みなさんは“クリスマスの故郷”といえばどこを思い浮かべるだろうか。
世界で初めてクリスマスツリーを立てたラトビア・リガのクリスマスマーケットへ行ってきた
・“クリスマスの故郷”はどこ?
・ラトビアの首都リガのクリスマスマーケット
・ヨーロッパの奥深くへ
・“クリスマスの故郷”はどこ?
やはり“クリスマスの故郷”と言えば本物のサンタクロースのいるフィンランド・ロヴァニエミなどの北極圏を思い浮かべるだろうか。今日はいつも有益なヨーロッパの情報を提供してくれるヨーロッパ旅行情報部さんのツイートから興味深い情報を得た。リガのクリスマスマーケットに関してのツイートからリンクを飛ばすと、英語の文章が現れた。ここにこのような一文がある。
In fact, there is evidence that the world’s first ever Christmas tree was put up in Riga way back in 1510, so Latvia has as much right to the title of “the home of Christmas” as the North Pole!
=実は、世界で初めてクリスマスツリーが設置されたのは1510年ラトビアの首都リガでであり、その証拠もある。それゆえリガは北極と同じくらい“クリスマスの故郷”と呼ぶにふさわしいだろう
と書かれているのだ!
・ラトビアの首都リガのクリスマスマーケット
まさにラトビアのリガにいたぼくはまた胸が躍った。
このツイートを拝見した際にはもう既にリガのクリスマスマーケットには足を運んでいた。ベストクリスマスマーケット2019でNo.1に選ばれたエストニアの首都タリンのクリスマスマーケットに比べると小規模で素朴な印象だったが、そんなところが可愛らしく見て回るのを楽しんでいた。
しかしこの情報を知ってからは見方が少し変わるだろう。
歴史上世界で初めてクリスマスツリーを飾った“クリスマスの故郷”ラトビアのリガのクリスマスマーケットなのだと思うことで、何か趣深い感情が生まれてくる。そこに歴史的な背景を見出すことで、流れる悠久の歴史の風情を感じ取れることは、時に旅をはるかに豊かにしてくれる。
リガのクリスマスマーケットは、リガ大聖堂の前にある“Doma Laukums”という広場で開催されている。
そこには素朴で可愛らしい木のおもちゃ、バルトの国らしい琥珀のアクセサリー、ラトビアで盛んな布製品、伝統的な料理、その他オーソドックスなホットワインやクリスマスのお菓子など多種多様であり、ラトビアならではの雰囲気を味わうことができる。
クリスマスマーケットの中心には大きなクリスマスツリーがひとつ聳え立っている。これが1510年に世界で初めて立てられたというクリスマスツリーだろうか(多分違うけど)。
世界で初めてのクリスマスツリーがいったいリガのどこに立てられたのか気になるところである。
・ヨーロッパの奥深くへ
ぼくが行った前の日の夜に雪がたくさんつもり、リガの美しい街並みは雪化粧をまとっていた。冬のヨーロッパという風情にあふれている。しかもこのラトビアという国に来てからというもの、一向に東洋人を見なくなった。本当に大げさではなくひとりも見ていない。エストニアの首都タリンでは沢山の中国人や日本人を見かけたものだが、彼らはヘルシンキからの日帰り客だったのだろうか。日本人はおろか中国人すら見ないというのは面白い。
リガに来てから、ヨーロッパの奥地に入り込んでいるという気配を感じる。そして東洋人を自分以外見かけないというこの状況に、不思議な異国情緒を感じるのだった。