たった4ユーロ!ウィーンのオペラ座で立見鑑賞する方法と退出者続出だった話

 

音楽の都・ウィーンを訪れたのだから、ぜひオペラ座でオペラを鑑賞したい!

たった4ユーロ!ウィーンのオペラ座で立見鑑賞する方法と退出者続出だった話

・高価なウィーンのオペラ座のチケット
・たった4ユーロでウィーンのオペラを鑑賞する
・オペラ座の立ち見のチケットの列に並ぶ
・立ち見席の仕組み
・ウィーンオペラ座での学び

・高価なウィーンのオペラ座のチケット

10年前にウィーンを訪れた際も時間がなくてオペラ座でのオペラ鑑賞は行わなかったので今回はぜひ実行したかった。そしてチケットを取るためにオペラ座のホームページをのぞいて見た。

チケットの値段を見て驚愕した!なんと直前のチケットは150〜200ユーロしてしまう。2800円で鑑賞できたブダペストが夢のようだった。しかもそれは前から8列目ほどでかなりの良席だったのだ。ブダペストはオペラ鑑賞するのに最高の場所かもしれない。ウィーンのオペラ座では、直前でなければ15ユーロなどで悪い席もあるようだが、今回は4泊のウィーンの滞在で、早めにチケットを予約していなかったので、このような高価なチケットしか見つけることが叶わなかった。

夜のブダペストは黄金に染まる

とてもこのようなチケットを買うことはできない。ウィーンでのオペラ鑑賞は諦めてしまうしかないのだろうか。

 

 

・たった4ユーロでウィーンのオペラを鑑賞する

しかしインターネットを見ていると非常に有益な情報を見つけることができた。なんとウィーンのオペラ座には立ち見席があり、その立ち見席のチケットは当日オペラ座で直接買うことができるというのだ。というか予約はできず直接オペラ座に行って買うことしかできないらしい。そしてその値段がなんと3〜4ユーロだだいうのだ!!

なんて安いのだろう。そして3ユーロと4ユーロのチケットがあるが、間違いなく良席は4ユーロの方なので絶対に4ユーロの方を購入すべきという話らしい。チケットが買えるのは開演の80分前から。それまでには並んでおいたほうがよさそうだ。実際に立ち見席を見たい人なんてどれくらいいるのか、チケットは売り切れて買えなかったりするのかまったくわからず、心配なので少し早めに行くことに決めた。

オペラ座のすぐ目の前にはカフェ・ザッハーとゲルストナーのカフェがある。ぼくはまだ行くことの叶っていなかったゲルストナーの3階のカフェに立ち寄り、そこで時間を潰すことにした。ゲルストナーの3階のカフェの華やかさと素晴らしさは前回記事にした通りである。

80分前から並び立ち見席のチケットを購入。そして開演まで待ち、その後2時間の立ちっぱなしの公演…想像するだけで披露しそうになる。この日は確実に街などを歩き回ることをせずに、ゆっくりと体力を蓄えるのがよいだろうとぼくは考え、美しいゲルストナーで読書をしつつ時間を過ごした。3階が閉まる17時までゆっくりとゲルストナーのカフェでくつろげば、後は目の前のオペラ座に直行し立ち見席の列に並ぶだけである。なんとも優雅な印象を残すが、ゲルストナーはお茶とケーキで1000円くらいだし、オペラ座も4ユーロなので格安の旅だ。

ウィーンのカフェ・ゲルストナー の3階が豪華絢爛ですごかった

ウィーンの王宮御用達のカフェ・ゲルストナーへ行ってきた

ウィーンのカフェ・ザッハーで10年ぶりにザッハートルテを食す

 

・オペラ座の立ち見のチケットの列に並ぶ

立ち見席のチケット売り場は、ちょうどゲルストナーやザッハーのある正面の方ではなく、反対の裏側にある。「STANDING AREA」という看板があるので簡単に見つかるだろう。

19時開演なので17時20分ごろにはオペラ座に到着した。開演約100分前だ。するとそこには既に長蛇の列が!やっぱりみんな立ち見でもお得にオペラ座でオペラを鑑賞したいということが伺えた。並んでいる人々もさまざまな人種の人々がおり、旅行者から地元の人までいるようだ。どんな世界の人々でもやはりコストパフォーマンスのよい行動を取りたがるのは当然だろう。4ユーロならば豪華なウィーンのオペラ座の入場料ですよと言われても払ってしまいそうな金額なのにそれに加えてオペラ鑑賞までできるのだからかなりコスパがいいと言えよう。

並んでいる人々がコインを握りしめてチャラチャラと音を立てているのが非常に趣深い。このコインの音こそ、ウィーンのオペラ座で立ち見のチケットを購入する行動を象徴する音と言ってもいいだろう。コインで音楽の都・ウィーンのオペラ座のオペラのチケットを買おうとしているのだから面白い。いやそれでこそ音楽の都というのにふさわしい光景だろうか。彼らの掌の中には確実に1ユーロか2ユーロが踊っているのだ。

開演80分前になると列が動き出した!とうとうチケットを購入できるようだ。果たして100分前から並んでおいて、良席と言われる4ユーロの立ち見席は買えるのだろうか。結論からいうと簡単に買えた。そしてぼくの後ろの人々もまだ4ユーロのチケットは買えそうだったという印象だ。しかし早めに来て確実に良席の立ち見チケットを購入し、早めにオペラ座の中に入り、中でゆっくり休んでいる方が賢明かもしれない。

チケットを買うと中へと入場する。さすがに豪華絢爛で華やかな空間が広がる。4ユーロの立ち見席はどこから入ったらいいかまったくわからなかったが、案内の人が親切に教えてくれるので問題はないだろう。

 

・立ち見席の仕組み

4ユーロの立ち見の空間へ入ると、なるほど舞台の正面で見やすくかなりの良席と言えそうだ。これで座れたのならば最高なのだが4ユーロなのでそうはいかない。

貧しい観光客ばかりかと思っていたらそうでもなく、中年の地元の人も多くいた。むしろアジア人のような確実な旅行者よりも地元の人々の方が多いといった印象だろうか。

立ち見の空間へ行くと、そこにはその空間を仕切っているおばちゃんがいた。このおばちゃんはなかなかしっかりもので、まるで高校の先生のような指導力で人々をここに立って見るようになどと案内してさばいている。ここに立って見ると決められた場所の立てかけには、マフラーやなにか他のものを巻きつけるように指示される。ぼくはマフラーを持っていなかったので、折り畳み傘のカバーを巻きつけておいた。巻きつけられるならばなんだっていいのだ。

注意してほしいことは、オペラが終わった際にこの巻きつけたものを決して忘れて帰らないようにしてほしいというとである。公演が終わるとあーはやく帰ろうという思いが強すぎるあまりに巻きつけたものの存在をすっかり忘れてしまうのだ。実はぼくはこの日忘れて帰って非常にめんどくさい思いをした。オペラ座に戻るともは立ち見席へ行くことは許されず、警備員にさがしてもらうように頼まなければならないのだ。

 

 

・実際に立ち見でオペラを鑑賞して

ほどなくしてオペラが始まった。休憩なしのぶっ通し2時間。正直かなり疲弊した。他の立ち見の中国人や韓国人も途中で次々に帰って行き空間が広くなっていく。彼らのその気持ちもわからないではなかった、なんせオペラはドイツ語で字幕すらないのだ。ブダペストのオペラでは英語の字幕もあって非常によかった。なんだかオペラはブダペストで見るのがいいのかもという思いが強くなっていた。安価で座れてしかも字幕がついていたのだから。言葉のわからない劇というものはかなり難しいものだなぁと実感した。

言葉がわからなくてもなんとか動きや雰囲気を見て内容を推測しようとするのだが、これがまったくわからない。推測のしようのない感じなのだ。ぼくは絶対にオペラはその日の内容を予習して行くのがいいと思う。実はぼくはこの日、立ち見のチケットが取れるんだか取れないんだかわからなかったので内容を予習していかなかったのだが非常に後悔した。内容がわかないと、立ち見の足のつらさもひとしおだ。

後で調べたことだがこの日は「ラインの黄金」という北欧の神話をもとにしたオペラだったらしい。ぼくは鑑賞していてこの日はなにか現代的な変わったものをやっているのかと思っていたが、古い神話の話だったのだ。そして神話の話なんてあらかじめ知っていないと推測しようもない。神話というものはえてして混沌としていて、自分の国の神話すらよく勉強していないとわからないものなのだから。

公演中も正直足がつらかった。内容がわからないということも足のつらさを増強させる。この日はカフェでのんびりとしかしなかったぼくの足がつらいのだから、ガンガン観光してから来た人の足はもっとつらかっただろう。ぼくはこの立ち見は本当にその日を穏やかに過ごしてから来るものだと思う。そして足の悪い方やお年寄りには決して勧められない。若くて健やかでお金がないからこそ遂行される立ち見なのだなぁとぼくは身をもって実感した。座る席があるということの貴重さも実感し、なぜ立ち見が4ユーロで席は100ユーロ以上もするのか、立ち見をしてみてよくわかった気がする。そしてオペラが終わった後にぼくはもう早く動きたくて仕方がなく、急いで帰ったあまりに既述の通り傘のカバーを忘れて帰ったのだ。

 

 

・ウィーンオペラ座での学び

今回の経験でぼくが学んだことは、オペラは絶対に予習するということである。そしてなんやかんや立ち見席の4ユーロは簡単に手に入るということ、結構前に並んでいる人がいても諦めずに列に並べば意外とチケットは買えてしまうという事実である。また、オペラの立ち見をすると決めたその日の1日はのんびり過ごすべきだということも今回の学びだし、座席の貴重さが身にしみてわかったこともよかった。

しかし将来ぼくがお金持ちになってまたウィーンに来ても、また立ち見席でオペラを鑑賞したいと思う。あの列に並んでいるときのコインのチャラチャラと鳴る空気、気軽に音楽を存分に楽しもうという姿勢こそが、音楽の都・ウィーンを訪れた豊かな気分にさせてくれるのだ。もしもぼくがおじいさんになってもあの立ち見席でオペラを眺めていたい。それが粋であり素敵でお洒落だと思った。しかし、今度こそは予習を怠ることなく行うだろう。

 

 

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