秘境中の秘境!風光明媚な瀞峡と趣深い古民家カフェ「瀞ホテル」

 

秘境中の秘境はやっぱり遠くてすごかった。

秘境中の秘境!風光明媚な瀞峡と趣深い古民家カフェ「瀞ホテル」

・瀞峡へドライブ日帰り旅行をしよう
・瀞峡へとたどり着くまでの絶景
・日本とは思えない風光明媚な瀞峡の絶景
・瀞峡の「瀞ホテル」は最高に素敵なレトロカフェ

・瀞峡へドライブ日帰り旅行をしよう

夏のはじめ、友人のてらちゃんと瀞峡(どろきょう)までドライブしようと計画した。瀞峡とは、紀伊半島の南部、和歌山県と奈良県と三重県のちょうど境界に当たる部分にある峡谷のことである。ここでは紀伊山脈の山奥のとんでもない秘境感と、日本とは思えないような絶景を味わうことができると言うのだ。

そもそも瀞峡の瀞(とろ)とは、水が深くて流れが緩やかなことを意味するらしい。ドロというとなんだか汚い泥のような淀みを想像してしまうが、このような光景が広がっているわけではまったくないらしい。

秘境中の秘境と言っても、ぼくのおうちが和歌山県高野山の麓の町なので、日帰りでも行くことができる。てらちゃんに電車で大阪から和歌山まで来てもらい、そこからぼくの車で日帰りの瀞峡ドライブへと出かけた。

 

 

・瀞峡へとたどり着くまでの絶景

瀞峡へのドライブは、奈良県の山深い秘境十津川村を超えて、途中に偶然熊野本宮大社も出て来たのでお参りもし、約3時間くらいでたどり着くことができた。瀞峡へ行くことが本来の目的だとば言うものの、その途中にも目を見張るような様々な光景が用意されていた。

まず十津川の途中の道で突如姿を現した美しい滝には感動した。こんなに綺麗で雄大な滝が、ものすごい観光スポットになっているわけではなく、ただの道端に流れているなんて、十津川村のポテンシャルの高さがうかがえる。この滝は「十二滝」と呼ばれているらしい。

滝というものはやはり、写真や映像で見るだけでは伝わらない、直に見るからこそ迫ってくる神聖な雰囲気に満たされているように思われる。飛び散る水しぶきも、水流によって引き起こされる風も、それらによって心がザワザワするような感覚も、実際に滝というものの目の前に立たなければ感じられない情緒だろう。

また十津川村の道路沿いに出現する清流の美しさにはすっかり心が洗われた。十津川や紀伊山脈の清流の色彩は、不思議と沖縄の海のように青い。どうしてなのだろうと、調べてみても結局よくわからなかった。しかし、不思議なものは不思議なままで、神秘的な神秘的なままで心の中に隠しておくことが、人間にとっては大切なのだと感じた。

そして次に出現したのは、あの熊野本宮大社だ。世界遺産の熊野古道の最終目的地、熊野本宮大社が今回の目指すべき目的ではなく、通過点であるというところに、この日帰り旅の贅沢さを感じてしまう。もちろん予定にはなかったが、参拝し、瀞峡への旅の安全をお祈りした。ここまで来れば、瀞峡はもうすぐそこだ。

 

 

・日本とは思えない風光明媚な瀞峡の絶景

グーグルマップを頼りにしながら、迷うことなく無事に瀞峡へと到着した。瀞(とろ)とは、水が深くて流れが緩やかなことのようだが、まさにそのような様子で、水が流れているはずなのに流れていないように見える、深緑色の川水を湛えた峡谷が姿を現した!なんという幻想的で不思議な風景だろう!深緑色の不思議な水を白い断崖絶壁が囲い込み、まるで古代中国の風光明媚な光景を目の当たりにしているようである。

日本にこんな風景があったなんて!しかもこんな紀伊山脈の奥深い秘境に!

ぼくたちは感動し、数々の写真を撮りまくった。瀞峡への観光船は、瀞峡よりもっと下流に乗り場があるようで、直接瀞峡へ来た人は乗ることができなかった。たまに観光船が水の上を走り、その度に水が左右に分け隔てられて波を作り出ししばらくの間震えている。近くには民家もあり、人も住んでおり、このような秘境でも生活を営んでいるという事実に、人間の適応力の高さを見せつけられる思いがする。

この夏の日帰り瀞峡ドライブ旅行で、唯一残念だったことは、「瀞ホテル」という古民家カフェが開いていなかったことだ。どうやら水曜日と木曜日は開いていないらしい。この周囲にお店といえばその「瀞ホテル」しかなく、そこを訪れることも目的のひとつとなっていたので悔やまれた。いつかまた、きっと来ようと思っていた。

 

 

・瀞峡の「瀞ホテル」は最高に素敵なレトロカフェ

 

今回、紀伊山脈車中泊一周の旅をするにあたり、心残りだったこの瀞ホテルをおとずれようと企んでいた。そしてその旅のまさに最初の目的地を、再訪の瀞峡とした。きちんと休みの曜日も調べていたので、瀞ホテルはしっかり開いていた。この瀞ホテルは、本当に本当に素敵な古民家カフェだった。

 

 

瀞ホテルははるか昔は宿だったものを、今は古民家カフェに改装しているらしい。昔は紀南の都市新宮へと木材を運び出すのに、今のように山中の道もなかったので、船で瀞峡を通って川の上を運搬していたらしい。その時に船乗りさんがたくさん宿泊していたという歴史もあるようだが、今はそのように木材を瀞峡と通って運搬するという光景は見られなくなってしまった。その宿だった瀞ホテルの子孫のお兄さんが、今は古民家カフェとしての瀞ホテルを営んでいた。

 

 

瀞ホテルの中はレトロな雰囲気で満たされていて、しかもその古さが偽物ではなく。きちんとはるかなる紀伊山脈の歴史によって裏打ちされているので存在感と説得力がある。中には昔の瀞峡のレトロかっこいいポスターを印刷したセンスのいい絵葉書なども売られており、ぼくは思わずたくさん購入してしまった。なんだかこのレトロさ、ちょっと台湾にでも来たような素敵さもある。

 

 

また内装だけでなく、目の前に深緑色の瀞峡が広がる眺めも美しく、ランチのハヤシライスとチャイを飲みながら、ずっと瀞峡の様子を見ていることができる。こんなにも贅沢な時間が他にあるだろうか!

 

 

隣の席にいた奈良市から来たというおじさんともお話をし、瀞峡は和歌山奈良三重の都道府県の境界だが、一応十津川村に属するらしく、奈良県にこんなすごいところがあるなんて今まで知らなかったと感動していた。ぼくはそのおじさんと、瀞ホテルのお兄さんといろいろな話をし、これから紀伊山脈の車中泊の旅をする予定であること、自分の生まれ故郷なのにあまり紀伊半島を知らないので深めたいことなども話し、有意義な時間を過ごすことができた。

 

瀞ホテルの食事スペースからの眺めも素晴らしいが、瀞ホテルの2階からの景色はより一層素晴らしく、ぼくと奈良市のおじさんは感動しきりのまま、瀞ホテルを後にした。また何度でも瀞峡を訪ねたいという思いを、さらに強くさせた訪問だった。

 

 

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