荘厳で繊細な美しさに感動!ウラジオストクのロシア正教会を巡礼する

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ロシア正教は美しい。

荘厳で繊細な美しさに感動!ウラジオストクのロシア正教会を巡礼する

・ロシア正教に感じられる魅力
・ウラジオストクの名も知らぬ小さなロシア正教会
・ロシアで深く祈る人々

・ロシア正教に感じられる魅力

ぼくはロシア正教の祈りの美意識が好きだ。ロシア正教だけでなく、ギリシャ正教や、アルメニア教会など、エルサレムに近い原始的なキリスト教の祈りの美意識の形態に心動かされ魅了される。

ウラジオストクでも複数のロシア正教会にお邪魔したが、なんとも不思議な、今までの西洋諸国で見たこともないような内装に圧倒された。これはもはや、他のヨーロッパ諸国のキリスト教とは別の形態を示しているようだ。

強いていうならば、根本的な美意識として、イランのエスファハーンで訪れた、アルメニア教会群の内装に近いものが感じられた。イコンという絵画が最も重要視され真ん中に置かれていることも、ほかの西洋諸国の教会との違いを感じさせる。そしてぼくはこの形態に、原始的な香りと若干の東洋的な感性を感じるのだった。

 

 

・ウラジオストクの名も知らぬ小さなロシア正教会

ぼくがウラジオストクではじめて訪れたロシア正教会は、名も知らない通りすがりの小さくて素朴な教会だった。教会の前の売店のおばあちゃんに聞くと、入ってもよさそうな感じだったので入ってみた。英語が通じないので言語的に理解できたわけではないが、仕草で入ってもいいとわかった。おばあちゃんの入ってもよいという表情は素朴な優しさにあふれていた。

ここに限らずロシア正教会はどこも、誰でも入って大丈夫という寛容さにあふれている。入場料を取ったりするところもなくその点がとても好きだった。そしてイスラム教のモスクがしばしばそうであるように、異教徒を拒絶するような気配もない。

ロシア人は教会に入るときに、必ず十字架を切ってから入場する。その他の西洋諸国ではこのような人々の様子を見ることはなく、ロシア独特のものだろう。この姿勢正しき祈りの姿に、ロシア人の敬虔さと信心深さがうかがえた。

最初に訪れた小さなロシア正教会の中には訪れる人は誰もおらず、静寂で神聖な空気に包まれていた。教会のお世話をしているおばちゃんが、たどたどしい英語で一生懸命に説明してくれてとても嬉しかった。ロシア人は優しく、笑顔に溢れているとこの時も感じた。

 

小さなロシア正教会ではあったものの、その中の多数並べられた色あざやかな趣のある聖人たちの絵画は圧倒されるものがあった。このような形態の教会は、やはりロシアでしか見られないものだろう。ぼくは胸にロシアらしい祈りの姿を刻み込んでいた。

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・ロシアで深く祈る人々

次に入ったのはもっと大きなロシア正教会で、これはロシア料理を食べるためにPORT CAFEへ向かっている際の途中の道で発見した。たくさんの人々がひっきりなしに出たり入ったりしており、さきほどの人のいなかった小さな教会とは人の密度が違った。

 

巨大な聖人の絵画がまるで炎のような形状を示しながら、人々の信仰を集めている。人々十字架を切り、火を灯し、静寂の中深い祈りへと入っていく。

ロシア人の女性は頭に布をまとっている人が多いのが、民族的で美しい。イスラム教では女性が布をかぶるのが義務であるところも多いが、キリスト的なロシア正教のこの国で布をかぶるのはどうしてだろうか。お洒落だろうか。

ロシア正教の内装は、金色の装飾がところどころに施されていることがより一層教会の美しさを際立たせている。すべてが金色というのは野暮だが、部分的に重要な部分に金色が輝きを放っているというのは美しく、神聖さを増長させる効果さえ生み出している。

これからの街でも、ロシア正教会をぜひ回ってみたいと、ウラジオストクの教会たちを巡っていて思った。

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