特徴的なエーゲ海の男根像!シロス島考古学博物館でデロス島とそっくりのギリシャ神話的生殖器崇拝(アスティパレア島出土)を目撃した

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特徴的な男根像によって繋がれるエーゲ海の島々!!!!!

特徴的なエーゲ海の男根像!シロス島考古学博物館でデロス島とそっくりのギリシャ神話的生殖器崇拝(アスティパレア島出土)を目撃した

・シルクロードの旅第10ヶ国目「ギリシャ」旅程表
・シロス島の考古学博物館の入場料と内容
・最初の部屋:シロス島からの出土品
・2番目の部屋:シロス島ハランドリアニ遺跡からの出土品
・3番目の部屋:シロス島以外の島からの出土品
・最後の部屋:考古学者クリストス・ツウンタスに関する展示
・中島みゆき「真夜中の動物園」

・シルクロードの旅第10ヶ国目「ギリシャ」旅程表

ミズイロノタビでは「シルクロードの旅」の中で中国、中央アジア、コーカサス、トルコ横断と東から西へと旅を継ぎ、トルコの大地からは海へと飛び出しギリシャ離島を巡る海洋の大冒険を始めた。

ぼくは2022年にギリシャ正教最大の聖地で今でも女人禁制を貫く神秘的なアトスを巡ったのと同時に離島も含めギリシャ全体を巡ったが、それ以来ぼくはギリシャが大好きになった。特にクレタ島、サントリーニ島、ミコノス島、ロードス島などのエーゲ海の島々は別格の美しさがあり、ぼくの魂や感性と共鳴する部分が大きかった。

2022年に隅々まで回ったので今回の「シルクロードの旅」ではギリシャをスルーしようかとも思ったが、大好きなギリシャやエーゲ海が目の前に広がっているのにそこへ向かいたいという旅する炎を抑えることができなかった。

2022年にメジャーな島々を全て巡ってしまったので、今回は何があるのか分からないような有名ではない島々を冒険するように立ち寄りながら、最後はテッサロニキまで向かい「バルカン半島一周の旅」へと繋げていこうと思う。

今回のギリシャの離島を巡る旅の旅程表は以下の通りだった。

滞在する島 宿泊するホテル(宿泊数) 次の島への移動手段
サモス島 Samos Bay Hotel by Gagou Beach(3泊) フェリー
ミコノス島 Sugar Blue(3泊) フェリー
シロス島 Alley Suites Syros(2泊) フェリー
テッサロニキ Zeus is Loose(1泊) 長距離バスでブルガリアへ

 

・シロス島の考古学博物館の入場料と内容

 

ギリシャの離島を巡る旅で最後に立ち寄ったシロス島は、何があるのか分からない謎の島だった。ただ高低差のある街並みに見応えがあり、あまり観光地化されていない静かで美しい島であることは歩いていて感じ取ることができた。しかしそれだけだと心許ないので、シロス島の考古学博物館に立ち寄ることにした。

 

シロス島の考古学博物館の入場料は5ユーロだった。ギリシャの考古学博物館にしてはめちゃくちゃ安いと喜んでいたが、内部が小さな4つの部屋しかない可愛らしい博物館だった。あまりに小規模すぎるとみんな知っているのか入場者はぼくだけしかおらず、しかしだからこそ静かにじっくりとシロス島の古代と向き合うことができた。

しかしこのシロス島考古学博物館は、1834〜1835年に設立されたギリシャで最も古い考古学博物館だという事実は注目に値するだろう。

 

・最初の部屋:シロス島からの出土品

 

最初の部屋にはシロス島からの出土品が集められていた。

 

この牛の彫刻の柱は、デロス島でも同じようなものがあったことを思い出した。

 

・2番目の部屋:シロス島ハランドリアニ遺跡からの出土品

 

次の部屋にはシロス島東北部にあるハランドリアニ遺跡(CHALANDRIANI)からの出土品が集められ、一応ここがこのシロス島考古学博物館の最大の目玉であるようだ。

 

 

堂々と真ん中に立っているキクラデス小像。キクラデス文化を象徴するまるで現代アートのような大理石像だ。キクラデス文化とは紀元前3000年〜前2000年頃にエーゲ海のキクラデス諸島を中心に栄えた高度な海上先史文明で、後に続くクレタ島のミノア文明やギリシャ本土のミケーネ文明と並び、エーゲ海文明の最も初期の基盤を築いたとされる。キクラデス諸島はサントリーニ島、ミコノス島などこの辺一帯の220の島々のことを指す。何を隠そうこのシロス島のエルムポリはキクラデス諸島の首都であり、行政の中心地だという。

こういうのって2022年にギリシャ一周した際にアテネの国立考古学博物館や、クレタ島のイラクリオン考古学博物、サントリーニ島のティラ先史考古学博物館でいっぱい見てきたのでそんなに珍しいという感じもしなかったが、何だかこんな風にして真ん中でガラスケースに囲まれていると貴重なもののように見えてくるから不思議だ。シロス島に来て出世したな〜という印象。

 

 

乳房が膨らんでいるので明らかに女性像だろう。類似したものとしてお腹が膨らんでいるものもあるので、妊婦を表現してそうだ。日本の縄文時代の埴輪もほぼ妊婦を象っているようだが、やっぱり日本でもギリシャ離島でも、古代は子孫を残してくれる妊婦が最も重要な繁栄の象徴だったのだろう。

 

この部屋で例外的なものと言えば、エジプト小像だ。紀元前730年(第22王朝)の黒花崗岩製のエジプト小像が展示されており、神官アンチャピス(Anchapis)を描いた碑文が残されている。

 

・3番目の部屋:シロス島以外の島からの出土品

 

次の部屋はシロス島以外の島からもたらされたものが展示されていた。

 

 

この中で最も驚いたのは、デロス島のディオニソス神殿と全く同じような男根像が設置されていたことだ。わ〜これってデロス島以外にもあったのか!デロス島以外で初めて見た!屋外に展示されているデロス島の巨大男根像よりはかなり小さめのミニ男根像だが、2つの睾丸の間に膨らんだ尿道があり天に向かって勢いよく聳え立っていそうな姿かたち、そして肝心の真ん中の部分が破壊されて消失しているところまで瓜二つだ。

 

デロス島のディオニソス神殿の男根像のひとつ

展示によるとこれはアスティパレア島からの出土品だと明記されていた(ちなみに説明には「アスティパレア島」という文字以外何ひとつ書かれていなかった)。行ったことのない島だが、やっぱりここでもデロス島と同様にディオニソス信仰があったのだろうか。デロス島は島全体が世界遺産という壮大なスケールを持っていたが、古代キクラデス諸島の中心地であったデロス島と同じようなあまりにも特徴的な男根像が、他の島からも発見されているというのは非常に興味深い。やっぱり古代の島々であろうと人々はエーゲ海を渡ってお互いに行き来しており、様々な交易品や文化を交換していたのだと実感できて、男根から神秘的な古代ロマンを感じた。

 

・最後の部屋:考古学者クリストス・ツウンタスに関する展示

 

最後の部屋はクリストス・ツウンタス(Christos Tsounta)という人物に関する部屋だった。彼は「近代ギリシャ考古学の父」の一人であり、キクラデス文明や先史考古学の研究に決定的な足跡を残した伝説的な考古学者だという。シロス島のハランドリアニ遺跡を本格的に発掘したことで、シロス島に貢献したそうだ。

 

 

ここでぼくが見付けて嬉しかったのは、この写真!これってアテネの国立考古学博物館で見た可愛い像だ!しかもこれが国立考古学博物館で一番可愛かったと、ブログに書くほどのお気に入りだった。

 

まさかこれがシロス島のハランドリアニ遺跡からの出土品だったなんてびっくりだ!ぼくは今回アテネに行くわけではないので、当然この像に巡り会うことなんてないと思い込んでいたが、このようにして人間は思いがけない再会を果たすものなのだなぁと思い知らされた。まさに会えるはずのないもの、会うと予想なんてしていなかったものに邂逅し、記憶を呼び醒まさせられるという神秘的な体験をした気分だった。

シロス島って何があるのか全然分からなかったけど、あの可愛い可愛い像が生まれた場所なんだと知ったことで、シロス島がこれまでよりもずっと身近に感じられた。

 

・中島みゆき「真夜中の動物園」

真夜中の羊水に
動物園は浮いている
逢いたい相手に逢えるまで
逢えない相手に逢えるまで

眠っているように外から見えるだろう真夜中

はるかな国で消えた渡り鳥の迷子が
星に連れられて地平線を飛んで来る
Dada…
逢えない相手に逢えるまで
逢えない相手に逢えるまで

 

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