国宝の五重塔ときつすぎる石段!山形県のパワースポット「羽黒山出羽神社」で熱中症になりかけた

(この記事には広告が含まれる場合があります)

 

羽黒山の石段はマジで熱中症になるわ!!!!!

国宝の五重塔ときつすぎる石段!山形県のパワースポット「羽黒山」で熱中症になりかけた

・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅
・山形県随一のパワースポット「羽黒山」を参拝しよう!
・下調べもせずに、水分も持たずにぼくは羽黒山へ入山した
・羽黒山の谷底は神々の聖地
・国宝!東北地方で最も古い羽黒山五重塔が優美だった
・果てしなく続く2446段の石段!真夏の羽黒山で熱中症になりかけた
・羽黒山山頂「出羽神社」の自動販売機がぼくの肉体を救ってくれた
・羽黒山の石段途中の茶店でお団子をいただいた

・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅

こんにちは!世界一周+日本一周の旅を続けている水色です。

ぼくは今までの人生で日本海沿いの地域をほとんど旅したことがなかったので、新型コロナウイルス感染拡大の影響で外国にも行けず旅人としてはこのまま日本を深めるしかないという絶好の機会に、日本海沿いを北上する車中泊の旅を決行した!

岡山県、広島県、山口県、佐賀県、長崎県、福岡県、大分県、熊本県、島根県、鳥取県、兵庫県、京都府、福井県、石川県、富山県、新潟県、山形県、秋田県、青森県、フェリーに車ごと乗り込んで北海道函館まで渡り、そのまま北海道の最北の離島、礼文島の澄海岬を「日本海沿いを北上する旅」の最終目的地とした。

そのまま北海道をぐるっと一周し、再びフェリーに乗って青森県へ!青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、山梨県、静岡県と「太平洋沿いを南下する旅」を完遂した。

結果的にぼくは7月〜11月までの間ほぼ4ヶ月かけて「日本海沿いを北上する旅」「太平洋沿いを南下する旅」日本一周の旅を達成したことになる。この旅ブログ「ミズイロノタビ」では、あまりに感動的で素晴らしすぎた日本一周の旅の一部始終を公開しようと思う。

 

 

・山形県随一のパワースポット「羽黒山」を参拝しよう!

「日本海沿いを北上する旅」の途中、人生2度目の山形県を訪れた。特に理由はないが以前からぼくは山形県随一のパワースポットと言われている羽黒山(はぐろさん)へ行きたいと思っていた。前回の東北地方一周の旅では電車移動だったので全く自由に回れなかったが、今回はマイカーでやって来たのでどんな辺鄙なところでも簡単に向かうことができる!今回しか羽黒山へ行く機会はないだろうと確信し、迷わずずっと行きたかった羽黒山へと車を走らせた。

しかい直感的に行きたいと感じていただけだったので、例によってぼくは何の下調べもせずに羽黒山へと向かった。鳥取県の断崖絶壁に聳え立つ国宝の寺院・投入堂ではろくに下調べもせずに訪れ、危険すぎて一人では入場できないという驚愕の事実を受付で知ってしまい途方に暮れたという経験があるが、人間は同じ過ちを繰り返す愚かな生き物であり、今回の山形県羽黒山でも下調べの重要性を痛感させられた。

1人だと入場拒否!鳥取県「三徳山三佛寺投入堂」参拝のため一人旅のぼくがとった大胆な方法を紹介

日本一危険な国宝!鳥取県「投入堂」の服装、営業時間、所要時間、人数制限、入場料、わらじ料金、登山の注意点まで徹底解説

木の根や崖をよじ登る大冒険!断崖絶壁にそびえ立つ三徳山三佛寺投入堂までの参道は絶景と危険だらけだった

 

・下調べもせずに、水分も持たずにぼくは羽黒山へ入山した

 

グーグルマップを使って何の困難もなく、まずは無料駐車場へとたどり着いた。ここから羽黒山という神社かお寺を参拝して帰ってくるだけだから、それほど時間も体力も使わないだろうと、何の根拠もなくぼくは考えていた。したがって特別何の準備もせずに軽装で、水すら持たずにフラッと気楽に入山してしまったのだった。

ちょうど鳥取県の投入堂でただの寺参りだからと気軽に構えていたら、とんでもない断崖絶壁や木の根を登っていく羽目になったというのと、なんとなく展開が似ている。

 

駐車場付近にある看板には「羽黒山山頂まで60分かかる」ときちんと明記されているが、隅に書かれたそんな細かい記載を確認することもなく、ぼくはすぐに参拝できてすぐに帰って来られるだろうと思い込んで、先へと進んだ。

 

・羽黒山の谷底は神々の聖地

 

最初の道のりは気楽そのものだった。山門から続く道は木漏れ日の降り注ぐ涼しげな下り坂であり、全く体力を使う気配もなかったからだ。やっぱり大自然に包まれると癒されるなぁなどと呑気な感想を抱きながら、心地よい散策を楽しんだ。

 

 

坂を下り切ると、そこにはいくつもの祠が立ち並んでいた。それぞれの祠に祀られている神様の名前がきちんと丁寧に明記されている。さすが八百万の神様を大切にする国、日本!

 

さまざまな神様の祠の前を通り過ぎ、次に出て来たのは断崖に沿って流れ落ちる滝だった。滝もきちんと神様として祀られていて、自然崇拝、アニミズムという日本人古来の信仰形態の姿を見ることができて興味深い。

日本人の宗教観の源流!日本人は仏様・神様の前に何を信仰していたか?

 

・国宝!東北地方で最も古い羽黒山五重塔が優美だった

 

次に出現したのは東北地方で最も古い塔と言われる、国宝にも指定されている羽黒山五重塔だ。931年〜938年の承平年中、もしくは938年〜947年の天慶年中に平将門(たいらのまさかど)によって建立されたと言われている。現存する五重塔は1372年に大宝寺政氏(だいほうじまさうじ)が再建したとされる。

全国に6つ残っている室町時代の塔のうち柿葺(こけらぶき)は羽黒山のみであり、その優美さは随一であると称されている。五重塔の多くは高い場所に建てられ遥拝の目印とされるが、羽黒山では谷と呼ばれる山内で最も低い場所に建てられている。

 

周囲には苔の生えたお地蔵さんがところどころに顔を出し、なんとなく不思議で神秘的な雰囲気だった。国指定天然記念物に指定された樹齢1000年を超すという「爺杉(じじすぎ)」も神秘的なムードを高めている。

 

・果てしなく続く2446段の石段!真夏の羽黒山で熱中症になりかけた

 

国宝の立派な五重塔を参拝できたなら、後は羽黒山山頂にある出羽神社(いではじんじゃ)へ行くだけだ。やっぱり参拝はすぐ終わるのだろうとこの時は信じていた。しかし足取りを進めていくと、次第に雲行きが怪しくなっていった。

 

 

目の前に聳え立つ石の階段が、めちゃくちゃ長い!!!!!え、これ全部登るの?!え、これを全部登り切らないと目的地の出羽神社にはたどり着けない?!ははは、そうですか…。ぼくは周囲を見渡して自動販売機がないかどうかを確認したが、こんな山奥の谷の底にそんなものがあるはずもなかった。こんなに険しくて長い階段を、8月の真夏の快晴の日だというのに、水なしで登り切れるのだろうか。もしかしたら脱水になるかも!でも駐車場まで戻るのはここまで来てもったいない気がする!出羽神社までどれくらいかかるかわからないけれど、きっとそんなに遠くないだろう。そう信じたい!

 

 

ぼくは水も持たないまま、真夏の羽黒山の石段を登り始めた。その理由はもはや、もう一度入口まで戻るのは面倒くさいというただ一点だけだった。羽黒山の神様、お願いだからこの石段がそう長くは続きませんように…!!!

 

 

ぼくの願いは虚しく砕け散り、石段はぼくの願いに反して次から次へと追加で目の前に出現し続けた。これを登り切ればもう着くだろう、これを登ってしまえばもう終わりだろう、何度そう願ったことだろう。しかし石段はどこまでも続き、いつまでも終わらない過酷な修行の試練のようにぼくを苦しめ続けた。過去へ戻れるのなら自分を叱ってやりたい。「なんでちゃんと下調べをしないの?」「ちゃんと水を準備しなきゃだめだよ!」と。

 

 

果てしなく続く真夏の石段の途中、息も絶え絶えになり、本格的に脱水になるんじゃないかと本気で己が身を心配し始めた。一体あとどれくらいで出羽神社に着くのだろう。しかも羽黒山の山頂にあるという出羽神社がどんな場所か全くわからない。ただの辺鄙な山奥の神社だったりしたら一巻の終わりだ。そこに水はあるのだろうか、そこに文明の利器である自動販売機はあるのだろうか、それが全く不明なのだ。

 

 

あまりに苦しく、このままだと本気で脱水になりそうだったので、すれ違ったおじいさんに「出羽神社へは後どのくらいで着きますか?!自動販売機ってありますかね?!」と思いがけず訪ねてしまった。おじいさんは「もうすぐ、後5分くらいだよ!自動販売機あったよ!」と教えてくれた。

よし!!!後5分くらいならなんとか歩けそう!なんとかそれまで脱水で倒れずにたどり着いてくれー!

 

・羽黒山山頂「出羽神社」の自動販売機がぼくの肉体を救ってくれた

 

2446段の石段の先にやっと見えた真っ赤な鳥居!そしてその先には数々の立派な神殿が立ち並んでいた。しかしぼくは見向きもせずにまずは自動飯販売機を探した。余裕がある時ならば神仏を敬うのもいいが、今ぼくの生命を生かしてくれるのは、神仏ではなく確実に自動販売機という機械なのだ。

 

 

あったー!!!!!自動販売機!!!

 

 

無事に麦茶を買って水分補給!本当に生きててよかった!生きてここまで辿り着けてよかった!!!!!

 

水分補給をして生命の危機から脱すると、次第に羽黒山山頂へたどり着いた嬉しさと、出羽神社の荘厳さや美しさに目が向くようになった。結局11時半に入口を通り、出羽神社へ到着したのは12時40分だったので、やはり1時間以上はかかる長旅だった。というかほとんど修行!!!気軽なお参りだと思っていたのに、こんなに過酷な登山をするなんて夢にも思わなかった!絶対に羽黒山参拝は、十分な水分を持ってきてから行うべし!!!!!

 

 

・羽黒山の石段途中の茶店でお団子をいただいた

 

精も根も尽き果て、自分自身を癒すために帰り道には茶店でお団子でも食べて帰った。よく頑張ってくれた自分の体!脱水にならなくてありがとう!!!

 

鳥取県の投入堂の例と並び、今回の山形県羽黒山の件でも、下準備の重要性を噛み締めたわけだが、どんな場所なのかよくわからないままフラッと訪れて意外な発見をするのが好きな性分なので、下準備をしない旅は続いていくのかもしれない。

 

 

・オンラインで国内旅行ツアーをチェックしよう!

 

・山形県の宿をオンライン検索してみる!

国内旅行はじゃらんや楽天トラベル、Yahoo!トラベルが使いやすくておすすめ!山形県を旅したくなったらまずは素敵な宿を予約しよう!

 

 

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

 

関連記事