スペイン巡礼26日目!ガリシアで先の見えない濃霧の道をひたすら進む

 

 

スペイン巡礼26日目!ガリシアで先の見えない濃霧の道をひたすら進む

・霧がぼくたちの時間感覚を狂わせる
・緑豊かなTriacastelaの町とアルベルゲ
・レストランの巡礼者メニューでタコと特産チーズ
・スペイン巡礼26日目記録

・霧がぼくたちの時間感覚を狂わせる

 

この日の巡礼はほとんど霧だらけだった。6時半に山頂の霧に閉ざされた神秘的な町O Cebreiroを出発したぼくたちはTriacastelaを目指した。標高はぐっと下がるので、ほとんどが下り道を進んでいった。しかし霧が深すぎて、一寸先すら見えはしない。ぼくはあるひとつの歌を不意に思い出し歌いながら巡礼していた。

“とりとめもない冗談になら
あなたはいつでも頷くのに
やっと言葉を愛に変えれば
あなたの心は急に霧模様

今夜隣に座ってるのは
小石か猫だと思ってるの
指をのばせばあなたの指に
触れるとなんだか嫌われそうで

ああ外はなんて深い霧 車の中にまで
いっそこんな車 壊れてしまえばいいのに”

中島みゆきのシングル曲「霧に走る」を、深い霧の中歌っていると、随分と長い間歩いているのに、意外と時間が経っていないことに気がついた。人は先が見えないと、不安で時間を長く感じてしまうという。深い霧でまったく先の状況が見えないと、まるで時間を永遠に感じられるのではないかという錯覚に陥った。

 

時間というものは、本当に時計という機械だけにより計られコントロールされるものだろうか。たかが霧という自然現象によって、人間の時間感覚は長くなったり短くなったりする。それを時計という時間を統一する機械に支配されるよりも、自分自身の直感が生み出す時間感覚に従って、自然と生み出される時間を味わってみるのも、巡礼ならではの経験なのかもしれない。

時計という時間統一システムは、確かに社会的に人間たちを都合よく支配しコントロールするためには最適の機械だろう。しかし本来時間というものは、大いなる自然の営みと共に蠕動するものではなかったか。長くなり、短くなり、大きくなり、小さくなり、そんな生命の躍動を繰り返しながら、ぼくたちは本来の時間感覚を取り戻していくのかもしれない。日時計や水時計や砂時計。大自然と一体になって進んでいく、本来の時間というものの姿を、もう一度感じ取ってみないか。

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・緑豊かなTriacastelaの町とアルベルゲ

 

O CebreiroからTriacastelaまで下ってくると、知らない間に霧が晴れていた。さすがに山の麓のTriacastelaの村まで来ると、霧も爽やかに晴れてしまうようだ。

 

ぼくたちはこの村で6ユーロのDE TRIACASTELAというアルベルゲに宿泊した。キッチンはあるものの皿も鍋も何もなし。まるでキッチンなんて使うなと言われているようなキッチンだった。このアルベルゲはWi-Fiもなかった。このアルベルゲには可愛くまったく動かない猫がいて、ぼくたちはその人懐っこい猫と時間のゆるす限り触れ合って遊んだ。

 

・レストランの巡礼者メニューでタコと特産チーズ

 

紀伊山脈の山間の村のようなTriacastelaで、ぼくたちの心は安らかに癒された。レストランの巡礼者のメニューに、追加料金でガリシア地方の特産のタコ料理が食べられるものがあったので、ぼくたちはそれを注文した。タコとジャガイモに、パプリカとオリーブオイルの特徴的な組み合わせのタコ料理は、ぼくたちがはるばる600km以上の距離の巡礼路を歩いてようやくガリシア地方にたどり着いたのだという実感を強くさせた。

 

 

デザートには、この日の朝食にも食べた白くて無味のチーズにハチミツがかかったものが出され、ぼくはそれが大変気に入った。無味のチーズと濃厚な甘さのハチミツがとてもよくマッチする。朝と昼、1日に2回も出てくるなんて、きっとこのあたりの特産品のチーズなのだろう。Triacastelaのスーパーマーケットでも、同じチーズが売られていたので、小さなハチミツと共に購入してアルベルゲで夜食に食べた。朝昼晩と同じチーズと1日に3回も食べてしまった、少し変わった1日だった。

 

紀伊山脈の自然にも似たガリシアの大地に囲まれて、心安らかに眠ることができた。もうすぐで巡礼の旅も終わろうとしている。

 

・スペイン巡礼26日目記録

出発6時半 到着13時00分
消費カロリー786kcal 歩数37395歩
移動距離23.6km

 

 

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