ウラジオストクでロシア人の友達ができました！
巨根？巨乳？ロシア人の友達とウラジオストクの大冒険
・ロシア人のソフィーとディーモンと友達になったよ！
・持つべきものはロシア人の友達！
・ウラジオストクのレトロなアンティーク屋さん
・ロシアのアンティーク屋さんを動画で紹介！
・巨根と巨乳と笑わないロシア人
・ウラジオストクの色鮮やかな遊園地
・ウラジオストク写真集
目次
・ロシア人のソフィーとディーモンと友達になったよ！
ウラジオストクの宿で、ロシア人の2人の友達ができた！
ぼくが宿のキッチンでブログを書いていると、興味を持ってくれて話しかけてくれた女の子はソフィー。彼女はロシアのヤクーツク出身らしい。彼女によるとヤクーツクとはロシア内のサハリン共和国の州都で、世界で最も寒い場所と言われているシベリアの都市だ。彼女はそのヤクーツクから仕事のためにウラジオストクに滞在しているという。
彼女は日本にとても親しみを抱いているようで日本のアニメにとても詳しく、またYouTubeで日本のバラエティ番組を見たりして楽しんでいるらしい。日本の芸人が世界で最も寒いヤクーツクを訪れるという企画を、彼女はYouTubeでぼくに嬉しそうに見せてくれた。彼女に限らず日本のアニメがきっかけで日本に親近感を抱いている外国人はとても多い。この日本に対する親しみは、日本人として旅するにおいてとてもありがたいものだ。
驚くべきことは彼女はもちろんロシア人だが、ぼくたちアジア人のような顔つきをしていたことだ。ロシア人というと白人の人々をイメージしがちになるが、ロシアが広大な国土を持ちそれがアジアに至るまで広がっている以上、彼女のようにアジア顔のロシア人がいるということは何らおかしなことはないはずだが、やっぱり少し不思議な感じがしたのも事実だった。彼女のようにアジア顔の少数民族の人々は、ロシアの中にたくさんいると彼女は語っていた。
彼女の同僚であるというディーモンも彼女と同じくヤクーツク出身のロシア人だが、彼はぼくたちがイメージするような白人の顔でありソフィーとは全く違ったのが印象的だ。しかしどちらもロシア人でヤクーツク人だ。
ソフィーは英語を流暢に話すのでコミュニケーションを自由に取れ、ぼくたちはお互いのことについて大いに語り合った。しかしディーモンは英語を話さず、学校ではドイツ語を選択していたのでドイツ語のみ話せるということだった。ぼくも大学でドイツ語を学んでおり、１ヶ月ドイツ留学したこともあるので彼とたどたどしくドイツ語で話し合った。ドイツ語なんてあんまり役に立たないと思っていたけれど、世界を旅しているとやっぱり稀に役立つようだ。
しかしディーモンとはあまり会話が続かず、彼は何か面白いYouTube動画を見せてくれてぼくと交流しようとしてくれた。彼が見せてくれたのは金正恩がベッドの上で核爆弾と愛し合っているような、風刺的なロシアのミュージックビデオだった。やはり男というものは最終的に政治的な話が好きなものだと感じた。
彼らに聞いたところによるとロシアでは学校で語学を学ぶ際、英語かドイツ語の２つから選べるようだ。ソフィーは英語を、ディーモンはドイツ語を選択したのでこのような状況になっていらしい。ぼくは彼らからいくつかのロシア語を学ぶことができた。ありがとうはスパシーバ、美しいはクライシーワ、yesはダー、noはニイェトであり、これらの言葉はロシアを旅する１ヶ月で多用し、非常に役立つ言葉だった。
ソフィーによると彼女たちロシアの少数民族はキリスト教徒ではなく、もっと原始的な宗教を信仰しているらしい。木を神様と見なすと言っていたので、やはり日本的アジア的な自然崇拝の姿が見えて取れる。死んだらどうなると考えているのかと尋ねると、神様が天へと連れて行ってくれてそこでは死んだ家族たちが待っているということだった。日本の死生観にとても似ていて興味深く聞いていた。
ソフィーのようなロシアの中の少数民族、北方民族に関しては日本の北海道網走の「北方民族博物館」で学ぶことができたのは記憶に新しい。
・持つべきものはロシア人の友達！
ぼくたち3人はこの宿で仲良くなり、一緒にウラジオストクの街へお出かけすることになった。
実はこの時ぼくはまだシベリア鉄道の切符を予約していなかった。インターネットで予約してもよかったが、せっかくここまで来ているのだからウラジオストク鉄道駅で直接予約してみたい！しかし今までのウラジオストクの感じだと、鉄道駅のチケットカウンターの係員が英語を話すのかどうかかなり疑わしく期待できなかったため、ソフィーについて来てくれるようにお願いした。
彼女は快く引き受けてくれ、そしてこれが大正解だった！やっぱりウラジオストク鉄道駅のチケットカウンターのおばちゃんは、英語がかなり怪しかった。しかし英語とロシア語を話すソフィーが仲介に入ってくれたおかげで、スムーズにチケットを買うことができた。ウラジオストクからイルクーツクまでのシベリア鉄道は3泊4日の旅！最初だったので３クラスあるうち安全をとって2等車を予約した。
この2等車のチケットには食事1食分が含まれていたのだが、そんなことがわかるはずもないくらいチケットにはロシア語しか書かれていなかった。親切にもソフィーがそれを教えてくれたので、損せずにシベリア鉄道内で1食きちんと無料で食べることができた。ぼくがシベリア鉄道内で友達になった韓国人も、食事無料の件を全く知らずにぼくが教えてあげるととても感謝された。これは実に外国人にはわかりにくい仕組みだった。ちなみにソフィーが聞いてくれたところによると、シベリア鉄道2等車内にシャワーはないようだ。これは悲劇的な情報！４日間シャワーなしなんて耐えられるのだろうか。
いよいよシベリア鉄道のチケットを手に入れたぼくはテンションが上がりまくり、これから広大なロシアへと旅立っていくのだという興奮と不安の入り混じった感情が心の中に渦巻いていた！しかしチケットを取得してしまった以上、あとは十分に準備して列車に乗るだけである。このようにスムーズにチケットを買うのに協力してくれたロシア人のソフィーは、ぼくにとっての神様からの使いのように感じられた。
・ウラジオストクのレトロなアンティーク屋さん
ウラジオストク駅で用事が済んだぼくたちは、ウラジオストクの街に散策に出かけた。この旅ではじめてできたロシア人の友達との交流はとても楽しいものになった。
まずぼくたちが向かったのはアンティーク屋さんだ。これがアンティーク屋さんだなんて、日本人のぼくには全くわからないほどの素朴な外見の店だった。看板にアンティーク屋さんとロシア語で書かれていたからロシア人には簡単にわかるようだったが、外国人はこの店を発見することは困難だろう。このアンティーク屋さんがやたらと面白かった！
もうレトロ、レトロ、レトロという感じで、ロシアでしか見られないような珍しいものであふれ返っている。主に旧ソ連時代の軍人の軍服とか、バッジとか、軍事系のものの他に、アンティークなおもちゃや、日本でも知られているチェブラーシカなど、置いてるもの全てが不思議な雰囲気を醸し出していて、時間が経つのも忘れて見入ってしまった。この時にぼくが見つけたのがレトロな黄色い双眼鏡である。
あまりにレトロで可愛らしいので、店員さんに値段を聞くと2000ルーブルだという。ロシアの物価にしてはやや高い！しかしこんなにピンとくる可愛い双眼鏡にこれから先お目にかかれるかどうかわからないし、ぜひウラジオストク滞在中に買っておきたい。結局この時は買わずにお店を出て、次の日買おうと決めて店を再訪すると店員さんが別の人に変わっていて、なんと値段が2500ルーブルに跳ね上がっていた！なんてこった！値札も貼っていないし、アンティーク屋さんの値付けなんて適当みたいだった。
ぼくは英語で、昨日は2000ルーブルと言われた、2000ルーブルなら買おうじゃないかと話を持ちかけると、ボスに相談すると言い電話をかけ、結局は上司に電話は繋がらず、まぁ2000でいいよということで2000ルーブルで買い上げた。この時ぼくは初めて、ロシアって結構適当なのではと感じた。もしかしたら値切ればもうちょっと安くできたのかもしれない。ロシアで東南アジアやアフリカのように値引きしてもいいものなのかわからずに、小心者なので普通に2000で買ってしまった。1000くらいまで値切ればよかったのかも！
こんな双眼鏡は可愛いから買っただけで特に何の役にも立たないだろうと思っていたが、これが大間違い！ものすごく旅の最中に役立ったので驚いた！これから先100日間続くこの旅の中で、最もいい買い物がこの双眼鏡かもしれない。
この双眼鏡、舞台という舞台で役立ったのだ。サンクトペテルブルクで人生初のバレエを見たときも、ブダペストやウィーンでオペラを見たときも、東京で中島みゆきの夜会を見たときも非常に役立ったし、その上北海道の知床半島で流氷を眺めながら細かく野生動物を観察することにも役立った。まさに旅のあらゆる場面で役立った奇跡の商品である。しかもそれでいてお洒落で可愛くてレトロなのだから言うことなしだった！
・ロシアのアンティーク屋さんを動画で紹介！
・巨根と巨乳と笑わないロシア人
次に行ったのはなんとそばにあったアダルトショップだった！2人ともすごく楽しそうに自然に入って行ったので驚いた！ロシアは割と性的におおらかで寛容なのだろうか。男の友達同士なら面白がって入るのもわかるが、女の子もいてしかも出会ってすぐの友達みんなで行くところとは思えない！しかしひとりだと絶対に入ることのなかったお店だったので見ていて面白かった。
ものすごく大きいものが目の前で陳列されている姿は迫力があった！ロシア人ってこんなに大きい人もいるの？と聞きたかったが、聞けなかった。
次にぼくたちは地下のバーに入って行った。ぼくはお酒が好きでもないので、こんなバーもひとりだったら絶対に来なかっただろう。まず、この地下がバーかすらもわからなかったからだ。やはりロシア人とロシアを回ると世界が広がっていく思いがする。お昼から飲むのだからやはりロシア人は酒好きが多いのだろうか。ふと壁の絵に目をやると、今度は女性の胸がむき出しになってたくさん並べられていた！
ちょうどいい記念だからとぼくたちはこの絵の前で3人で写真を撮った。この写真が実に面白かった。ロシア人はあまり笑わないという噂を聞いていたが、ロシアに来てみると彼らはよく笑うしよく話す。ロシア人があまり笑わないというのは嘘の噂に過ぎなかったのだと思ったそんな矢先に、彼らと写真を撮ると、なんと2人とも写真の中で全然笑っていない真顔だった！
聞くとやはり、笑うと馬鹿だと思われるから、写真では笑わないということだった！ものすごく満面の笑みを浮かべた日本人のぼくと、その両隣でものすごい真顔で映るロシア人男女、そして後ろの壁にはむき出しの女性の胸…なんだかものすごくシュールな写真が出来上がってしまった。
・ウラジオストクの色鮮やかな遊園地
そのあとぼくたちは、海沿いの遊園地を訪れた。ロシアの遊園地の色彩は原色で満たされていて、ここもちょっと古いレトロな雰囲気が漂っている。しかもこの日は美しい青空だったので、鮮やかな空の青と原色の遊具たちが重なり合っておもちゃのような印象的な写真がたくさん撮れた。
ロシアの遊園地は、その他のヨーロッパの遊園地のように入場料無料だ。ただ乗り物に乗るときにお金を払うシステムとなっている。ぼくたちはカラフルな屋根なしの観覧車に乗ったり、空中で回転する刺激的なブランコに乗ったりして楽しんだ。ここでもぼくは仕組みがわからなかったので、ソフィーがチケットを買ったり説明を聞いたりしてくれてとてもありがたかった。
空中で回転するブランコに乗るときには、あなたの怖がる顔が見たいからと、お互い向かい合わせになって乗ったのがおかしくて楽しかった。今日は陳列された巨根を見て、その後に巨乳の絵の前で変な集合写真を撮り、遊園地で遊んだおかしな1日だったが、自分では行けないようなところにたくさん行けてとても刺激的だった！そして最初のウラジオストクという街でこのようにロシア人の友達と素敵な思い出を作ることができて嬉しかった。
・ウラジオストク写真集
