氷を踏んで

(この記事には広告が含まれる場合があります)

 

 

氷を踏んで生きて来たのに
突如氷を踏めなくなる時を知る
滑ったことも落ちぶれたことも悲しかったことも
それすら愛おしく思う日が来る

氷を踏んで生きることを
虚しく思う日もあったのに
どんなにか土の上を
歩ければ楽かと嘆いていたのに

わたしはいつしか氷を友とした
わたしを転ばせる危険も
わたしを生きにくくさせる呪いも
わたしを殺すかもしれぬ気配も

すべてはわたしを生かせるためだった
どうしてわたしは
あんなに泣いていたのだろう
あんなに痛んでいたのだろう

雪の精霊がわたしを呼び止める
氷を踏んでどこまでもゆこう
ノーザン・ライツが見えるまで
ノーザン・ライツが見えるまで

生きるという苦しみが
わたしを常に生かしていた
凍りついた涙の欠片が
わたしに生きる熱を教えた

いつまでも痛みにすがりついて
生きることはできない
わたしは眺めてみたいのです
この世のものとも思えない光を

感動!!フィンランド・ロヴァニエミでオーロラが見えるまで

 

 

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

 

関連記事