島根県の世界遺産!「石見銀山」の龍源寺間歩、清水谷製鉄所跡、世界遺産センターで日本の銀の歴史について学んだ

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日本のすごい銀の歴史を知ることができる世界遺産!!!!!

島根県の世界遺産!「石見銀山」の龍源寺間歩、清水谷製鉄所跡、世界遺産センターで日本の銀の歴史について学んだ

・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅
・世界遺産「石見銀山」と日本の金銀銅の意外な歴史
・まずは「石見銀山世界遺産センター」で日本の銀の歴史について学ぶ
・鉱床のできかたとその種類
・銀の価値はどのくらい?江戸時代の貨幣価値
・鉱石から純粋な銀を取り出す「灰吹法」
・「石見銀山世界遺産センター」の後は銀山地区へ向かった
・手作業で掘られたロマンあふれる「龍源寺間歩」の坑道跡
・神秘的な遺跡の雰囲気が漂う「清水谷製鉄所跡」
・龍源寺間歩の内部、清水谷製鉄所跡の様子をYouTube動画で!

・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅

こんにちは!世界一周+日本一周の旅を続けている水色です。

ぼくは今までの人生で日本海沿いの地域をほとんど旅したことがなかったので、新型コロナウイルス感染拡大の影響で外国にも行けず旅人としてはこのまま日本を深めるしかないという絶好の機会に、日本海沿いを北上する車中泊の旅を決行した!

岡山県、広島県、山口県、佐賀県、長崎県、福岡県、大分県、熊本県、島根県、鳥取県、兵庫県、京都府、福井県、石川県、富山県、新潟県、山形県、秋田県、青森県、フェリーに車ごと乗り込んで北海道函館まで渡り、そのまま北海道の最北の離島、礼文島の澄海岬を「日本海沿いを北上する旅」の最終目的地とした。

そのまま北海道をぐるっと一周し、再びフェリーに乗って青森県へ!青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、山梨県、静岡県と「太平洋沿いを南下する旅」を完遂した。

結果的にぼくは7月〜11月までの間ほぼ4ヶ月かけて「日本海沿いを北上する旅」「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅を達成したことになる。この旅ブログ「ミズイロノタビ」では、あまりに感動的で素晴らしすぎた日本一周の旅の一部始終を公開しようと思う。

 

 

・世界遺産「石見銀山」と日本の金銀銅の意外な歴史

島根県大田市には世界遺産の「石見銀山」があるという。石見はイシミではなくイワミと読むという。2007年に「石見銀山遺跡とその文化的景観」として世界文化遺産に登録された。

意外なことに日本は金、銀、銅山を豊富に有している国だという。日本の金山は比較的早い時代から開発され、主に仏像などに用いられてきた。13世紀にはヴェネツィアのマルコポーロが日本を「黄金の国ジパング」と紹介している。16世紀に世界の銀需要が高まり国内の銀山開発が進むと、日本は「銀の島」と呼ばれるほどの産銀国になる。経済史学では、日本銀が世界経済に大きな影響を与えた1540年〜1640年代を「日本・ポトシ銀流通サイクル」と呼んでいる。そして1660年代以降には銅の生産が増大し、1697年には日本の銅生産は世界一の産出量を記録したという。

最盛期に日本は世界の銀の約3分の1を産出したとも推定され、その中心がこの石見銀山だったと言われる。「日本海沿いを北上する旅」の途中で島根県の世界遺産、石見銀山を訪れてみることにした。

 

・まずは「石見銀山世界遺産センター」で日本の銀の歴史について学ぶ

まずは石見銀山について学ぶために「石見銀山世界遺産センター」を訪れた。ここでは石見銀山についての歴史を体系的に学ぶことができる。駐車場は無料、有料展示室は310円だったが無料展示もあった。ぼくは有料展示に入ったが、あらかじめここを見て日本の銀の歴史について色々学んでから実際に石見銀山の舞台を訪れると、イメージが湧きやすく記憶にも残りやすいのでオススメだった。

 

・鉱床のできかたとその種類

鉱床とは資源として利用できる元素や石油、天然ガスなどが濃縮している場所のこと。マグマに熱せられた地下水が熱水となり、岩石中に含まれる金銀銅を溶かしながら地中の割れ目や断層に沿って上昇する。それが地表近くのところで冷却されて金銀銅を含む鉱床となる。

石見銀山の鉱床は地表近くにあり自然銀を多く含む「福石鉱床」と、地表から地下に分布し黄銅を多く含む「永久鉱床」に大別されるという。

 

・銀の価値はどのくらい?江戸時代の貨幣価値

江戸時代の貨幣価値はこのように両替可能だったらしい。やっぱり金って昔から価値が高いんだな!

 

・鉱石から純粋な銀を取り出す「灰吹法」

一般に「銀山」というと、銀を坑道から掘り出すイメージがある。しかし実際には掘り出されるのは銀そのものではなく、様々な金属を含んだ鉱石だ。鉱石から銀だけを取り出すには分離する作業が必要となっていくる。

まずは鉱石から石や泥を取り除き、なるべく純粋な鉱石にする。その後細かく砕いて盆に入れ、水の中でゆっくりとゆする。すると銀を含んだ鉱石は土屋砂よりも重いため盆の底にたまるので、表面の土を取り除いて盆の底にたまった銀鉱石を取り出す。

ゆり分けた銀鉱石に鉛やマンガンなどを加え、加熱して溶かす。浮き上がった鉄などの不純物を取り除き、銀と鉛の合金である「貴鉛」を作る。この作業を「素吹(すぶき)」という。荒銅の銀を回収する場合は、素吹の次に「南蛮吹(なんばんぶき)」を行う。金属が溶ける温度差を利用して、銅と貴鉛に分ける。

貴鉛を鉛と銀に分ける作業を「灰吹(はいふき)」という。貴鉛を灰で敷き詰めた炉で加熱して溶かす。融点の低い鉛は灰の中へ染み込み、銀は灰の上に残る。鉛の融点は217℃で、銀の融点は961℃だという。でき上がったものは「灰吹銀」と呼ばれ、さらに純度を高めるために「清吹(きよぶき)」が行われる。

 

・「石見銀山世界遺産センター」の後は銀山地区へ向かった

石見銀山世界遺産センターで日本の銀の歴史について学んだ後は、実際に銀が採掘された現場がや坑道が当時のまま残る銀山地区へと向かった。銀山地区の駐車場は無料だった。駐車場は車で混んでいるように感じたが、世界遺産という割には人が少なく、のどかでのんびりと過ごせる場所でとても心地よかった。駐車場から牧歌的な雰囲気のある道をどんどん進んで「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」へと向かった。間歩とは坑道のこと。駐車場から歩いて約30分くらいだった。

 

・手作業で掘られたロマンあふれる「龍源寺間歩」の坑道跡

江戸時代に開発された代官所直営の坑道跡で、全長600mのうち手前157mが公開されている。高さは1.6m〜2m、幅0.9m〜1.5m。手作業で掘られたノミの跡や鉱脈跡を間近に見ることができる。料金は410円だった。

龍源寺間歩内の白色や灰色の岩石は、石英安山岩と呼ばれる。この岩石表面には割れ目が同じ方向に何本もある。今から百万年以上前、この割れ目に沿って熱水が通過することで金銀銅といった金属が蓄積されたという。古代日本では実際にここから大量の銀が取れたのかと思うと感慨深いものがある。

 

 

・神秘的な遺跡の雰囲気が漂う「清水谷製鉄所跡」

龍源寺間歩の後は「清水谷製鉄所跡」へ!ここは1895年に山の斜面を利用して作られた製錬所。大久保間歩の再開発を目標としていたが、鉱石の質が悪くまた製錬能力も十分ではなかったことから、実際にはわずか1年半で創業停止となってしまった。夏の光の中、誰もいない神聖な雰囲気が心に残っている場所だ。

 

・龍源寺間歩の内部、清水谷製鉄所跡の様子をYouTube動画で!

旅の面白い動画を随時アップしていくよ!よかったらチャンネル登録してね!

 

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