え?ここお寺?お堂どこ?????
お寺が見つからない!!お遍路第61番「栴檀山 教王院 香園寺」は大聖堂が他に類を見ない近代的建物だった
・ここはどこ?わたしは誰???
・第61番香園寺の子安大師像
・第61番香園寺本堂兼大師堂の超近代的建物
・第61番香園寺お納経(御朱印)
・第61番香園寺御影、御姿
・ここはどこ?わたしは誰???
第61番「栴檀山 教王院 香園寺’(せんだんさん きょうおういん こうおんじ)」はなんとも不思議なお寺だった。ぼくが脳内でイメージしている、今までのお遍路でも回ってきた「お寺」のイメージとは全くかけ離れているので、最初はお堂がどこかとか、そもそもここがお寺の境内なのかも全く分からずに困惑した。
なんだかここがお寺っぽいことはお寺っぽいんだけど、真ん中にドンとどデカいビルみたいな建物があるだけで、いつものお寺にある本堂とか大師堂といったものが一向に見当たらない。一体このお寺はどのような仕組みになっているのだろうか。
・第61番香園寺の子安大師像
その巨大な建物の近くには、第61番香園寺の見所としてホームページで紹介されている「子安大師像」の像を発見した。背中にゴザ、右手に錫杖、左手に赤ん坊を抱いた大師の姿。どうやらやっぱりここは香園寺で間違いないようだ。まさかこのビルみたいなのがお堂?この建物に入れるのだろうか。なんだか勝手に入ってはいけないような雰囲気があるが、そもそも入口が見当たらない。
とそこに階段で上に上がってくださいという看板を見つけたので、指示通りに階段を上って行くと扉があって中に入れるのだが、どうも入ってはいけないような雰囲気も漂っている。もしもこれがただのビルで、知らない間に不法侵入していたらどうしよう。大げさなと思われるかもしれないが、それほどにただの「ビル」なのだ。この建物が勝手に入ってもいいお寺のお堂だとは、どうしても思えないほど静かで個人的なビルの風格が漂っている。
しかしこれはきっとお堂なんだと自分をなんとか説得して、意を決して中に入ると、そこには建物からは想像もできない別次元の仏教的世界が広がっていた!
・第61番香園寺本堂兼大師堂の超近代的建物
まさに狐につままれたような気持ちとはこのことだった!内部はまるで学校の体育館のように広大な空間に椅子が敷き詰められて並べられており、その真ん中には堂々と御本尊である大日如来が安置されていた!そして大日如来の横には弘法大師像!ここは他のお遍路とは異なり、本堂と大師堂が一緒になっている超近代的建物としての「大聖堂」だったのだ!こりゃたまげた!!!
・第61番香園寺お納経(御朱印)
ここの納経所でも不安だった第60番について尋ねると、なんと親切にも墨で地図を書いてくれた。このなんとも言えない墨・オン・ザ・新聞の昭和的な地図を握りめながら、ついに第60番横峰寺へと向かった。本当に第62番で聞いたように、寒いと有料道路が無料で渡れるのだろうか?
・第61番香園寺御影、御姿
のちの世を 思えばまいれ 香園寺 とめてとまらぬ 白滝の水