ロシアの寿司に挑戦!イルクーツク「Sushi-Studio」で寿司を食べて日本の寿司の美味しさを思い知らされた話

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まったくもって変な寿司でした…。

ロシアの寿司に挑戦!イルクーツク「Sushi-Studio」で寿司を食べて日本の寿司の美味しさを思い知らされた話

・日本の寿司は世界中で大人気!
・ロシア・イルクーツクのSushi-Studio
・実験器具とフルーツティー
・違和感満載の変な寿司

・日本の寿司は世界中で大人気!

タイはタイマッサージで世界を席巻しているが、日本はsushiで世界を大いに席巻していると思う。世界中どこへ行ってもsushi sushi sushiであふれている。ぼくたちはもはや世界中どこにいてもsushiを食べることができる。しかし果たして本当に日本のような美味しいsushiを外国で食べることが可能なのだろうか。

ぼくはバイカル湖の近くシベリアの真ん中の街イルクーツクで、お洒落な寿司バーを見つけた。このような場所にある寿司屋さんとはどのような味がするのだろう。ものすごく興味があったので、晩御飯にその寿司バーに潜入してみることにした。

入った店の名前はSushi-Studio。外から見ていると、なんだかお洒落な雰囲気が漂っていた。

 

 

・ロシア・イルクーツクのSushi-Studio

ロシア・イルクーツクのSushi-Studioは、内装もお洒落で洗練された雰囲気で満たされていた。日本では寿司屋というとなんとなく渋い感じがしてお洒落なイメージなんてないが、やはり外国では日本の寿司とは違うsushiのイメージが抱かれているのだろうか。

壁には寿司がひとつひとつ展示されており、お洒落だかお洒落じゃないんだかわからない、ロシア的な感性を垣間見ることができた。可愛らしい和風の絵も壁に掛けられており、ロシア人が日本に抱いている印象がなんとなく予想される。

親切で丁寧な店員さんからメニューが手渡される。メニューはすべてロシアごだが、写真がある分わかりやすい。尋ねてみたが、英語のメニューはないという。メニューの写真には、日本では見たこともないヘンテコな寿司が並んでいる。一体これが何の寿司なのかも予想しがたいものばかりだ。店員さんに聞きながら、なんとなくで食べたい寿司を2つ選択した。それでも2つとも味は全く想像できないものだった。

写真でおかしな実験器具に入っているようなフルーツティーが掲載されており、フルーツティーをぜひ飲んで見たかったのでそれも注文した。

 

 

・実験器具とフルーツティー

しばらくしてまずはフルーツティーが運ばれてきたが、これが意外すぎた!なんと本当に写真そのまんまの実験器具ごと運ばれてきたのだ!ぼくは実験器具は写真映えするからメニューに掲載されているだけで、実際には普通にコップとかポットに入れられてフルーツティーが運ばれてくるものだと思われていたが、まさか本当に意味不明の実験器具に入れられてくるとは…。

しかも実験器具には日本語が書かれている…さすが寿司バーだけあってmade in Japanを取り揃えているこだわりぶりである。しかしこんなフルーツティーの変な実験器具を日本ですら見たことがない。周囲のロシア人も、ぼくにおかしな実験器具が運ばれたことを、面白そうに興味深そうに見守っている。一体これからあの東洋人に何が起こるのだろうという雰囲気が、店中に漂っている。

どうしよう…。ぼくはただロシアの寿司が食べたかっただけなのだ。それなのに寿司の前段階で変に悪目立ちしているのだからたまらない。しかもこれからどのようにフルーツティーが出来上がるのかも未知である。

店員さんによっておもむろにアルコールランプに火が灯される。すると、実験器具の下の部分にある水が蒸発して上の部分まで移動し、そこで熱湯によりフルーツティーが生成されているという仕組みになっていた。

なんかおもしろい!こんなことができるなんて!ぼくは周囲のロシア人に見られて恥ずかしかったことも忘れて夢中でフルーツティーができるのを見守ってしまった。周囲のロシア人もぼくのを見て、フルーツティーを追加注文している人々であふれている。ぼくはこの店の中でいきなり流行を生み出す仕掛け人となっていた。

 

このフルーツティーが本当に美味しかった!目の前でフルーツティーが徐々に出来上がるのを見ているので、愛着もわくし、新鮮なお茶であることも伝わってくるから、実際の美味しさの他に心理的な満足感も加わってくる。この上の部分のフルーツ自体は、フルーツティーを飲んだ後に食べることもでき、ビタミンなどの栄養を逃さずにすべて摂取できる思いがして心満たされる。これで寿司が美味しければ大満足だ。

 

 

・違和感満載の変な寿司

程なくして肝心の寿司が運ばれてきた。写真でもよくわからないような変な寿司だったが、実際に目の前にしてみても、やはりなんの寿司なのかいまいちよくわからない。少なくとも、日本で見かける寿司とはだいぶ違い、異世界の寿司といった印象である。上に乗っている白いものも、まぶしてあるふりかけのようなものも、どのようなものか見当もつかない。これはもはや食べてみるしか何もわからないだろう。

白いものが乗っている方の寿司を食べてみる。日本のように醤油をつけていただく。すると中にはイカのような海鮮が!そして上に乗っている白いものはクリームである!

うん…まずくはない。まずくはないんだけれど、美味しくもない。寿司とクリームが、致命的に合っていないような印象がある。美味しい、美味しいと思い込もうとしても、無意識のうちに感じ取ってしまうのは「変な寿司だな…」という脳内の正直な感想だ。今まで食べ慣れてきた寿司とまったく異なるものなので、どうしてもそう感じてしまうのも仕方がない。

これを寿司ではなく、まったく別の種類の食べ物だと思い込めば、あるいは感想も変わるのかもしれないが、ぼくが訪れているのは紛れもないSushi-Studio(寿司のスタジオ)なので、そう思いたくても思えない。

最初はまずくはなかったが、だんだんとクリームが胃にもたれてきて、だんだんと食べたくない思いが強くなってくるような寿司だった。やっぱり寿司の上にはさっぱりした新鮮な海鮮だけが乗っていてほしい。

次に食べたふりかけみたいな寿司も、ふりかけのような味なら嬉しかったが、なんだかアーモンドの味が強い独特の味がした。これもまずくはないけれど…という前者と同様の感想である。こっちはクリームなど濃厚な成分が含まれていない分、胃にもたれてギブアップという思いはなかったが、今度もぜひこれを食べたいとは思えない味だ。

やはり外国で日本のような美味しいお寿司を食べることは不可能なのだろうか。ぼくは寿司屋さんに行ったのに、もっとちゃんとした日本の寿司を食べたいと願ってしまい、この旅で初めて日本食が恋しくなってしまう時期を迎えてしまった。日本食の寿司を食べたのに、余計に日本食が恋しくなるとはこれいかに。

今回のことから学んだ教訓としては、外国で日本食を食べようとしても、日本食なのに日本食にはなりきれない違和感から、余計に日本食が恋しくなるので、外国で日本人が日本食なんて食べるもんじゃないんだなぁという感想である。

 

 

 

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