牛タン、海鮮丼、日本三景!宮城県の旅と松島の哀愁

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ピーチに乗って関西国際空港から仙台空港まで到着した。

今後の予定としては、宮城県→岩手県→青森県→秋田県→山形県→宮城県→関西へ帰るという大まかな筋道を立ててはいたものの、例によってそれぞれの県で何をしたいかなど定まらないままだった。

宮城県の旅と松島の哀愁

・仙台空港よい空港
・男性専用の宿
・またしても海鮮丼
・賑やかな市場
・日本三景のひとつ松島へ
・味噌の牛タンうまい

・仙台空港よい空港

仙台空港は、清潔感のある綺麗な新しい空港でとても気に入った。ぼくは古いものや歴史あるものにも非常に興味を示す性質にあるが、空港だけは新しい方が断然好きである。成田よりも羽田、伊丹よりも関空、宮古よりも石垣空港が気に入っている。新品な感じ、理路整然としていて合理的な感じが、自分の中の空港の理想像なのだろうか。

そして空港は、街の中心への交通機関も重要である。電車やモノレールの駅が併設されていると、非常に嬉しい。宮古空港のように、バスも電車もなく、タクシーか車しか交通機関がないというのは少し考えものだろう。その点、仙台空港は電車の駅がすぐ隣にあり、街の中心へも30分で行ける、非常に立地がよいという印象を受けた。街からの距離が近いというのも、空港の魅力のひとつであると言えよう。そういう観点から、福岡空港も便利なよい空港だった思い出がある。

そして何より、仙台空港はあまり混んでいないのがよかった。設備はしっかりしていて綺麗な空港なのに、人口密度が小さいというのはこれだけでぼくの中の快適さの指標になる。人が適度に少ないと、心がのびのびできるし落ち着ける。

 

 

・男性専用の宿

この日はじゃらんで見つけた、仙台の商店街の真ん中にあるキャビン型のホテルに予約していた。その宿は男性専用だと書いてある。なぜ男性専用なのかわからないが、そのような宿は初めてである。

泊まってみるととても面白い発見だった。男性だけだと、みんなのびのびしているように見える。リラックスして、くつろいでいるように感じる。みんなあまり周りに気を使わずに、思い思いに自分の時間を過ごしていうようだった。男性だけだとこのような雰囲気になるのかと意外だった。男子校などもこんな感じなのだろうか。

確かに異性が近くにいることで、人は遠慮したり、気を使ったり、緊張したり、かっこつけたりする場面が増えるのかもしれない。それで日々の生活にハリが出るというよい面もあるのかもしれないが、実は疲弊する場面も多いのではないだろうか。もっと神経質にならずに、遠慮し合わずに、大らかに生きられたらいいのにと無意識のうちに思っているのかもしれない。

異性がいないということで、人間はこんなにも普段と違う大らかな雰囲気を醸し出している。男性と女性は、同じ人間という動物なのに、確かに違いは明白に認められる。その違いも客観的に見れば些細なことかもしれないが、「同じ人間なのに」という気持ちを持ってその違いを眺めた場合、男と女はまったく違うように感じてしまうこともあるかもしれない。「男と女はまったく違う生き物」という決まり文句も、よく世の中で引用されている。まったく違う生き物同士、混合しながら混沌と、まるでごちゃ混ぜの動物園のような社会の中をくぐり抜けていかなければならない人間たちは、その運命に少し疲れているのかもしれなかった。

 

・またしても海鮮丼

北海道で散々海鮮丼を食べておきながら、仙台にも海鮮丼屋さんがあるということで行ってみた。どんだけ好きやねんというツッコミは甘んじて受け入れよう。その海鮮丼屋さん「東屋」は、やたらとわかりにくい地下道にあった。

 

このような見つけにくい黄色い階段を降りていくと、静かな地下道にその店は存在していた。

 

 

海鮮丼!これで1000円なのだからかなり安い!おいしい!北海道の海鮮丼の高さは一体なんだったのだろう…。

 

・賑やかな市場

この「東屋」の周辺には賑やかな市場が立ち並んでいた。ぼくは市場のある街が好きである。那覇などでもよく日々の安い食材を求めて国際通り界隈の市場を練り歩いていたものだ。那覇では、道の分岐点におばあが敷物を敷いて、そこで野菜や果物を売っていた。それがいつも安かったので、ぼくはその可愛いおばあからよく野菜や果物を買っていた。

市場では、野菜なら野菜、肉なら肉、魚なら魚ときちんと分業されているとことが面白い。昔はみんなそうだったのだろうか。それぞれが商いの中で、それぞれの役割をしっかり担い、そして助け合い支え合いながら、自らの役割を伸ばしていったのではないか。ぼくはなんでも揃っている便利なスーパーで買い物するよりも、このような様々な店の織りなす市場の中で、多少の不便を感じながらもたくさん歩きながら買い物をするのが好きだ。情緒があり、趣きがある。

 

 

・日本三景のひとつ松島へ

日本三景とは、松島天橋立宮島のことを言うらしい。そしてその中の松島は、仙台から電車で気軽に行くことができ、小旅行に適しているようだ。日本三景と言われるものがどれほどのものか、興味をそそられて松島への電車に乗り込んだ。

 

仙台から松島まで、乗り換えなしで30分ほど。あっという間に着いてしまった。

 

 

松島は、あまりに落ち着いている静かな場所である。激しさや、躍動感や、革新的なものは一切感じられない。平穏、穏便、無音無風、そのような言葉が似合う心地がする。おそらく若い人というよりはむしろ、お年寄りに好まれる場所かもしれないと感じた。若い人にはあまりにも、刺激が少ないのではと思ったのだ。

 

 

自らの奥底に激しい炎の燃えている者にとっては呼応するものが少ない場所だろう。もしかすると、人とぶつからないように歩いている、平和な人ならば共鳴するのだろうか。しかし、この憶測さえ、まだぼくの松島に対する感受性の未熟さを表すに過ぎないのかもしれない。

 

もう一度、年老いたときにここを訪れてみたい。炎を滾らせることを生命が諦めて、もしかして誰ともぶつかり合うことのない、平和を肯定する精神を持ち合わせたときに、あるいは松島はぼくを呼んでくれるだろうか。いやそれでも、年老いてもなお、ぼくがまだ炎を持ち続けていたのだとしたら、この生命は、この場所を、この海を、この松を、受容しない定めなのだろうか。

 

 

・味噌の牛タンうまい

夜ご飯は仙台といえばの牛タンを食べることにした。インターネットで検索し「牛たん 一福」というところまで歩いた。夜の仙台の街の活気はすごい。店のキャッチなども盛んで、昔のアメ村かと思った。飲み屋や性的な店の誘いをくぐり抜け、牛タンの店までたどり着いた。

店内では目の前で、牛タンを炭火焼きにして出してくれた。味噌味の牛タンがご飯とよく合い、歯ごたえもあって非常に満足した。美味しいものを食べられると、その街を安心して去ることができる。ぼくは次の日、岩手県平泉へ向かった。

 

 

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