日本的な神様の美しい風の気配!
四国車中泊お遍路第79番!「金華山 高照院 天皇寺」では仏教的気配よりもむしろ日本的神様の気配を感じた
・第79番天皇寺では仏よりもむしろ日本的神様の気配を感じた
・第79番天皇寺の三輪鳥居
・第79番天皇寺本堂
・第79番天皇寺大師堂
・第79番天皇寺境内の様子
・第79番天皇寺の見所の不動の瀧へは行かなかった
・第79番天皇寺お納経(御朱印)
・第79番天皇寺御影、御姿
目次
・第79番天皇寺では仏よりもむしろ日本的神様の気配を感じた
四国には代表的なお遍路の88もの仏教寺院があるが、お寺がどこにできるというのは、どのようにして決まったのだろうか。お遍路のお寺にはそれぞれそこになぜお寺ができたのかという縁起の物語があり、大体は弘法大師にちなんだものがもちろん多いようだが、そこになぜお寺ができたかという物語には、後の世の人々が後から作ったものも多いのではないだろうか。よくできすぎた後付けっぽいお寺の縁起の物語を読むたびにぼくは純粋に疑問に思うのだ。本当はどうしてここにお寺というものができたのだろうか、と。
仏教というのは遠い異国の神である。インド・ネパールで起こった仏教が、はるか遠い日本へと押し寄せてくるまで、日本には古来の神様の物語を持っていた。その日本固有の神様の気配は、神社や神話「古事記」「日本書紀」などからうかがい知ることができるが、しかしそれもまた日本の民をまとめるための人工の物語に過ぎない。
それでは日本人が神話の中の神様を発見する以前に、日本人は何を信仰し祈っていたのだろうか。ぼくは、その答えは「精霊」であると思う。自然から直感的に感じられる「精霊」の気配を日本人は古来より大切に思い、尊び、今でもそのような感性は清らかな人々の間で残っているのではないだろうか。日本人は大自然全般の神聖な気配を感じ取ってはいるものの、具体的に言えば、古い樹木、清らかな水、そして大きな石・岩などが信仰の対象に当たると感じる。日本人の信仰の根源は、驚くほどに純粋で素朴なのだ。
お寺というものは、様々な事情によってそこに作られたのだろうが、ひとつぼくが感じることは、昔むかしから精霊がそこにいると日本人的感性で感受し、古来より聖地だった場所が異国より押し寄せた仏教と融合し、お寺が作られたという現象も多々あるのではないだろうか。それゆえにぼくは、お遍路の88の寺の中で、異国の仏の気配というよりもむしろ祖国の、みなもとからの”神様””精霊”の気配を感じるお寺をいくつか発見した。それは第3番の金泉寺もそうだったし、今回の第79番「金華山 高照院 天皇寺(きんかざん こうしょういん てんのうじ)」でも極めて神様、精霊の気配を感じた。
・第79番天皇寺の三輪鳥居
・第79番天皇寺本堂
・第79番天皇寺大師堂
・第79番天皇寺境内の様子
・第79番天皇寺の見所の不動の瀧へは行かなかった
第79番天皇寺の見所として「不動の瀧」というのが紹介されていたので、境内をくまなくさがしてみたが滝のようなものは見当たらなかった。納経所で尋ねてみると、不動の瀧はここにはなく山に向かって1時間以上歩かなければならないということだったので、今回は時間がないと判断し断念した。いつか行ってみたいな。
・第79番天皇寺お納経(御朱印)
・第79番天皇寺御影、御姿
十楽の うき世の中を たづぬべし 天皇さえも さすらいぞする