり、北海道というのはお金持ちなのだろうか。

六角推の塔のようなものがこの建物のシンボルらしく立派に聳えたち、扉のデザインも凝っていて明らかにこだわりが感じられる。ぼくは想像していたものの100倍くらいのその風貌に感動し、中へと入って行った。

中へ入ると六角推の塔が天窓のようになっており、光が注がれた明るいホールが出現した。やはり空間デザインにこだわっており、この建築を見るだけでも面白い。何もかもが予想外である。受付の方jもあ愛想がよく、様々な情報を親切に提供してくれた。入場料は550円。こんなに立派な建物なのに安い!なんだか期待が持てる。

ぼくはウトロの宿に行く前なので、しかも100日間のシベリア鉄道・ヨーロッパ周遊の旅の後東京を訪れそのまま家に帰らずに来たので、かなり大きな白いリュックを背負っていた。100日の旅の荷物に加え、東京で中島みゆきの夜会では、あろうことかグッズのクッションまで買ってしまったので体積がまたしても格段に増え、北海道の流氷の旅は荷物を携えるのに苦労した。

しかしこの博物館にはありがたいことに無料のロッカーがあるので、巨大なリュックを無料で預けることができた。そしてコートも無料で預かってくれた。さらに驚くべきことには、音声ガイドも無料という至れり尽くせりの対応に感動しきりだった。しかもこの音声ガイドがすごくて、iPod touchをそのままガイドマシンとして利用しているので非常に使い勝手がよかった。iPod touchをガイドマシンにしている様子を見て、やはり北海道はお金持ちなのだろうかという感想を抱いた。

ここまでたくさん感動していたが、まだ入場前だった。

 

・充実しすぎだった北方民族博物館

入場の門には、この北方民族博物館のシンボルが飾られていた。このモニュメント、3つのパートに分けられており、一番上は人間、真ん中は動物、一番下は精霊の世界を表しているという。この説明だけでも、なんとも民俗学的で興味をそそられる。ここを左に曲がり、不思議な光の通路を通ってついに展示が始まる。

ここは「北方民族博物館」というくらいだから、主にアイヌに関する博物館かと思っていたが、なんとアイヌだけではなく、ロシアの少数民族やモンゴル、アラスカ、ネイティブアメリカンまで扱う民族は幅広く、非常に見応えがあるものだった。

それらのまさに地球の北方に住んでいる、普段はあまり意識しないような民族の人々に関しての豊富な資料と展示物が、カテゴリー別にわけられていた。具体的には、衣服、交易、食、住居、精神世界など多岐にわたる分類となる。このひとつひとつがとても興味深く、しかも先ほど申し上げたようにiPod touchのガイドで詳細な知識を享受することができるので、非常に充実した時間を過ごすことができる。このiPod touchの解説以外にも展示物の中にはタッチパネルを用いた別の解説があり、そこからはもっと詳細なデータや音声データを受け取ることができる。本当にこれが550円だなんて、充実しすぎていて逆にわけがわからない。

衣服は特に華やかで美しく、とても印象に残った。少数民族の民族衣裳というものは、どれも独特で美しい。ぼくはやはりロシアやアイヌなどユーラシア大陸の民族衣装に心惹かれることが多かった。逆にアメリカ大陸まで行くと、なんだか感性的に、心の底でリンクするような感覚が生じにくかった。

アイヌに関しては、日本では縄文時代→弥生時代と時代が変化していると社会では教えられるが、アイヌに関してはそれが通用せず、北海道では日本が弥生時代になっても狩猟採取生活を営んでいたので、続縄文文化という文化が花開いていたらしい。それに続いてオホーツク文化や擦文文化という時代に移行していくなど、歴史の授業ではまったく学ばなかった初めて聞くような時代が、同じ日本に存在していたことを知ることができて非常に興味深かった。

北海道でも縄文時代のようにたくさんの土器が出土するらしく、縄文土器と比べてみるのも面白かった。縄文土器のように模様があるわけではなく、平坦なのっぺりとしたものが多い印象だった。面白かったのは、くまさんが象られた土器が展示されていたことだ。くまさんが神と崇められているような文化が北海道にあること走っていたが、まさか土器にまでなっているとは思わなかった。

精神世界のカテゴリーでは、日本とはまったく異なる様々な崇拝の姿、宗教の形態を見ることができた。特に「くまおくり」という文化はぼくにとって新鮮であり、北方の人々はくまさんを神聖化しているがゆえに殺し、神様の国へ送ることによって。人間の世界は楽しくていいところだと神様に告げてもらうことによって、たくさんの獲物を与えてもらうようにするという儀式があるらしい。このような儀式は日本にも類似したものがあるのだろうか。なんだか珍しく。独特な感性のようにも思えた。

 

 

・ヤクーツクの女の子

このように常時展も充実しまくりだったが、特別展もぼくにとって実に特別なものとなった。それはロシアのヤクーツク周辺のことに関する文化や、温暖化に関する資料などが並べられていた。ぼくはロシアのウラジオストクで、ヤクーツク出身の女の子と友達になったので、彼女のことを思い出し、なおさらヤクーツクに親しみを覚えていた。

ロシアは広く、ロシア人といえば白人を思い出しそうになるが、ロシアには彼女のような東洋的な少数の民族がたくさんいるらしい。ヤクーツクは世界で最も寒冷な場所らしい。11月にウラジオストクで会った時点で、彼女はヤクーツクに戻る予定だったが、そこでは既に氷点下30度だということだった。ちょっと信じられない世界である。

彼女の顔はまるでぼくたちのような東洋人の顔だった。考えてみれば、ロシアはヨーロッパからアジアにまたがっている広大な国土を持っているので、その中にアジア人のような人々がいてもまったく不思議ではないのだ。彼女たちの宗教観もキリスト教的ではなく。むしろアジア的なようだったが、彼女とのウラジオストクでの思い出は、また別の記事で書こうと思う。ぼくは彼女と、彼女の同僚と、3人でウラジオストクを巡って楽しかったのだが、それはぼくが初めてロシアという国に深く入り込んだと感じるような体験だった。

 

 

・北方民族博物館写真集

北方民族博物館は写真撮影可能でした。

 

 

 

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