静岡県はお茶の国?!静岡市「chagama」で日本のお茶文化の乏しさを感じた

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日本って全然お茶文化の豊かな国じゃないかも!!!!!

静岡県はお茶の国?!静岡市「chagama」で日本のお茶文化の乏しさを感じた

・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅
・静岡県=お茶というイメージ
・中国と台湾は、紛れもなく豊かな「お茶の国」だった
・日本はお茶の国ではないことを静岡市「chagama」で感じた
・静岡県、そして日本はお茶の国だというのは本当か?

・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅

こんにちは!世界一周+日本一周の旅を続けている水色です。

ぼくは今までの人生で日本海沿いの地域をほとんど旅したことがなかったので、新型コロナウイルス感染拡大の影響で外国にも行けず旅人としてはこのまま日本を深めるしかないという絶好の機会に、日本海沿いを北上する車中泊の旅を決行した!

岡山県、広島県、山口県、佐賀県、長崎県、福岡県、大分県、熊本県、島根県、鳥取県、兵庫県、京都府、福井県、石川県、富山県、新潟県、山形県、秋田県、青森県、フェリーに車ごと乗り込んで北海道函館まで渡り、そのまま北海道の最北の離島、礼文島の澄海岬を「日本海沿いを北上する旅」の最終目的地とした。

そのまま北海道をぐるっと一周し、再びフェリーに乗って青森県へ!青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、山梨県、静岡県と「太平洋沿いを南下する旅」を完遂した。

結果的にぼくは7月〜11月までの間ほぼ4ヶ月かけて「日本海沿いを北上する旅」「太平洋沿いを南下する旅」日本一周の旅を達成したことになる。この旅ブログ「ミズイロノタビ」では、あまりに感動的で素晴らしすぎた日本一周の旅の一部始終を公開しようと思う。

 

 

・静岡県=お茶というイメージ

日本一周の旅も終盤に差し掛かり、ぼくは静岡県へとやって来た。静岡県といえばお茶の生産地として有名で、日本で最もお茶の葉がとれる場所だという。幼い頃から見ていたちびまる子ちゃんでも「まる子、お茶の味にうるさい」という回があったりして、静岡県=お茶の場所というイメージはぼくの中でますます強く培われていった。静岡県に住んでいるまる子は小学生のくせにお茶の味に異様にこだわり、季節になると高価である新茶をお母さんに買いに行かせるほどのお茶好きの子供だった。

ぼくもまる子ほどではないがお茶が大好きで、コーヒーやお酒を飲むくらいならずっとお茶を飲んでいたいと思うくらいにはお茶を愛好しているので、静岡県でぜひ素晴らしい日本のお茶に出会いたいと願いながら静岡県内を旅していた。日本では独自に「茶道」などという文化も発達し、お茶は日本人の心などとよく言われるが、ここ静岡県で日本を代表するような品質のよいお茶を見つけられるのだろうか。

 

・中国と台湾は、紛れもなく豊かな「お茶の国」だった

日本でお茶といえば、なんとなく緑茶をイメージすることが多いだろう。またぼくが幼い頃から家で飲んでいたのはほうじ茶だった。しかしぼくの好きなお茶は、日本人として馴染み深い緑茶やほうじ茶ではなく、台湾茶だった。日本人のくせに日本のお茶にあまり親和性を見出せず、台湾茶ばかりが好きになるなんて自分でもとても意外だったが、味の好みなんて自分でもコントロールできないので仕方がない。とにかくぼくは凍頂烏龍茶や東方美人などという、紅茶と烏龍茶のちょうど中間に位置するような爽やかな味わいの台湾茶が大好きなのだった。

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ぼくはこれまでに3回台湾を旅行したが、台湾を旅行して感じたことは、台湾はまさに紛れもない“お茶の国“だということだ。「茶芸館」というお茶を飲むためのお店がそこらじゅうにあるし、お茶屋さんへ入れば惜しみなくお茶を試飲させてくれ、きちんとたくさんの種類の茶葉を試飲させてくれた上で自分の買いたいお茶を選ぶことができる。また茶芸館という正式なお茶のお店でなくても、そこらへんにタピオカミルクティーのお店が立ち並び、若者でもカジュアルにお茶を楽しむことができる。ぼくが台湾旅行を好きなのは、台湾がお茶の国であり、お茶の文化を思う存分に楽しませてくれるからである。

また台湾だけではなく、中国も疑いようもなく「お茶の国」だと感じられた。お茶は中国雲南省から始まったというが、さすが元祖だけあり、雲南省は優雅なお茶の文化で溢れていた。街を歩けば探さなくてもお茶屋さんに突き当たるし、お茶屋さんに入れば買うことはなくてもお茶を思う存分飲ませてくれ、そこで地元の人々と交流できたりして楽しい。お茶屋さんなのでお茶を飲ませてくれて当たり前だという気もするが、中国ではホテルに入ってもまず温かいお茶でもてなしてくれ、そこでまた会話が盛り上がったりする。ぼくが驚いたのは、なんと服を見るためにふらっと入った服屋さんでも、お茶を淹れてお喋りしながらいつまでも飲ませてくれ、何も買わずに帰ったところで嫌な顔ひとつされることもない。接客されていると言われればそれまでだが、日本で服屋さんに入って大量の美味しいお茶やお菓子をご馳走してくれとりとめもない会話をいつまでもするなんてことがあるだろうか。

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中国人の生活の中にお茶の文化は深く根付いていると、ぼくは中国大陸横断の旅で実感した。ぼくはお茶好きの日本人として日本に生まれ育ち、お茶は日本人の心であり、日本こそがお茶の国なのだと信じていたが、一旦世界に出てみると、日本なんかよりも中国や台湾の方がよっぽどお茶の国なのだと思い知らされた。とにかく中国や台湾では、お茶が本当に人々の生活の一部として寄り添い、気がついたらまさに自然と「そこにある」という親しく馴染み深い存在なのだ。

 

・日本はお茶の国ではないことを静岡市「chagama」で感じた

日本なんかよりも中国や台湾の方がお茶の国だという、ぼくが世界を旅して得た客観的な結論は、今回「太平洋沿いを南下する旅」の途中で静岡県に立ち寄って確信に変わった。お茶の生産量国内1位の静岡県に立ち寄ったならば、さすがに日本がお茶の国だと思い直させてくれるような体験をさせてくれるのではないかと期待したが、実際にはその逆で、たとえ静岡県に来ても日本がお茶の国だと思えるような要素に巡り会えることはなかった。むしろ日本ってあんまりお茶の国じゃないんだなぁというのが、ぼくによって導き出された結論だった。

静岡県を普通に車で旅していても、特にお茶を感じさせるような要素に出会うことはできなかった。そこで自分から積極的にお茶っぽい場所に行かなければならないのだと思い立ち、静岡市の「chagama」というお店にお邪魔してみた。ここでは試飲させてくれながらお茶の葉を選べるということで、まさに中国や台湾のようなお茶のお店の感じを期待したのだった。日本ではお茶を実際に試飲しながら、お茶の葉を選べるなんて珍しいのではないだろうか。

「chagama」では本当にいくつかのお茶を試飲できて面白かった。茶釜からお湯を出してお茶を淹れてくれるその様子は伝統的で風情があり、今まで見たこともない光景だったので感動的だった。あの茶釜というものは、中国でも台湾でも見たことがないけれど、日本独自のものなのだろうか。しかし面白かったのはそこまでで、それからはぼくの心に不満が募った。

まず、試飲させてくれたのは1つの種類のお茶につき小さな紙コップ1杯だけだった。無料で飲ませてもらっているので不満を言うのは筋違いかもしれないし、日本では試飲させてくれること自体珍しいから試飲させてくれるだけでもありがたいと思うべきだろうが、中国や台湾のお茶屋さんで気の済むまで本当に何杯もお茶を飲ませてくれる接客を何度も何度も経験してきたので、ぼくの中ではそれが当たり前になってしまっており、紙コップ1杯だけなんて日本のお茶屋さんはなんてケチなのだろうと思わずにはいられなかった。ぼくが世界で豊かなお茶の文化に触れてしまったばっかりに、祖国のお茶の接客に不満を持ってしまうとはなんとも皮肉な結末である。

また中国や台湾では、リクエストすればどんな種類のお茶でも喜んで何杯も淹れてくれるのに対し、この「chagama」ではリクエストしてもなかなか希望のお茶を出してはくれなかった。ぼくは高級な日本のお茶の味に興味を抱き、もちろん美味しければそれを購入するつもりで、試飲できる中で最も高級なものを試飲させてくださいと頼んだが、店員さんはなかなかそれを出してはくれなかった。何回も言ってやっと出してくれたが、客の申し出やリクエストに快く応えない接客に大きな疑問と不信感を抱いた。こういうのは中国や台湾のように、惜しみなく出してくれてこそ、客だって気持ちよく買う気になるというものではないだろうか。もしかしたら高級だから出し惜しみされたのかもしれないが、“試飲できる中で“最も高級なものと頼んだだけであり、それは試飲用として準備されているのだから試飲をリクエストして渋られる理由はない。

ぼくが静岡のお茶屋さんで抱いた感想は、日本のお茶屋さんは試飲をほんの少しの量しかさせてくれないという驚きと、希望したお茶の葉をなかなか出してくれないという大きな失望だった。日本を代表するお茶の名産地である静岡県がこんな感じなのに、日本がお茶の国だなんてもはや言えないのではないだろうか。もちろん今回だけたまたまよくない店に入っただけかもしれないし、店がよくても店員さんがたまたまよくなかっただけかもしれないが、お茶に関しては残念な印象を抱きながら静岡県を去ることになった。

 

・静岡県、そして日本はお茶の国だというのは本当か?

そもそも日本のお茶屋さんでは無料で試飲できることが珍しいという事実が、中国や台湾を旅してきた者からすれば不満要素だ。きちんと実際に試飲もせずに、一体どのようにして自分の感性に合った好きなお茶を選ぶことができるのだろうか。まさか店員さんの抽象的な言葉の説明だけを聞き、味わいもせずに決めるのだろうか。そんなことで本当に自分に合ったお茶を的確に選び取ることができると思っているのだろうか。

「chagama」が無料で試飲できるのが素晴らしいと賞賛されている時点で、日本のお茶の文化が豊かではないことを表しているような気がしてならない。本当にお茶の文化が豊かならば、中国や台湾のようにきちんと惜しみなく試飲させてくれるシステムが整っており、たくさんの種類のお茶を気が済むまで飲み比べて、店員さんとの楽しい会話もはずませ、その上でしっかり納得した上でお茶の葉を購入できるはずではないだろうか。

日本のお茶の文化を、たった一度日本一周したくらいで理解できるとはぼくも思っていないし、今回はたまたまよくない記憶が刻まれる結果になっただけかもしれない。願わくは愛する祖国において、きちんと豊かなお茶の文化が育まれているのだと実感できる体験に、将来の日本の旅で巡り会いたいものだ。

 

 

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