北朝鮮料理と、ジョージア料理は食べたけれど、ロシア料理を忘れていました。
鹿肉のボルシチ!ウラジオストクのPORT CAFEでロシア料理を堪能
・ウラジオストクの西洋的レトロ
・PORT CAFEは隠れ家のような落ち着いた空間
・ウラジオストクの郷土料理鹿肉のボルシチ
・ウラジオストクの西洋的レトロ
ウラジオストクでいろいろな国際的なレストランに挑戦した。人生初の北朝鮮国家との接触と北朝鮮料理、そしてジョージア料理にも挑戦したが、ここはロシアなのに肝心のロシア料理をまったく食べていないことに気がついた。
さっそく次の日はロシア料理を食べに出かけた。インターネットで検索し、PORT CAFEというロシア料理レストランに行くことに決めたので、それを目指してグーグルマップを頼りに歩きはじめた。
PORT CAFEは街の中心からちょっと外れたところにあったが、ウラジオストクの郊外の街並みを眺めながら散歩するのは楽しかった。途中に壮麗なロシア教会があったのそこにで立ち寄ったりもした。
ウラジオストクの街並みには新しい建築物の他に、風情のある西洋的レトロな建築物であふれていた。ロシアの街には風情がある。“レトロ”という概念を旅において追い求めるならば、東洋では台湾、西洋ではロシアではないだろうか。“レトロ”という言葉は不思議だ。過ぎ去ってしまったさみしさと共に、昔の先進的な繁栄の面影が見渡せる。
・PORT CAFEは隠れ家のような落ち着いた空間
PORT CAFEは隠れ家のような、落ち着きのあるゆったりできるロシアレストランだった。ここではなんと日本語メニューが用意されていたので、わかりにくいロシア料理のメニューも選びやすかった。海鮮や肉料理、野菜などありとあらゆる種類の料理が用意されていて選びたい放題だった。
ぼくはロシア料理としてど定番のボルシチを選んだ。この旅初のロシア料理である。この店はロシア料理ではあるものの、ウラジオストクの地元料理も揃っており、ぼくの頼んだボルシチもウラジオストクならではの、鹿肉が使われているらしい。ロシアの東の郷土料理は、鹿肉が使用されているいう事実を知り、ぼくは知床半島で鹿肉を食べたことを思い出した。
たとえオホーツク海によって隔てられていても、陸の文化的には若干の類似を見せつけられるのが面白い。海を隔てていても気候的・風土的には似通っており、それが人々の生活にも類似性を表出させているらしかった。
店員さんもとても愛想よく対応してくれる。ロシア人は笑わないなんてまったくの嘘ではないかと思われるほど、みんな普通に自然と笑っていた。時間帯的なものか人も少なく空いているので心も落ち着けた。
・ウラジオストクの郷土料理鹿肉のボルシチ
ボルシチを頼むと、たくさんのパンも付いてきたので嬉しかった。バターを付けて食べてもいいし、ボルシチのスープを付けて食べるのも美味しかった。ボルシチにはサワークリームやクリームが添えられており、それらを自分の好みで適量をスープに入れることができる。これらを入れるとまろやかになって美味しいので、ぼくは全部入れてしまった。
スープの底にはたくさんの野菜や鹿肉も入っており、栄養のバランスもいいように感じられた。ロシア料理というのは、野菜や肉などがバランスよく入れられているのでぼくの好みに合っていた。ヨーロッパらしい単一的な味に陥らず、日本にも似ている野菜も肉もと雑食的な雰囲気があるのは、ロシアの国土にアジアが多分に含まれているからだろうか。
シベリア鉄道・ヨーロッパ周遊100日間の旅でも、ロシアは3本の指に入るくらい食べ物が美味しいと感じた。というか自分の好みに合っていたのだ。ロシア旅行ではロシア料理を気軽に食べられることも旅の大きな楽しみのひとつに入ることだろう。