マスクなしで入店拒否の店相次ぐ!今日本一周の旅ではマスクが絶対に必要だ

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外でマスクをしなければ、もはやまともな人間だと判断されない。

マスクなしで入店拒否の店相次ぐ!今日本一周の旅ではマスクが絶対に必要だ

・マスクなしだと入店拒否のお店が増えている
・マスクを無料で配布してくれる店も存在した
・マスクをしていない人はもはや通常の生活を営めない状況に追い込まれている
・五島列島の炎天下の下、周囲に大自然しかないのにマスクしていたおばあちゃんたち

・マスクなしだと入店拒否のお店が増えている

新型コロナウイルスの感染拡大予防のために、外出時にはマスクをつけるべきだという風潮で世の中が満たされている。その傾向はますます強くなり、つけた方がいいのではないかという空気きから、絶対につけるべきだという義務感へと変化しつつある。

昔は「マスクの着用をお願いします」というなるべくならマスクをしてほしいのだけれど…という控えめにお願いする感じの店が多かったが、最近では「マスクをしていない人は入店禁止!」という札が入口に書き留められていることも少なくない。店というのはこんなにも客に強気に出られるものなのかという驚きと、マスクに対する人々の絶対的な信頼を感じずにはいられない。

 

 

・マスクを無料で配布してくれる店も存在した

新型コロナウイルスの第1波も収まって来た頃、岡山県フルーツのかき氷店「おまち堂」を訪れた。「おまち堂」は岡山市では人気店らしく若者たちがたむろしていたが、マスクをしていない人も結構多かった。

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マスクをしていない人には店員が声かけし、マスクを差し上げるのでマスクをした人だけが中に入ってグループの人の分もすべて注文するようになっていると説明していた。マスクを無料でくれるなんて、そんな太っ腹なことがあるのだろうか!岡山市の「おまち堂」は、自分の店の利益を削っても客にマスクを無料で着用させ、日本の新型コロナウイルス拡大を防ごうと努力しているという姿勢が感じられて素晴らしいと感じられた。

 

 

・マスクをしていない人はもはや通常の生活を営めない状況に追い込まれている

日本海沿いを北上する旅のさなかで、お風呂に入ろうとして福井県の日帰り温泉「濱の湯」を訪れた。温泉に入るだけだしすぐ服も脱ぐしと思い、車から温泉の受付の間までいつもは着けているマスクをうっかりし忘れてしまった際に、受付で「マスクをしていないお客様は入場できないことになっています」と申し訳なさそうに言われたので、慌てて車にマスクを取りに戻った。

ふと見ると温泉の入口には「イレズミの人、暴力団の入場お断り!」とデカデカと書かれている。しかしこれに加え、今この温泉では「マスクを着用していない人の入場お断り!」というシステムが作動しているのだ。マスクをしていない種類の人間は、イレズミをしたり暴力団に入っている人と同じ反社会的な人間だと見なされて、温泉に入るという通常なら誰もが享受できるサービスすら受けることができない世の中になりつつある。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のために仕方がないこととはいえ、マスクをしていない人は暴力団に属することと同じくらい、通常の生活すら送れないほどに反社会的な人間だと見なされるべきなのだろうか。この温泉では知らずにマスクを忘れて入れない人のために、50円でマスクを販売しているという。果たしてマスクが今、1枚50円もするだろうか。自分でマスクをしていないと入店できないと決めておいて、マスクを客に割高で販売するとはどういう了見だろうか。先ほどの無料でマスクを提供した岡山市の「おまち堂」とは異なり、こちらはどうも感染拡大防止に便乗した商売の匂いがしないわけでもない。

 

 

・五島列島の炎天下の下、周囲に大自然しかないのにマスクしていたおばあちゃんたち

外出時にマスクをしなければ人間失格であるという空気は日本中に充満し、もはや抜け出すことはできない。マスクをしなけば異常な人間だと見下される、マスクをしていないと頭がおかしい人でなしだと判断される、そのような絶対的正しさが氾濫する浮世が、もうそこまで来ている。

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確かに今のところマスクには新型コロナウイルスの予防効果があるようで、「三密」のような状況では感染拡大防止のためにマスクをすることが望ましいことに間違いはないだろう。しかしぼくが驚いたのは、長崎県の離島、五島列島の福江島の田舎をドライブしていた時のことだ。

福江島というのは思ったよりも広大で、市街地を抜け出すと山と海の大自然で満たされており、道ゆく人の姿をほとんど見かけることはなかった。しかしそんな中でも炎天下の中、家も人も何もない道を一人でトボトボ歩いているおばあちゃんを何人か車から目撃した。驚いたことに、おばあちゃんたちはみんなマスクをきちんと着用していたのだ!

なんて偉いおばあちゃんたちだろうと思うと共に、今その状況でマスクなんてする必要ある?!という疑問がこみ上げて来た。ここは何もない福江島の田舎道の道路の上で、前後どこを見ても家もなければ人も全く歩いていないのだ。「三密」になんてどう考えたってなりそうもないこの状況で、真夏にマスクを着用することはいたずらに熱中症の危険を増やすだけではないかと感じたのだ。マスクはウイルス感染を人から人に移さないために着用するのだ。どう見たって周囲に大自然ばかりで他の人なんかいないのに、どうしてマスクを着用するのだろうか。

きっとおばあちゃんは今の世の中の空気を読んでいるに違いない。テレビやラジオや新聞からマスクをしろと言われ、家族からも外出時にはマスクをしろと言われ、店先でもマスクを着用してから入店しろと書かれ、マスクをしなければ正常な人として扱われないという空気を敏感に感じ取っているに違いない。もちろん感染したくないし、感染させたくないという思いもあるだろう。しかし思考停止して、とにかく絶対にマスクをすることが正しいのだとむやみやたらと主張するのではなく、どのような場合にすべきでどのような場合にしなくても問題ないのかきちんとおばあちゃんたちに教えるべきではないだろうか。

「三密」のような人にウイルスを移すような状況では必ずマスクする、しかしどう考えたって人に移す可能性のない、周囲に人の皆無な状況では暑くて息苦しいので熱中症になりやすいから外してもいいと教えてあげた方が、おばあちゃんも炎天下の中で生きやすいのではないだろうか。外出時はいついかなる状況でも人間としてマスクすべきであるというヒステリックで柔軟性のない固定観念は、熱中症の心配なこれからの夏の季節に逆に危険な思想ではないだろうか。

 

 

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