月収400万円達成!フリーランス医師が本気を出せばスポットバイトだけでいくら稼げるのか
・ぼくは知らない間にたまたまフリーランスの医師になっていた
・フリーランスのコロナワクチンバイト医は休みなく働けば普通に月収300万円になる
・フリーランス医師がスポットバイトのみで月収400万円に到達することは可能なのか
・2022年4月に月収400万円達成したフリーランス医師の具体的スケジュールを大公開!
・フリーランス医師がスポットバイトだけで月収400万円を達成するためには何が必要か
・過去の自分を乗り越えるための修行と旅はまだまだ終わらない
目次
・ぼくは知らない間にたまたまフリーランスの医師になっていた
ぼくは今どこの病院にも組織にも属さないフリーランス医師として、コロナワクチンのスポットバイトをしながら生計を立てている。以前は2年間かけて世界一周の旅をしていたのだけれど新型コロナウイルスの影響で海外に出られなくなり、これも運命だと思い軽自動車の車中泊で日本一周をしたりして過ごしていた。日本一周の旅も終わり、コロナ禍も収まらず、これからどうしようかなぁと考えていた時に、たまたま新型コロナワクチン接種が始まったので参加してみることにした。
コロナワクチンを全国民に届けるためには、医師の力が必要不可欠だ。問診でこの人がワクチンを打ってもいいのか医学的科学的に判断するのも医師の仕事だし、もしも打った後で異常が生じた際に対応するのも医師の重要な業務だ。それゆえに医師のコロナワクチンバイト案件は大量にあり、いつどこで働くのか自由に選べるのが楽しいし日本全国どこでも働けるので、ぼくはすっかりコロナワクチンバイトにハマってしまった。
たまたまコロナワクチンバイトがあったのでたまたまスポットバイトのみをするスタイルの医師としての働き方を選んでしまったが、世間ではこのような労働スタイルの医師のことをフリーランスと言うらしい。ぼくは偶然にもフリーランスの医師になってしまったが、自分がそうなってしまうまでそんな種類の医師がこの世にいるということすら知らなかった。調べてみるとスポットバイトだけで生きている医師も割といるらしく、決まった病院で働かないので人間関係に悩まなくていいとか、組織に属するよりもお給料が高いとか、自分の好きな時に働けて好きな時に自由に休めるとか、様々なメリットもあるようだ。確かに当直もなくて夜はぐっすり眠れるし、病院で労働していた頃と比べてもスポットバイトだけで生計を立てる生活のようが遥かにQOL(生活の質)が高いと言えるだろう。
・フリーランスのコロナワクチンバイト医は休みなく働けば普通に月収300万円になる
お給料の面でもフリーランス意志はかなり恵まれているような印象を受けた。なぜならコロナワクチンバイトは1日に10万円以上もらえることも決して珍しくないからだ。1日に10万円以上なんて、病院に属していた頃からすれば考えられない。ぼくの生命の時間には1日10万円以上の価値があったのに、なぜ病院で1日2万円ほどで酷使されていたのだろうと不思議な気持ちになってしまう。バイトの方が仕事がキツくてそれでお給料が高いなら納得がいくが、バイトの方がかなり楽なのにお給料が何倍も違うなんて何だか信じられない気分だ。しかしぼくが今全力でやっているコロナワクチンバイトは今までの医師のバイトの歴史の中でもかなりの優良案件らしく、そんなコロナワクチンバイト全盛期にたまたま旅人になっておりたまたま予定が全部空いていただなんて幸運以外の何物でもない。
フリーランス医師は来月にちゃんと仕事があるかわからないというデメリットもあるし、その点からいえば病院で働いている方が安定した生活を送れるのかもしれないが、ぼくの感性ではフリーランス医師の不安定さがとても楽しくてクセになるので自分性にかなり合っているのかもしれない。
気になるのはフリーランス医師が本気を出せば一体いくら稼げるのだろうということだ。お金は自由に生きていく上で最も重要となる道具なので、やはりお金のことは誰もが気になる。コロナワクチンバイトは1日10万円以上稼げるのだから、単純に考えれば休まずに働き続けて1ヶ月300万円以上は手に入るという計算になる。コロナワクチンバイトは病院で労働していた頃に比べたら全然疲れないので、ぼくは毎日でも働けるような気分になっていたが、実際にそうしてみるとやっぱり毎日働いていても全く疲れなかった。総合診療科として土日も休まずに宮古島の病院で労働していた過去の経歴が役に立っているのだろうか。そして休まずに働いた場合、やっぱり計算通りに月収300万円の壁は突破した。ぼくの人生の貴重な時間を1ヶ月間社会のために労働へ差し出せば、その見返りに300万円がもたらされることに気が付き、自分の生命の1ヶ月分には300万円もの価値があるのかと驚かされた。もしかしたら今が人生で最も稼いだ時代になるのかもしれない。これから先の人生で果たして1ヶ月に300万円稼げるのだろうか。
・フリーランス医師がスポットバイトのみで月収400万円に到達することは可能なのか
しかし月収300万円というのは単純な計算通りなのでその額面自体に驚きはなかった。そしてここまで来たら自分がフリーランスの医師として本気を出してスポットバイトすれば一体最大どれくらい稼げるのか興味が湧いてきて実験したくなった。すなわち月収400万円の壁をどうにかして超えられないかと思案するようになったのだ。休みなく働けば自然と380万円くらいはいくのだが、どうにも400万円というのは厚い壁としてぼくの前に立ちはだかっていた。やはり専門医すら持たないたかがバイト医に月収400万円は難しいのだろうか。
月収400万円を突破できるかどうかは、自分の医師としての能力というよりはむしろいかにしていい高額案件をゲットできるかどうかにかかっていた。つまりどこの医師求人サイトでどの会場の案件が出るのかを的確に把握する能力や、どの案件が応募するに値する優良なものでどの案件が無視すべき粗悪な案件かを適切に判断する能力、またいつ出るともわからない優良案件を暇さえあればオンライン上でチェックし続ける忍耐力が求められるのだ。それに加えていつでもスマホを触れるほど暇ではないから、自分の時間が空いたときに優良高額案件がたまたま出てくるという運の強さも必要となってくる。様々な能力と運の要素が見事に重なり合わなければ、400万円の壁を越えるのは困難なのだ。
・2022年4月に月収400万円達成したフリーランス医師の具体的スケジュールを大公開!
それが達成されたのは2022年の4月のことだった。4月は月火水の心斎橋非常勤案件日給157500円をゲットできたこと、金曜日の東京都高尾非常勤案件日給14万円をゲットできたことに加えて、東京都足立区日給14万円案件や東京都世田谷区時給2万円案件を複数個ゲットできたことが勝因だったと思われる。また4月はコロナワクチンバイト全盛期であり、社会的に需要が多く平均的な給与が高かったことも重要な要素となったことだろう。
以下に2022年の4月でどのような予定を立ててフリーランス医師が月収400万円を達成したのかを記載する。
日付 | 場所 | 給与(円) | 派遣会社 |
4月1日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月2日 | 東京都世田谷区 | 208750 | MC |
4月3日 | 東京都足立区 | 110000 | MRT |
4月4日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月5日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月6日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月7日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月8日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月9日 | 兵庫県姫路市 | 113750 | m3 |
4月10日 | 大阪府羽曳野市 | 97200 | MRT |
4月11日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月12日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月13日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月14日 | 東京都世田谷区 | 194250 | MC |
4月15日 | 東京都高尾 | 140000 | MRT |
4月16日 | 東京都高尾 | 113750 | MRT |
4月17日 | 東京都北野 | 113750 | MRT |
4月18日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月19日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月20日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月21日 | 東京都足立区 | 140000 | MRT |
4月22日 | 東京都高尾 | 140000 | MRT |
4月23日 | 東京都高尾 | 113750 | MRT |
4月24日 | 東京都足立区 | 110000 | MRT |
4月25日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月26日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月27日 | 大阪府心斎橋 | 157500 | 民間医局 |
4月28日 | 東京都足立区 | 140000 | MRT |
4月29日 | 東京都世田谷区 | 186813 | MC |
4月30日 | 東京都足立区 | 110000 | MRT |
合計 | 4274763 |
・フリーランス医師がスポットバイトだけで月収400万円を達成するためには何が必要か
このように表にして見ていくと4月はぼくが登録している全ての医師派遣サイト、すなわちMRT、m3、民間医局、MC(メディカル・コンシェルジュ)を満遍なく使いこなしながら案件を取得していたことがわかる。これまでの長いコロナワクチンバイトの経験から、MRTにはこのような高額案件が出るだろう、m3は関西においてこの案件を狙うべきだろう、民間医局の心斎橋案件は絶対に取り逃がすべきではない、MCの世田谷区案件はワクチン3回目にしては時給が桁外れに高いから要注目だと、それぞれの医師派遣サイトの特徴を熟知し適切な対応をしたからこそ、そしてタイミング的に運よくオンライン上で高額良質案件を見逃すことがなかったからこそ、ぼくは400万円を達成することができたのだろう。月収400万円というのは急に気まぐれで到達できるものではなく、2021年6月から休むことなくずっとフリーランス医師としてコロナワクチンバイトを続けることで得られた経験や勘や知識や能力や人脈や運を全て総動員して集結させることで実現できた、コロナワクチンバイトという修行の集大成であり結晶体なのだ。
フリーランス医師がスポットバイトだけで月収400万円を達成するためには、まずMRT、m3、民間医局、MCなど主要な医師派遣サイトにあらかじめ登録しておく、そしてなるべく勤務経験を積んでそれぞれの派遣会社やその案件の特徴を掴んでおく、時間があれば医師派遣サイトを細かくチェックし高額有料案件を取り逃がさないようにする、フリーランス医師の人脈を駆使してお互いに情報交換を欠かさない、コロナワクチンバイト全盛期など社会的な時流の波に上手に乗ることなどが必要だと思われた。
・過去の自分を乗り越えるための修行と旅はまだまだ終わらない
今回の自分自身の経験から、専門医を持たないフリーランスの医師であっても、本気を出してスポットバイトで労働すれば月収400万円の収入を得ることが可能であるということがわかった。しかしそのためには経験を積むことによって得られる知識や判断力や人脈や運のよさなど様々な要素が必要だったと推測される。またコロナワクチンバイト全盛期であり平均的な日給が高額だったことも一因だろうと思われる。その証拠に3回目ワクチンが下火になってきた2022年5月すなわち翌月の収入は400万円には届かない見込みだ。結局社会や時代の波に上手く乗りながら大きく飛躍するためのバランス感覚が試されていたのかもしれない。
自分の中の記録を更新していくことは楽しいものだ。月に100万円稼いだら次に200万円稼ぎたくなるし、月に200万円稼いだら次は300万円稼ぎたくなるし、自分の能力をフル活用して過去の自分に打ち勝つことで、人間は次第に自分自身を成長させていくものなのかもしれない。しかしこれから先さすがに月収400万円という記録を未来の自分自身がフリーランス医師として更新できる自信はない。どんなに努力してもどんなに時流に上手く乗っても、スポットバイトで月収500万というのは夢のまた夢だろう。もしかしてそれを達成している医師もいるのだろうか。
それはもしかしたら「雇われて稼ぐこと」の限界を示唆しているのかもしれない。月収400万円の次のレベルすなわち月収500万円に届きたければ、起業や開業をして雇われることなく自分自身の能力だけでお金を生み出す事業所得の仕組みが必要となってくるのだろう。雇われながら月収400万円を超えたことも、ぼくを事業所得という次のステージへ押し上げるための導きだろうか。今のところぼくの事業所得といえば専らブログとなっているが、現時点で月収1万円にも至っていないのでまだまだ修行が必要だ。ブログで月収500万円…とてもとても無理な気がするが、試してみるだけの価値はあるだろう。もしくは医師としての稼ぐ力を最大限に活かすような開業の仕方もあるのかもしれない。それによって人々の役に立てば、自分のためにも社会のためにもなる両立した生き方を確立できるに違いない。
今の自分は過去の自分に負けるはずはないと、過去の自分に打ち勝つために修行を積み試行錯誤しながら成長していくという過程は人間として魅力的だ。原始仏教が説くようにぼくたちの肉体は「生老病死」すなわち生まれて老いて病んで死ぬという苦しみの中に浸される運命にある。つまりぼくたちの肉体は時の流れと共に無へと帰すだけなのだから、永遠に成長などできないということだ。肉体は、過去の自分自身に打ち負かされる時がいつか来る。しかしその一方で魂はどうだろうか。魂も肉体と同じように徐々に機能や能力や価値を低下させやがては朽ち果ててなくなるのだろうか。
ぼくはそうは思わない。魂は永遠に修行を積み、永遠に成長し続けられるのではないだろうか。比較するための数字ではなく、争い合うための格ではなく、蹴落とすための高みでもない。ぼくたちは相対性を超越した次元で、自らの絶対的な魂の姿を鏡へと対峙させずにはいられない。真理の世界ではお金という数字などどうでもよく、重要なのはその数字がぼくたちを導いていく先の、過去の自分に打ち負かされないための絶え間ない情熱の揺らぎではないだろうか。よりよい自分へと辿り着きたい、より清らかな自分へと帰り着きたい、より美しい自分へと昇華されたい、その高尚な思いが魂を突き動かした先に見えるのは、生まれたての穢れのない純粋な魂の根源的な姿なのかもしれない。永遠という旅路の果てには、根源という0が眠っている。怠ることなく、修行を完成させよう。
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