先日ロシアビザが意外と簡単に取れるという主旨の記事を書いたが、その後果たして無事に受け取れるのか自分でも気がかりであった。あんな記事をupしておいて、蓋を開けてみたらはいこれじゃ取れませんでしたというのでは読んでくださった皆様に申し訳が立たない。今回は2週間ちょい後にロシアビザを受け取りに行った際の話をしようと思う。
ロシアビザ無事取得完了&ぼくの失敗
・ロシアビザは無事取得
・ぼくの失敗
・ロシアビザの記載内容
・ロシアで自由旅行は不可能か
・ロシアビザは無事取得
結論から言うと、ロシアビザは無事に取得することができた。手続き的には前回の内容で、まったく問題ないようだった。
ぼくは少し前まで、鮭の遡上を見るために再び知床半島まで旅行していたので、ロシアビザ申請の2週間後(ロシアビザを受け取ることができはじめる時期)から少し遅れてから、再び大阪のロシア領事館へと赴いた。わざわざ領事館へ行かなければならないというのは、誠に面倒くさい。自宅にビザを送付でもしてくれればいいのにと思うのだが、そのようなサービスは当然行われていない。大阪のロシア領事館は、大阪市の真ん中ではなく少し離れたところにあり、ついでにその周辺で何か楽しいことができるわけでもないので余計に苦痛である。しかし、ロシアを訪れたいという願いを持ってしまった以上はそうも言ってられない。シベリア鉄道の旅を遂行するためには、これは避けては通れない儀式なのだ。
前回(ロシアビザ申請時)もやってきた場所なので、今回はグーグルマップを見ずともたどり着くことができた。前回同様に、門のところで警備員の人に身分証明書を見せて、中に入る。今回は先客が誰もおらず、すぐに対応してくれた。
・ぼくの失敗
そこで、係の人がひとこと。「前に渡した紙は?」
…え、とぼくは固まった。え、あの紙、要るの?????
ぼくは、その紙の存在自体ははっきり覚えていた。受け取りの日付などが書かれていた紙を、ビザ申請時、帰る間際に受け取ったのだ。しかし、なんだか重要な紙という感じがせず、適当な印刷で適当そうな紙だし、これを持って来いとも言われていないし、日付の確認のためだけの紙だと思って、そのまま捨ててしまったのだった。
がーーーーーん。え、あの紙なかったらビザもらえないの???もう明日のウラジオストク行きのフライトチケットも取ったのに…。
とかなり不安になったが、捨ててしまったことを告げると、じゃあ身分証明書を見せてくださいと言われた。ぼくは言われた通りに運転免許証を見せると、そのままオッケーで、なにやら紙に受け取りのサインだけさせられて、そのままロシアビザを貼り付けられたパスポートを渡してくださった。
なんや、結局紙あんまし要らんやん…とは言わなかったが、心の中で少し思った。しかし、手続きがスムーズに行くためにも、ビザ申請時に最後に渡されるあまり重要そうでない紙は、結構重要らしいので、きちんと手元に取っておき、ビザ受け取りの際に携えて行くことを忘れないでいただきたいと思う。
・ロシアビザの記載内容
さて、重要なのは、ロシアビザには何が書かれているのかということだ。先日の記事でも載せたように、申請の際に適当に書いた滞在都市や滞在ホテルなどがロシアビザに記載されでもしていたら、それ以外の都市に滞在できなかったり、自由にロシア国内旅行を楽しむことができなくなってしまうので、そのことが最も気がかりであった。事前に調べたところによると、そのような項目は記載されず、ロシア国内であれば自由にどこでも行くことができるということになっているらしいのだが、さて実際はどうであろうか。
ぼくが受け取ったロシアビザに記載されている内容は以下の通りである。
・date of issue(発行日)
・entry from/stay until(何日から何日までロシアに滞在するか)
・duration of stay(滞在日数)
・nationality(国籍)
・visa no(ビザナンバー)
・surname/given name(氏名)
・passport no(パスポートナンバー)
・date of birth(誕生日)
・sex(性別)
・invitation no(招待ナンバー)
・purpose of entry(入国目的)
・invited by(招待した会社)
・additional information(追加項目)
よし!滞在都市もホテル名も書かれていない!これでロシア内を自由に練り歩くことができそうだ。バウチャーにはウラジオストクとモスクワとだけ書いたが、もちろんサンクトペテルブルクも訪れたいし、モルマンスクでオーロラだって見たい!人生で初めて見るオーロラが、北欧やカナダではなく、ロシアだなんてなんとなく素敵ではないか、なんとなく!
・ロシアで自由旅行は不可能か
あらゆるロシアの旅行雑誌には、ロシアは自由旅行はできない、事前にホテルや列車を予約してから、バウチャーを発行し、ビザを取らなければならないから、自由旅行は不可能なのだという、ロシアへ旅行しようとする気分を著しく低下させる文章が必ず書かれているが、今のところだと、自由旅行が可能な雰囲気しか感じられない。
この先はどうなるのか自分でもまだ未知だが、すべての旅行雑誌に書かれている、ロシアでは自由旅行が不可能という記述が、果たして本当であるのか、それを確かめるためのロシア旅行だとも思っている。