ティラ新先史期博物館の見所は?????

ツバメやイルカや黄金のヤギも!サントリーニ島ティラ新先史期博物館で古代ギリシャの海洋世界に触れた
・ギリシャの離島を巡る旅
・サントリーニ島で宿泊した素敵なホテルを紹介
・街の散策の途中で、ティラ先史考古学博物館を訪れた
・ティラ先史考古学博物館で古代サントリーニ島に広がる海洋世界に触れた
目次
・ギリシャの離島を巡る旅

ギリシャ一周の旅の中でぼくは古代遺跡の豊富な首都アテネ、断崖絶壁に立つギリシャ正教会の大絶景に圧倒されたメテオラ(カランバカ)、海沿いのギリシャ第2の都市テッサロニキ、女人禁制のギリシャ正教最大の聖地アトスの巡礼を終えて、ついにギリシャ離島の旅へと出発した。ギリシャの離島を巡る旅ではフェリーに乗ってクレタ島、サントリーニ島、ミコノス島、ロードス島を回るエーゲ海の冒険を計画している。
・サントリーニ島で宿泊した素敵なホテルを紹介

サントリーニ島からはこれまでの節約旅から完全に路線変更し、コロナワクチンバイトで培った資産を活かして高級ホテル滞在のスタイルを実現した。サントリーニ島で宿泊した夢のように素敵なホテル達の記事はこちら!
・街の散策の途中で、ティラ先史考古学博物館を訪れた

サントリーニ島には主にティラとイアという2つの観光地の街がある。ティラが賑やかなサントリーニ島の中心地、イアは青色と白色の家並みが広がるまさにサントリーニ島的な絶景が見られる美しい街だ。ぼくはまずティラのKavalari Hotel、Abasa Suitesという2つのホテルに滞在しながらティラの街を観光した。
真っ白な街並みと青く輝くエーゲ海のコントラストが美しい迷路のようなティラの街を散策していると、サントリーニ島の古代の出土品を見ることができる「ティラ先史考古学博物館」を発見したので入ってみることにした。入場料は3ユーロだった。
・ティラ先史考古学博物館で古代サントリーニ島に広がる海洋世界に触れた

ティラ先史考古学博物館にはアクロティリ遺跡(サントリーニ島の南西部)や近くにあるポタモス遺跡など、サントリーニ島の様々な発掘調査から出土した非常に多くの古代の遺物が収蔵されている。時代としては新石器時代から後期キクラデス文明の時代を網羅している。特に紀元前3300年前から発生し紀元前17世紀に最盛期を迎えたアクロティリ遺跡の展示は充実している。古代アクロティリは紀元前16世紀頃にティラ火山の大噴火によって埋もれてしまったが、その結果としてポンペイのローマ遺跡と同様に驚くほど良好な保存状態を保っているという。



コレクションは年代順に並べられており陶磁器、彫刻、宝飾品、壁画、儀式用品などが含まれている。




アクロティリ遺跡の陶器はツバメの姿が描かれているのが特徴的。

紀元前17世紀の串焼き機。

紀元前16世紀の木製の供物台の石膏像。



イルカも頻繁に描かれていて、古代でも海洋世界と人が身近だったことがよくわかる。
巨大な一つの壺の上に牛やイルカが同時に描かれていて、陸にも海にも豊かな世界が広がっていたことが想像される。






陸上の生き物、海洋の生き物、空の生き物、そして植物など様々な種類の出土品が並べられていて、古代サントリーニ島の世界を多様な視点から眺められる。


アクロティリ遺跡で発見された黄金のヤギの置き物。


古代サントリーニ島の壁画はクノッソスや他のクレタ島の遺跡から出土したミノア壁画よりも、壁面に描かれたままの完全な状態で発掘されているという点で貴重だ。

アクロティリ遺跡の壁画で最も有名なFisherman Fresco(魚を運ぶ若者)。両手に小さなマヒマヒの魚の紐を1本ずつ持つ裸の男性が描かれている。ギリシャではこの壁画がお土産になっているのをよく目にする。





Fisherman Frescoと類似した壁画もいくつか展示されていた。白色の肌は女性を、赤色の肌は男性であることを意味している。


青いお猿の壁画は、クレタ島のクノッソスのものと類似している。

サフラン採取者の壁画。これも同じテーマのものがクノッソスの壁画にもあった。







やはり遠く離れていてもギリシャの島々は古代でも文化的に強く結びつき、繋がっていたのだろうか。クレタ島とサントリーニ島の2つの島の考古学博物館を訪れると、そんな風に思わされた。
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アテネ
メテオラ(カランバカ)
テッサロニキ
女人禁制のギリシャ正教の聖地、アトス巡礼の旅
クレタ島
サントリーニ島
