隠れキリシタンの里！長崎県平戸で日本の木造キリスト教会に感動

平戸の教会、素朴で美しい。

隠れキリシタンの里！長崎県平戸で日本の木造キリスト教会に感動

・隠れキリシタンの世界遺産の街、平戸
・平戸は日本で最初の西洋貿易港
・平戸の名物はヒラメ
・感動的だった春日集落案内所
・平戸の伝統菓子カスドース
・平戸に点在するキリスト遺跡
・平戸に点在する美しいキリスト教会

・隠れキリシタンの世界遺産の街、平戸
・平戸は日本で最初の西洋貿易港
・平戸の名物はヒラメ
・感動的だった春日集落案内所
・平戸の伝統菓子カスドース
・平戸に点在するキリスト遺跡
・平戸に点在する美しいキリスト教会

・隠れキリシタンの世界遺産の街、平戸

先日は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として2018年7月世界文化遺産に登録された熊本県の天草を訪れた。

隠れキリシタンの里！世界遺産熊本県天草キリスト紀行

熊本県から佐賀県を経て、長崎県の平戸市にやってきた。ここも天草と同じく隠れキリシタンの町として有名だ。フランシスコ・ザビエルも訪れ長崎県で初めてキリスト教が伝えられたと言われる平戸では、キリスト教が爆発的に広がりを見せたという。

・平戸は日本で最初の西洋貿易港

平戸にポルトガル船が初めて入港したのは1550年であり、長崎の出島が西洋との交易の中心になるまで、日本で最初の西洋貿易港として対外交易の中心地となった。現在の街並みにも、その西洋的レトロな面影は残されている。

・平戸の名物はヒラメ

平戸ではヒラメが有名らしい。ヒラメって食べたことないけれどどんな味がするのだろう。興味があったので、ヒラメ定食のある居酒屋さん「いけす居食屋大徳利」を訪れた、ヒラメはあっさりとしていて歯ごたえがあり、ぼくの好みの味だった。山口県の下関で食べたフグ料理を彷彿とさせるほどの美味しさだった。

本州から九州へ！その前に山口県下関でフグを食して大満足した

この居酒屋さんでカウンターに座っていた地元のおじちゃんたちとお話しをすることができて大いに盛り上がった。ひとりのおじちゃんが言うには、平戸の小学校のクラスで3人に1人がキリスト教徒だったという。そんなこと、他の日本の地域ではありえないのではないだろうか。隠れキリシタンが海に生き埋めにされた歴史があったり、そのせいでそれにまつわる幽霊話も多くあるなど、平戸独特の物語をたくさん聞けて楽しかった。

・感動的だった春日集落案内所

隠れキリシタンの里として有名な、平戸の春日集落案内所が本当に面白かった。ここでは係員の方が丁寧に平戸におけるキリスト教の歴史について教えてくださり、その上わかりやすい歴史動画まであって勉強になった。建物も立派で資料も豊富にあり、世界遺産になったらこんなにも予算が下りるものかと感心した。

隠れキリシタンの人々が、宣教師もなくし、神道や仏教と混じり合わせながらどのように信仰を引き継いで行ったかを、実感を持って学ぶことができた。

驚いたのは、ここでは春日集落の地元のおばあさんたちが待機しており、おばあさんとおしゃべりできる場が設けられているということだ！ぼくが行った時にはおばあさんが2人いて、なんと2人とも90歳超えだった！それでも頭はしっかりしており、おしゃべりしながら楽しい時間を過ごすことができた。春日集落に今でもキリスト教徒はいるのですか？と聞くと、今は一人もいませんという答えが帰ってきた。今はみんな仏教徒らしい。おばあさんたちは交代制で週に2回ここで働いている（ボランティア？）ようだ。90歳を超えても有意義なある意味で労働をしているなんてすごいことだと思った。日常生活の楽しみはなんですか？と聞くと、この場所を訪れた人とお話しすることですと話されていた。

感動的だったのは、ぼくがこの春日集落案内所を車で去る時に、わざわざ外まで出てきてくれて見えなくなるまで手をふってくれていたことだった。90歳のおばあさんで腰も曲がって歩くのも大変そうだったのに、わざわざ手をふって別れを告げてくれるその姿は、この九州一周の旅の中で最も美しい風景として心の中に強く残っている。

・平戸の伝統菓子カスドース

平戸の名物お菓子として、カスドースというのが有名らしい。長崎名物のカステラを卵の黄身につけてグラニュー糖をまぶしているという、いわばカステラのフレンチトーストのようなお菓子だ。見た目は濃厚そうな黄色で、聞きなれない名前も相待って、どのような味がするのか全く見当もつかなかったが、食べてみるとグラニュー糖のしゃりしゃり感とカステラの黄身をまとったもっちり感が絶妙に絡み合い、生まれて初めて食べる美味しい味だった。1502年創業という老舗のお菓子店「平戸蔦屋」で、1個単体で買って店内で食べたがあまりの美味しさにハマってしまい、結局1箱を買い上げた。