旅ではお金はあればあるほど安心!
世界一周費用の調達!ぼくが3年間で600万円以上の貯金に成功した12の節約術を紹介
・世界一周に出かけるために節約を始めよう
・1ヶ月の貯金目標額を設定しておく
・家賃など大きな固定費をなるべく抑える
・外食せずに自炊する
・職場にお弁当を持っていくお弁当男子になる
・コンビニに行かない
・お腹が空いたままスーパーマーケットに行かない
・可能な限りクレジットカードを使用
・インターネットショッピングではポイントサイトを経由
・酒もタバコもしない
・無駄な人付き合いを減らす
・時給10000円のバイトをする
・自分にとって本当に必要なものだけを買う
・まとめ:節約の本質と大量消費社会からの解脱
目次
・世界一周に出かけるために節約を始めよう
世界一周の旅をしたいと思い立ったところで、その願いはお金を貯めなければ実現できない。世界一周旅行のためには、その人の旅のスタイルや期間によって上下するものの、ざっくり言ってだいたい200万円ほどあれば実現可能なようだ。
よし!じゃあ200万円貯めよう、ということでぼくの節約の日々が始まった。節約と言っても過度に節約しすぎると日常生活が楽しくなくなってしまってはいけないと思い、自分が無理しない程度に、ほどほどに節約生活を営んでいた。
そんなこんなでぼくは3年間医者として労働しながら節約生活を続け、世界一周の旅に出かけるために十分な額であろう600万円以上を貯金することができた。今回は600万円以上貯金するためにぼくが日頃から意識したことや節約のコツをここに書こうと思う。
・1ヶ月の貯金目標額を設定しておく
まず1ヶ月に何円貯金するのかあらかじめ目標を立てておけば、節約がしやすくなる。ぼくの場合は働き出してから、1ヶ月に10万円貯金するという目標を立てていた。そして医師3年目になった時には給料が急に2倍になったが、生活水準を決して上げることなく増えた分は貯金にまわしていた。
・家賃など大きな固定費をなるべく抑える
節約にとって最も大切なことは、毎月かかる高額の固定費をなるべく安く抑えることだ。どんなに日々の生活で小さな食費やお菓子代を節約したとしても、自分の生活の支出の大半を占めている固定費を節約できていなければ元も子もない。節約する際にまず考えなければならないのは、この固定費についてである。
毎月かかる高額の固定費とは具体的に、家賃、水道代、電気代、ガス代、携帯電話代などだろう。この中でも家賃は特に高額である、減らせるものならば最も減らしたい項目だ。
ぼくの場合は、1〜2年目の研修医として働く際に家賃無料の病院などがあったのでそこを選んで活用した。また、3年目からは病院の医師住宅のある病院を選択し、家賃は10000円以下に抑えることができていた。この家賃の安さは、大きな貯金へと導かれる第一歩だっただろう。
・外食せずに自炊する
次は食費についてだ。ぼくは自炊するのが大好きだったので、苦なく自炊して食事代を節約することができた。外食は高い割に大しておいしくない、自分で作った食べ物が一番おいしいと感じる舌を持っていておトクだったと自分でも感じる。
男の一人暮らしだったので毎日料理するのは面倒だと感じ、栄養のバランスがいいメニューを数個、土日に一気に作り、それを平日連続で食べるという食生活をしていた。5日連続で飽きないのかといろんな人に聞かれたが、お腹が空いていればなんでもおいしいと思う性分だったのでまったく気にならなかった。毎日おいしいと思って食べることができた。
・職場にお弁当を持っていくお弁当男子になる
土日で作り置きしておいた食事たちは、タッパーに入れてお弁当として職場の病院にも持って行った。女子のように細かくて可愛いお弁当ではなくても、ざっくりご飯とおかずだけタッパーに入れて毎日持っていくだけでも、大きな節約になっていたことだろう。これだと朝のお弁当の準備も5分くらいしかかからないので便利だ。病院で買うあまりおいしくないお弁当をお金を出して買うよりも、自分で作ったものを食べる方が心が満たされた。
・コンビニに行かない
コンビニは高い。けれど、行ったら行ったであれもこれも欲しくなってしまうという不思議な魔の空間だ。そんな場所に節約者は、近づかないに限る。コンビニに行けば欲しくなるものでも、コンビニに行かなければ欲しいと思いもしないものばかりだ。それは、自分にとって本当に必要ではないということを意味する。
・お腹が空いたままスーパーマーケットに行かない
食材や食事はコンビニではなく、絶対にスーパーマーケットで買うべきだ。しかもスーパーには、お腹を満たしてから行く必要がある。極度の空腹のままスーパーへ出かけると、自分の中から湧き上がる食欲に促されるままに、空腹でない場合に比べてはるかに多くの食べ物を買ってしまう結果になるだろう。スーパーには絶対に、お腹を満たしてから行った方がお得だ(経験談)。
・可能な限りクレジットカードを使用
スーパーでも何でも、できる限りクレジットカードを使う方がお得だ。もちろん支払いは1回払いに限られる。現金ならば100円買っても何も返ってこないが、クレジットカード(ぼくの場合は楽天カード)なら、100円買ったら1円返ってくるのだ。1%の還元率なんて小さいと思ってしまいがちになるが、これを日常で何度も繰り返し使うことにより、莫大な富が帰ってくることを実感するだろう。
1ヶ月に10万円支払っていれば帰ってくるのは1000円だ。1回ランチできる値段になる。それを1年続ければ10000円返される計算になる。スーパーでの買い物も、ネットショッピングも、電気代もクレジットカード払いがいいだろう。日常的にクレジットカードで支払う癖をつけてしまえば、知らず知らずのうちに節約することにつながる。
・インターネットショッピングではポイントサイトを経由
ちょっとした手間をかけるだけで余分にポイントをゲットできるなら、もらわないに越したことはない。ぼくはAmazonや楽天市場を使う際も、余分なポイントがもらえるように必ずポイントサイトを経由している。
チリも積もれば山となるという感じで、一手間かけるだけでだいぶポイントがたまるし、ポイントはそのまま現金として銀行口座に振り込まれるので節約している実感がかなり湧く。
旅に関して言えば、宿を予約する際にポイントサイトを経由しないなんてことは、ぼくから言わせれば極めて勿体ない行動だと言わざるを得ない。ホテル予約でもらえるポイントは5%前後と極めて高く、もらわないなんて選択肢はありえない。宿の予約で便利に使えるのはハピタスというポイントサイトなので、ぼくはいつも多用している。
・酒もタバコもしない
ぼくはタバコが大嫌いだ。そしてお酒は嫌いでもないが、自分から進んで飲もうとは決して思わない。このぼくの性質は節約するのに大いに役立っていたことだろう。
・無駄な人付き合いを減らす
自分が心から望まない人付き合いや飲み会などは、社会生活を営む上で完全になくすのは難しいにしても、減らすように意識してみてもいいだろう。たとえばぼくの場合はお酒がそんなに好きでもないので、お酒をいっぱい飲むためのしょーもない食事しか出ないような飲み屋さんにわざわざ付き合いで高いお金を支払ってまで出向くこともないだろう。お腹がいっぱいなのに周囲に合わせて飲み会の後のラーメン屋さんに一緒に行く必要もない。
ぼくの場合はまだ働き始めだったので飲み会などはほとんど奢ってくださっていたので損失もなかったが、くだらない見栄をはって自分が必要以上の損失を被る羽目になる状況というのは、節約の敵となり馬鹿馬鹿しい事態なのでなるべく回避すべきである。
・時給10000円のバイトをする
医者は3年目になると通常の労働の他にバイトすることがゆるされる。ぼくの場合は風邪ひきや腹痛などの軽い症状を診る一次救急のバイトで、そのバイトは5〜6時間で50000円もらえるというものだったので、貯金するのに役立った。
・自分にとって本当に必要なものだけを買う
節約しようと心がけてからというもの、買い物をする際には常にそれが本当に必要なのか考える癖がついた。しかし自分の趣味や好きなことをとことん削っていたかというとそうでもない。ぼくは服や旅行が好きだったので、たまにそれらにお金を支払うことは自分にとっては無駄遣いではなく“必要なこと”だった。困ったことにぼくは高い服を好んでしまう傾向があるが、たとえ50000円の服を買ったとしてもそれは自分にとってはなくてはならないものだと感じていたのだ。
本当に必要なものというのは、それぞれ人によって違う。節約は、自分がどのようなものを心から求めているのかを知る、自分の鏡のような存在であるのかもしれない。
・まとめ:節約の本質と大量消費社会からの解脱
世界を旅したいという奥底に燃えるような具体的な願いがあれば、節約生活を送るのは決して苦ではなかった。ぽかーんとなんとなく、将来や老後に対する漠然とした不安のために貯金するよりもよっぽど有意義な節約だったのではないだろうか。
節約するといえばなんとなくケチに生活するというイメージがあるが、有意義に節約するというのはそうではない。自分にとって、目の前にあるものが本当に必要か必要ではないのかを見極める目を養うためのまたとない機会となるのだ。
この消費社会の中では、民衆に無駄に浪費させようと企む心たちが渦巻いている。文明とは“消費する”という意味だ。よりいっそう多くのお金を得たい権力者たちは、広告や宣伝を使って消費者の気持ちを煽り、人々がせっかく努力して蓄えた尊いお金たちを、さほど意味のないものに垂れ流すように仕向けてくる。物事をきちんと考えない賢明ではない人々ほど、広告や宣伝の力にされるがままに飲み込まれ、哀れな消費は遂げられ、自分の生命にとって必要のないものたちに囲まれた虚無の心と貧しい生活へと追い込まれていく。
節約しようと気をつける生活は、本当にそれが自分の生命にとって必要なのかと問いかける心を発動させるのに役立つ。目の前にある物質、目の前にあるサービス、目の前にある人間関係、本当にそれが、自分の心の奥底から欲しいと願っているものであるのか、そうでないかを見極めることによって適切な取捨選択は保たれる。自分の生命が本当に必要だと願うものは受け取り、生命にとって不必要なまやかしや偽物を自分の生活から排除することによって、より豊かで真実に近い生活が得られる。
節約とは、貧しい気持ちへと導かれるケチケチした生活のことでなく、この大量消費社会に巻き込まれてしまいそうになる自分の心を洗い流し、自分という生命がどのように生きていくかを見極めせてくれる真理への道である。