コロナによって終了した世界一周の旅のその後は、まさかのコロナによって救われた!!!!!
世界一周旅行者の末路を大公開!3年間放浪してもすぐに就職できて月300万円稼いだ体験記
・ぼくの3年間の「世界一周+日本一周」という旅の履歴
・コロナは祖国を深めるための旅へとぼくを導いた
・労働の再開!医師としてコロナワクチンバイトに従事した
・最大の敵でさえ最大の味方へと翻させる転轍機を持つことの重要性
目次
・ぼくの3年間の「世界一周+日本一周」という旅の履歴
ぼくは2018年5月から世界一周の旅をスタートさせた。と言っても最初の方はいきなり長期の旅には出ずに、10年暮らした琉球諸島をめぐる旅や、行ったことのなかった東北地方一周の旅、大好きな台湾一周の旅や、インドネシア横断の旅など、短期間でちょこちょこ小さなエリアを回っていた。
初めて世界の壮大な旅に出たのはシベリア鉄道で行くユーラシア大陸横断の旅であり、2018年の10月にロシアのウラジオストクから開始し、ロシア、フィンランド、エストニア、ラトビア 、リトアニア、チェコ、ポーランド、ハンガリー、オーストリア、スイス、フランス、ベルギー、オランダなどヨーロッパを周遊した。このまま旅を続けてもよかったが、中島みゆきのコンサートがあったので一旦日本へと帰国した。
その後は生まれ故郷である紀伊半島一周の旅で、人生で初めて車中泊を経験しかなりいい刺激になった。
次は南欧をめぐる旅を決行し、ずっと憧れていた南イタリア、シチリア島、そこから船に乗って南仏まで移動し、スペインでは800kmを歩くというスペイン巡礼の旅に挑戦した。フランス南西部のサン・ジャン・ピエ・ド・ポーという町から巡礼を開始し、結局1日も休まずに歩き続け、約1ヶ月ほどで聖地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラへと辿り着いた。乗り物に全く乗らずに40日ほどひたすらに歩き続けるという神秘的な経験は、まさにやり切った人にしかわからない種類の稀有な記憶として心の奥底に刻まれ、ぼくはたまに今でも夢の中であの美しいスペイン巡礼の道を歩いている。もしかしたら死ぬまで魂は巡礼のカミーノの道を暑き続けてしまうのかもしれない。
その後は妹の結婚式があったのでまたもや帰国!帰国ついでに九州一周車中泊の旅を結構し、全く知らなかった祖国の壮大な景色に圧倒された。
その後は東南アジア周遊の旅に出て、タイ、カンボジア、ベトナム、ラオスを巡った後は、ずっと憧れていた中国雲南省へと陸路で入り、そのまま東へ東へと中国大陸南部を横断し、中国雲南省の美しい秘境の数々、少数民族の多く住む興味深い貴州省、風光明媚で有名な観光地・桂林、東海岸沿いの福建省の街・廈門を巡った後は、ずっと行きたかった中国大陸から行ける台湾の離島、金門島へ渡った。中国大陸も金門島も、本当に感動的でため息が出るくらい伝統的で美しく、ぼくはもともと好きだった台湾に加えて中国が大好きになった。
その後は中島みゆきのラストコンサートがあったのでまた帰国!
中島みゆき「結果オーライ」東京新宿初日公演のトーク内容!中止で幻のラストツアーになって寂しいので覚えている限り全部書いてく
それが2019年の12月くらいだったのだが、この頃中国で未知なる感染症が大流行しているという不穏なニュースが流れ始め、瞬く間に世界中で新型コロナウイルスが大流行する運びとなった。そんなこんなでそれ以来は世界へと旅立つことが実質不可能になってしまった。新型コロナウイルスは、あらゆる世界一周中の旅人の願いや情熱を妨げ、挫いて中断させる旅人の敵として君臨したのだった。
・コロナは祖国を深めるための旅へとぼくを導いた
世界へと壮大に旅立てないのならば生まれ育った祖国を深める絶好のいい機会だと思い、2020年ぼくは迷わず日本一周車中泊の旅を結構した。まずは今まで全く縁のなかった日本海沿いの風景を眺めてみたいと思い、九州長崎からスタートさせて日本の背骨を遡るようにして沖縄ナンバーでドライブし、フェリーで車ごと津軽海峡を超えて、北海道の北端の稚内までたどり着いた。そこからは逆に太平洋側を回ろうと思い、北海道一周を終えた後は太平洋沿いを南下する旅を継続しながら、日本一周の旅は幕を閉じた。
2018年にシベリア鉄道でユーラシア大陸を横断した時なんかは、ユーラシア大陸も所詮電車で渡れるくらいの小さな島に過ぎないのだという感想を抱いたが、逆に2020年小さな島国に見える日本を自分の車であちらこちらと走り回った結果としては、日本という祖国はなんと深遠で壮大な大地なんだろうという畏怖の念を覚えたのだった。そしてこの畏怖の念は、日本という祖国についてよく知りもしないままで世界中の異国を旅している傲慢なぼくへの戒めのメッセージだったのかもしれないと感じられた。そしてその神聖な戒めとは、まさにコロナによって与えられたような気がした。
・労働の再開!医師としてコロナワクチンバイトに従事した
世界へと旅立てないコロナ時代において、日本一周をやり切ってしまったら旅人としては何もやることがなくなってしまったので、ただひたすらにブログを書くことに精を出し、自らの旅の経験やそれを根とした精神世界を発信していた。しかしそんな時に大きな転機が訪れた。それは新型コロナウイルスのワクチン接種である。
世界中に災いをもたらし、今もなお人々を苦しめている新型コロナウイルスのワクチンを全国民に接種することが日本政府によって決定されたのだった。そしてその医療行為には、当然医師の助けが必要不可欠だという。ぼくはたまたま医師免許の資格を持っていたので、旅人として今できることもなさそうだし久々に労働でもしてみるかという気持ちで、コロナワクチン業務に携わることを決めたのだった。
しかし3年間も労働していなかったのに医師として働くことに不安がないわけではなかった。本当に自分にできるのだろうかという半信半疑な思いを抱きつつ、まずは手始めにオンラインで大阪市のワクチン接種の医師募集に応募してみた。時給は17500円〜20000円と高額!3年間も労働せずに無職で旅しながら自由に暮らしてて、本当にこんな良質な案件を任せてもらえるのだろうか。
緊張しながら募集に申し込んだがそんな考えは杞憂に終わり、なんと医師免許証の写真を送るだけで履歴書すら出さずに採用されてしまった!採用されたというか、申し込んだ医師なら誰でも採用してもらえたらしい。恐るべき医師免許の力!!!3年間世界と日本を放浪していても、医師免許の写真ひとつあれば時給20000円の案件が簡単に手に入るなんて!むしろ病院に勤務している医者なんて忙しくてそうそうバイトもできないのだから、今自由な身である自分こそコロナワクチン業務にかなり適役な人材かもしれない!
大阪市で採用されたことで、3年間放浪していても自分は医師として労働しても許されるのだという感覚を掴んでからというもの、それからは大阪だけではなく日本中の医師コロナワクチンバイトに申し込みまくり、ほぼ休みなく毎日コロナワクチンバイトの業務に精を出すようになった。医師のコロナワクチンバイトは相場として1日で10万円〜20万円もらえるので、無職の旅人からいきなり1ヶ月に300万円稼ぎ出す人間になってしまった。おかしなことにたった5ヶ月労働しただけで、2018年に世界一周の旅に出るまでに貯めた3年間の貯金よりもはるかに多く稼ぎ出した始末である。これならいつでもまた世界一周の旅に再出発できると、魂は飛翔の準備を整えている。
・最大の敵でさえ最大の味方へと翻させる転轍機を持つことの重要性
新型コロナウイルスは確かに世界一周の旅を中断させたという点で、旅人の敵だった。しかしコロナは日本一周の旅へとぼくを導くことによって、日本という祖国の美しさと壮大さを見抜く瞳を与えてくれたし、またたまたま医師免許を持っていたことからもう一度リセットして新たに世界一周の旅へ出発してもお釣りが出るほどの恵みさえ短期間のうちにもたらした。
絶対的に悪質な人間なんていない、どんなにひどい極悪人に見えても別の側面から見れば必ずいい要素が見つかるように、あらゆる事象や現象にも、全てが悪い出来事なんて何ひとつないのかもしれない。コロナは確かに世界中の人々を恐怖に陥れているが、それを必死に克服しようとする人間たちにもたらした知識や気づきも多いのではないだろうか。
重要なのは誰から見ても悪質な敵となる物事に対して、それを克服しかえって利益や富や恵みや学びという自分の味方にしてしまうほどの、激しく転換させる強烈な能力や技術や知識をあらかじめしっかりと身につけておくことではないだろうか。ぼくが今回コロナで学んだことは、大きなピンチに見えることほど、大きな恵みをもたらす可能性だって大いにあるということだ。コロナで世界一周の旅という夢が中断されてしまったからといって、大きく絶望し、落ち込み、前さえ見ずにただ項垂れながらぼんやりと暮らしていたって道が開けるはずがない。重要なのは諦めず、世界と世の中の状況を見抜き、どうすればこの最大のピンチをこれまでにない壮大なチャンスに転換し飛翔することができるのか、その機会を見逃すことがないように真剣に生命を生き抜くことではないだろうか。
どうしようもない絶望の暗闇の中にさえ、浄土へとつながる通路はどこかに隠されている。燃え盛る不動明王のように必死の形相で世界と対峙しながら生きている聡明な瞳はその通路の在処を見抜き、自らを覚醒させることに成功するだろう。誰もが避けるべき敵だと信じて止まなかった物事へと敢えて立ち向かい、挑戦し、取り込んで、利用し、思いもよらなかった幻想的な運命の転轍機を見出すだろう。そしてもう既に、再びの神聖な飛翔は始まっている。
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