本当に心洗われるバリ島の聖地!!!!!
美しき水の浄化!バリ島ウブドのティルタ・ウンプル寺院で人生初の沐浴を体験する
・紀伊山脈の奥地で見つけた日本人の清らかな水の感性
・バリ島ウブドのティルタ・ウンプル寺院は沐浴のできる聖地
・バリ島のティルタ・ウンプル寺院で人生初の沐浴を体験!
・紀伊山脈の奥地で見つけた日本人の清らかな水の感性
紀伊山脈の車中泊の旅をしていて、不思議な光景を目撃した。奈良県南部の秘境・洞川温泉の神社で、本気で滝修行をしている人を目撃したのだ!滝修行といえば、アニメやドラマの中で見たことがあったものの、本当に現実にそれを実行している人が現代にいるなんて全く知らなかった!しかもその人は、遊び半分や娯楽やちょっとした体験コースでやっているわけではなく、あくまで真面目で真剣に、コーチまで付けてめちゃくちゃ厳しく怒られながら、本気で自分を滝により浄化させようと試みていることが伺えた。滝修行の場面は柵で厳重に隠されて見えなかったが、中から聞こえてくる声からそこで修行をしていることは明白だった。不思議な山岳宗教や修験道の文化が息づく紀伊山脈ならではの風景だったと言えるだろう。
日本の人々は山奥の清らかな水の滝で自らの肉体を洗い流すことによって、身についた俗世での罪や穢れを洗いながせるのだと考えているようだ。
・バリ島ウブドのティルタ・ウンプル寺院は沐浴のできる聖地
このような感性はアジア全体に広がっているらしく、ぼくが訪れたインドネシア・バリ島でも聖水によって穢れを洗い流そうとする”沐浴”の文化が残っているようだった。共鳴するアジア的な感性を伝って、ぼくたちは一般の旅行者でも沐浴の体験ができるというティルタ・ウンプル寺院を訪れてみることにした。
ティルタ・ウンプル寺院は10〜14世紀のワルマデワ王朝の時期に建設された数あるバリ島の聖地の中でも由緒正しき寺院。ティルタは水を、ウンプルは聖を意味する。インドラの神が泉を湧き出させて、他の神々を蘇らせたという伝承を持っている。
・バリ島のティルタ・ウンプル寺院で人生初の沐浴を体験!
ティルタ・ウンプル寺院はバリ島の大自然に囲まれたウブド近郊に位置しているので、ぼくたちはウブド市内でバイクをレンタルし、グーグルマップで確認した経路を辿りながらティルタ・ウンプル寺院を目指した。ウブドののどかな田園風景をバイクで駆け抜けながら、ティルタ・ウンプル寺院へとつながる道をドライブするのは心地よかった。
ティルタ・ウンプル寺院の入場料は15000ルピアで100円ほど。バリ島の寺院や聖地に入る際にはサロンという布を腰に巻く必要があり、寺院の前で貸し出してくれている。
中にはまさにバリ島の聖地らしい黄色と白色のヒンドゥー世界が広がっている!
聖なる水が満ちあふれる沐浴上に入るためには、水中用のサロンを別途借りる必要がある。水中用のサロンはロッカーで借りることができ、そこで着替えて荷物はロッカーに入れていくと便利だ。ロッカーは15000ルピア、水中用サロンは10000ルピアが別途必要!ぼくは水着の上に水中用のサロンを着床して沐浴場に向かった。
ついにやってきた聖なる沐浴場!バリ島の現地の人々だけではなく、たくさんの西洋人や観光客も訪れて共に沐浴を体験している。男性は上半身裸で、女性はTシャツを着ながら沐浴している。濡れた服を入れるために、ビニール袋を用意しておくと便利だろう。
聖水が出てくる水道が横一列にずらーっと並んでいるので、他の人々がするように左から右に向かってひとつひとつ聖なる水をかぶって身を清めていく。まさに清らかな水によって自分自身から穢れを取り祓われたような気持ちになり清々しい。これは日本における滝修行と同様のアジアに通底する感性なのだろうか。西洋人たちもたくさん訪れバリ島で沐浴に挑戦しているのも興味深い。もしかしたら人類は皆、美しい水により自らを清められたいと願っているのだろうか。
驚くべきことに、水の中には大きな魚が!ここは人々の聖なる場所であると同時に、大自然の一部でもあるのだ。聖地は決して人工的ではなく、大自然の中にあってこそ、大自然の一部であって人の世界との境界線を超越しているからこそ本物の聖地なのだと、ティルタ・ウンプル寺院は教えてくれているような気がした。
いくつもの聖なる水を受けて清らかな気持ちになって沐浴は終わる。山の水は冷たいので、体を冷やさないようにバスタオルを持っていることが望ましいだろう。人生で初めての沐浴を、たくさんの神々が住むこのようなバリ島の美しい寺院で行うことができて嬉しく思った。
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