神の光源
ぼくがバリ島に生まれていたなら ヒンドゥーの神々に慣れ親しみ ぼくがスペインに生まれていたなら 日曜日に美しい教会を訪ねただろう ぼくがブータンに生まれていたなら 天空の中の輪廻転生を心より信…
ぼくがバリ島に生まれていたなら ヒンドゥーの神々に慣れ親しみ ぼくがスペインに生まれていたなら 日曜日に美しい教会を訪ねただろう ぼくがブータンに生まれていたなら 天空の中の輪廻転生を心より信…
鏡であるのに姿が見えない わたしは異国に立ちすくむ 砕かれた鏡に映し出されるのは 見まごうことなき真理の岸辺 わたしがわたしであろうとして 多くの人を傷つけた わたしがあなたになろうとして 見…
炎の中に手を入れる少年のように たとえ肉体を滅ぼされても 世界へと対峙するPassionを持ちたい ぼくたちはまだ おそれを知らずにいる 恐ろしいものも 危ないものも 美しいものも 尊いものも…
俗世にあっては真理の光が 霞み見えにくくなるというのなら わたしは人の世を離れよう おそれを知らぬ獣のように 滞り立ち止まる淀みが この精神を支配するというのなら わたしは激流を創り出そう 傷…
旅立ちの日の心を 人はすぐ忘れてしまう 旅立ちの日の光を つかもうとして逃してしまう どこにでもあふれていたものを 手放しながら命は進む いつにでも触れられたものを 通り抜けて先を急ぐ 時は濁…
美しき清らかな祖国において 異国の穢れを取り祓え わたしがずっと憧れていた異国は 紛れもないわたしの穢れだった 限りなく壮大な山脈も怪しい 透き通り光り輝く水たちも疑わしい わたしはいつもさが…
もしも旅することがゆるされなければ わたしは愛に打ち砕かれた藻屑となって 愛そのものを恨むことで 生き延びることを覚えただろう もしも旅することがゆるされなければ 沈まぬ太陽に永久に焼かれ 自…
おそれを脱ぎ捨て 天空へとつながれ ぼくたちが植え付けられたものたちは ぼくたちを祝福しはしない 他人により植えつけられたものたち どうしようもなかった襲来を憂うまい 自分により植えつけたもの…
天の瞳はふたつではない 天の瞳は無数にある それがこの地球上に散りばめられて 人の手の届かぬ異郷に隠されている ぼくたちは見つけるだろうか 秘密という氷に見定められた記憶を ぼくたちはゆるされ…
ラオスの美しい布 本当はいくらするの インターネットさえも教えない 美しさの値段がわからない あらゆるものに値札がついて それを受け取るだけの人生ならば どれほど楽だったことでしょう 美しさの…