死なないよりも重要な生命の意味を見出せ!
知床半島で鮭の遡上が見られる3つの川を徹底解説!河岸段丘を遡る傷だらけの鮭たちの姿に生命として畏怖の念を感じた
・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅
・北海道の中でも特別何度も訪れてしまう知床半島
・中島みゆき夜会「24時着0時発」によって、ぼくは鮭の遡上に憧れを抱いた
・中島みゆき「命のリレー」
・中島みゆき「サーモン・ダンス」
・中島みゆき「無限・軌道」
・鮭の一生とは?鮭はどんなに壮大な旅をしても最後には故郷の川へ戻ってくる
・中島みゆき「ファイト!」
・必死に河岸段丘を遡る鮭たちの姿に感動せずにはいられないペケレ川
・ペケレ川の河岸段丘の大迫力の鮭の遡上の様子をYouTube動画で!
・大量の鮭の遡上が観察しやすいオンネベツ川
・ホロベツ川は鮭の遡上が比較的見にくい
・大迫力の鮭の遡上の動画をGoProで水中撮影!
・知床半島の鮭の遡上の情報まとめ
・ 北海道の知床半島で鮭の遡上を見て、衝動的に詩を3つ作ってみた
目次
- ・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅
- ・北海道の中でも特別何度も訪れてしまう知床半島
- ・中島みゆき夜会「24時着0時発」によって、ぼくは鮭の遡上に憧れを抱いた
- ・中島みゆき「命のリレー」
- ・中島みゆき「サーモン・ダンス」
- ・中島みゆき「無限・軌道」
- ・鮭の一生とは?鮭はどんなに壮大な旅をしても最後には故郷の川へ戻ってくる
- ・中島みゆき「ファイト!」
- ・必死に河岸段丘を遡る鮭たちの姿に感動せずにはいられないペケレ川
- ・大量の鮭の遡上が観察しやすいオンネベツ川
- ・ホロベツ川は鮭の遡上が比較的見にくい
- ・大迫力の鮭の遡上の動画をGoProで水中撮影!
- ・知床半島の鮭の遡上の情報まとめ
- ・ 北海道の知床半島で鮭の遡上を見て、衝動的に詩を3つ作ってみた
- ・オンラインで国内旅行ツアーをチェックしよう!
- ・北海道の宿をオンライン検索してみる!
- ・北海道一周車中泊の旅の記事一覧はこちら!
・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅
こんにちは!世界一周+日本一周の旅を続けている水色です。
ぼくは今までの人生で日本海沿いの地域をほとんど旅したことがなかったので、新型コロナウイルス感染拡大の影響で外国にも行けず旅人としてはこのまま日本を深めるしかないという絶好の機会に、日本海沿いを北上する車中泊の旅を決行した!
岡山県、広島県、山口県、佐賀県、長崎県、福岡県、大分県、熊本県、島根県、鳥取県、兵庫県、京都府、福井県、石川県、富山県、新潟県、山形県、秋田県、青森県、フェリーに車ごと乗り込んで北海道函館まで渡り、そのまま北海道の最北の離島、礼文島の澄海岬を「日本海沿いを北上する旅」の最終目的地とした。
そのまま北海道をぐるっと一周し、再びフェリーに乗って青森県へ!青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、山梨県、静岡県と「太平洋沿いを南下する旅」を完遂した。
結果的にぼくは7月〜11月までの間ほぼ4ヶ月かけて「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅を達成したことになる。この旅ブログ「ミズイロノタビ」では、あまりに感動的で素晴らしすぎた日本一周の旅の一部始終を公開しようと思う。
・北海道の中でも特別何度も訪れてしまう知床半島
関西出身で、沖縄に10年住んでいて、これまで北海道にほとんど縁のない人生だったが、不思議と知床半島にだけは心が惹かれて3回も訪れたことがあった。1回目は中島みゆきの「アゼルバイジャンの夕暮れは女満別の夕暮れと変わらない」という歌詞に導かれて爽やかで涼しい夏に、2回目は中島みゆき夜会「24時着0時発」の鮭の遡上の姿がどうしても見たくて肌寒い秋に、3回目は人生で初めての流氷を見たくて極寒の冬に訪れ、さらに今回は日本一周の旅の途上で訪れた。
なぜだかよくわからないがぼくは知床半島が好きなのだ。だからこそ何度も訪れてしまうのだが、今回北海道を初めてマイカーで一周しても、北海道で最も好きな場所はやっぱり知床半島だった。
・中島みゆき夜会「24時着0時発」によって、ぼくは鮭の遡上に憧れを抱いた
鮭の遡上とは北海道などの日本の北の地方でしか見られない現象らしい。ぼくは人生でほとんど日本の北を訪れたことがなかったので、鮭の遡上など全く見たことがなかったのだが、それでも鮭の遡上には並々ならぬ思い入れがあった。それは中島みゆきの感動的な音楽劇、夜会「24時着0時発」で鮭の遡上がテーマになっていたからである。中島みゆきの夜会の魅力についてとてもこの旅ブログの1記事では語り尽くせないが、要点をまとめると夜会「24時着0時発」は北海道の鮭の遡上と、仏教の輪廻転生の思想と、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を混ぜ合わせたような作品だった。この夜会のために中島みゆきはほぼ全曲と新曲として書き下ろし、珠玉の名曲たちが夜会「24時着0時発」において絶唱された。
・中島みゆき「命のリレー」
ごらん夜空を 星の線路が
硝子の笛を吹いて通過信号を出す
虫も獣も人も魚も
透明なゴール目指す 次の宇宙へとつなぐこの一生だけでは
たどり着けないとしても
命のバトン掴んで
願いを引き継いでゆけ
・中島みゆき「サーモン・ダンス」
生きて泳げ 涙は後ろへ流せ
向かい潮の彼方の国で生まれ直せ
・中島みゆき「無限・軌道」
本当のことは無限大にある
全て失くしても全ては始まる
本当のことは無限大にある
全て失くしても全ては始まる無限・軌道は真空の川
ねじれながら流れる
無限・軌道は真空の川
終わりと始めをつなぐ
・鮭の一生とは?鮭はどんなに壮大な旅をしても最後には故郷の川へ戻ってくる
今回の北海道一周・車中泊の旅でも9月中旬の時期に、知床半島で思いがけず鮭の遡上を目撃することができた。というか鮭の遡上を見ることだけを目的として知床半島を訪れた以前の旅よりも、はるかに多くのそして迫力のある鮭の遡上の姿を見ることができて興奮した!
鮭たちは北海道の川で生まれ、成長するとやがてオホーツク海へと旅立ち、ベーリング海、アラスカ湾などをはるか遊泳し、最後には故郷の川へときちんと戻って来て冷たい川の流れの中を遡上し、上流で卵を産み落とすとその一生を終える。
中島みゆきは北海道出身なので、きっと幼い頃から鮭の遡上を身近なものとして見ていたのだろう。その感性は夜会「24時着0時発」へと引き継がれたし、彼女の有名な名曲「ファイト!」の中の暗い水の流れに打たれながら上ってという魚たちも、きっと鮭のことだろうとぼくは思っている。
・中島みゆき「ファイト!」
暗い水の流れに打たれながら
魚たち上ってゆく
光ってるのは傷ついて
はがれかけた鱗が揺れるからいっそ水の流れに身を任せ
流れ落ちてしまえば楽なのにね
痩せこけてこんなに痩せこけて
魚たち上ってゆく
・必死に河岸段丘を遡る鮭たちの姿に感動せずにはいられないペケレ川
知床半島ウトロで気軽に鮭の遡上を見られる場所は3箇所あった。すなわち「オンネベツ川」「ペケレ川」「ホロベツ川」の3つの川だった。
ペケレ川は知床半島ウトロの町中、バスステーションのすぐそばにあるので気軽に立ち寄りやすい。前回訪れた時は鮭やマスが力尽きた死体が散らばっている様子を観察できたのみだったが、今回はいくつもの鮭がペケレ川を遡上する様子を確実に見かけることができた!鮭がバシャバシャと水音を立てながら川の流れを勢いよく遡ってゆく様子は本能という情熱や炎を感じたし、どんなに激しい川の流れに押し流されても諦めずに川を遡ってゆく姿は感動に値した。
おそらく自然の川の流れを遡ってゆくことは、鮭たちが先祖から今に到るまでずっとやって来たことだから慣れたものだろうが、とても気の毒で可哀想だったのは、人間によって作られた河岸段丘により鮭たちの遡上がひどく阻まれていたことだった。川の流れが不自然にそこだけ急に高くなる河岸段丘は、鮭たちにとってかなりの遡上の障害であるようで、河岸段丘の下には何十匹もの鮭たちが停滞していた。
ぼくは河岸段丘を見て、こんな高い段を鮭たちが上れるわけがないだろうと思い込んでいたが、なんと河岸段丘の上流にも遡上している鮭はいくつもおり、どんなに大変な河岸段丘であろうと鮭たちは諦めず、機会を伺い、全力を尽くして、最後の力をふり絞って、必死に河岸段丘を上ってゆくのだった。
観察していると河岸段丘の遡上に挑戦した全ての鮭が、河岸段丘を登りきれる訳ではなかった。いやむしろ挑戦しているほとんど全ての鮭たちは失敗しているのだが、その中でも運がよく体力のあるわずかな鮭だけがかろうじて成功し、どんどんと上流の方へと遡ってゆくのだった。しかしこのペケレ川にはひとつだけではなくいくつもの河岸段丘が設置されており、鮭たちはただでさえ大変なひとつ目の河岸段丘を上った後にさえ、もうひとつ、あとひとつと河岸段丘は気の遠くなるほど無限に設けられており、その度に鮭は必死になり命をかけて最後の力を振り絞って激流を遡上するのだった!
ぼくはその様子を見ていると胸が感動に打ちひしがれてしまった。自然というものにこんなにも感動させられたのは人生で初めてだったかもしれない。やはり真剣に、必死に、疑うことなく燃え盛るように生きている生命の姿というものはこの世の何よりも美しい。ぼくもそのような情熱に純粋に従って世界一周、日本一周の旅を開始したからだ。普通人間というものは、根源から押し寄せる純粋な炎に従うということを滅多にしない。そんなことをすれば大抵の場合、労働できなくなり、金を稼げなくなり、安定した生活を送れなくなったり、路頭に迷ったりすることが怖いからだ。しかし人間は、労働して金を稼ぐために生まれて来たのだろうか、安定して生活するために生まれて来たのだろうか、死なないために生まれて来たのだろうか。
そうじゃないだろうと、ぼくは鮭の遡上を見ながら思った。死なないことを目的とする生命というのは、合理的なように見えて、実は臆病者ではないだろうか。生命には金を稼ぐことより、安定より、死なないことよりももっと重要な目的や使命や行くべき世界があるのではないだろうか。むしろ死なないことよりも大切な使命を発見すること、死んでもいいから成し遂げたいと否応なしに願ってしまう直感に出会うことこそが、本来の生命の営み方ではないだろうか。ぼくたちはあまりにも、死なないことこそが大切なのだと洗脳されすぎてはいないだろうか。もっと重要な使命が自らの生命の前に横たわっていることを、見定めるための純粋な受容体を欠落させてはいないだろうか。
・ペケレ川の河岸段丘の大迫力の鮭の遡上の様子をYouTube動画で!
旅の面白い動画を随時アップしていくよ!よかったらチャンネル登録してね!
・大量の鮭の遡上が観察しやすいオンネベツ川
次に訪れたのは鮭の遡上が見られることで有名なオンネベツ川だった。ウトロ町内から車で15分くらいの距離だ。海へと続くオンネベツ川の下流は穏やかな流れで、そこを遡上するいくつもの鮭の群れを確認することができた。水深の浅い場所では鮭たちの姿が見つけやすく気軽に観察ができたが、人間が近づくと一目散に逃げてしまうので不思議だった。鮭たちには水の外の気配を察知する能力があるのだろか。大量の鮭が次々に遡っていて、鮭の遡上を観察するには申し分のない絶好のポイントだった。それゆえここには鮭の遡上を見る目的でたくさんの観光客が訪れていた。海では鮭を釣っている人の姿も確認できる。
このオンネベツ川でも巨大な河岸段丘が設けられており、鮭たちは停滞していた。この河岸段丘はもう鮭なんて絶対に上流へは通しませんという意気込みが感じられる作りになっており、ここを遡ることができる鮭はいないようだった。人間たちは鮭に遡上されたら困るのだろうか。だからこそ鮭の遡上を絶対的に阻むためのこんな頑丈な河岸段丘を作り出しているのだろう。鮭が遡上されると人間にとって困ることって一体何だろう?北海道の人にしかわからないようなその土地ならではの都合でもあるのだろうか。
・ホロベツ川は鮭の遡上が比較的見にくい
ウトロ町内から歩いても行けるホロベツ川では、確かに鮭の遡上を確認できたが、ホロベツ川の川は激流であまり水の中の様子を確認することができず、鮭の遡上観察には向いていないと思われた。鮭の釣り人はたくさんいたが、鮭の遡上を観察したいだけだったら、上記のオンネベツ川やペケレ川を推奨する。
・大迫力の鮭の遡上の動画をGoProで水中撮影!
ぼくは鮭の遡上を見るためだけに知床半島を訪れた旅において、鮭の遡上を単焦点レンズではうまく撮影することができなかったという教訓から、今回は望遠レンズでしっかり大迫力の遡る鮭たちの姿を写真に収めることに成功した。また水中でも撮影可能な小型カメラのGoProを用いて、鮭の遡上の様子を臨場感ある動画として記録することができて大満足だった。
迫力ある旅の動画を随時アップしていくよ!よかったらチャンネル登録してね!
・知床半島の鮭の遡上の情報まとめ
今回ぼくは知床半島ウトロに9月中旬に訪れると、生命の営みの偉大さと深遠さを感じさせる大迫力の酒の遡上の風景を観察できた。例年では9月〜10月にかけて観察可能だという。ウトロ付近で気軽に鮭の遡上が観察できたのは「オンネベツ川」「ペケレ川」「ホロベツ川」の3つの川だった。特に「オンネベツ川」「ペケレ川」は見やすくておすすめ!
鮭の遡上の写真撮影には望遠レンズと、水中カメラのGoProを持っているととても臨場感ある大迫力の写真や動画が撮れた。
・ 北海道の知床半島で鮭の遡上を見て、衝動的に詩を3つ作ってみた
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