アルザスワインの発祥地を観光!コルマールからフランスで最も美しい村のエギスハイムまで徒歩で行ってみた

 

この旅で初めてお酒を飲みました。

アルザスワインの発祥地を観光!コルマールからフランスで最も美しい村のエギスハイムまで徒歩で行ってみた

・南の大いなる豊かさ
・来ないバス
・コルマールからエギスハイムまで徒歩旅行
・エギスハイムと豊かなアルザスの恵み
・エギスハイム写真集

・南の大いなる豊かさ

ぼくは今、フランスのアルザス地方にいる。2012年に南仏プロヴァンスの美しい村を訪れる旅を通して、フランスの田舎の大いなる魅力を発見してしまったぼくは、今度はアルザス地方の美しい村を訪れる計画を立てていた。アルザス地方の美しい村を訪れる旅の拠点として、ぼくはコルマールを選んだ。この街からバスを使用して周囲の村々へと移動し、日帰りで観光することが可能だ。

南仏プロヴァンスの美しき淡い光

コルマールの旧市街自体も、木組みの家々の立ち並ぶお伽の国のような素敵な街並みでフォトジェニックさにあふれている。スイスからやってきた身としては、その物価の安さにも目を見張るものがあり、こんなに安くてこんなに美味しいものばかり食べられるなんて、まるでフランスは天国である。今日の朝も、パン2つと豪華なエクレア2つを買ってたったの8ユーロだった。スイスでは絶対にそんなことはありえない。

食費節約!物価がトチ狂って高いスイスで唯一見つけた安めのcoopレストラン

そしてフランスに来てからというもの、その食の豊かさをひしひしと感じている。やはりヨーロッパの南部に徐々に進行して来ると、日照時間が長くなり自然も作物も豊かに育ち、それが食文化の大いなる発展へとつながってゆくのだろうか。野菜や果物が自然の豊かな味がしてとても美味しく、それに伴いレストランの料理やお菓子屋さんのスイーツも絶品ばかりだ。そしてその種類も豊富であり、まるで天国のようでもある。

日の沈むのも5時半くらいとなり、はるばる北の大地ロシアからやって来て北欧フィンランド、バルト三国、そして中欧の国々と徐々に南下し、やっとこの辺りで日本と同じくらいの日の入り時間になったという感じがある。ロシアやフィンランドでは15時くらいに日が沈んでいたことも思えば、なんだか明るい時間が長くてお得感が半端じゃない。それと同時に、日本って思ったよりもずっと南の方にある国だったんだなぁと感じる。

割と南の方にあるから、フランスと同じように自然も食物も豊かに育ち、しかも山も海のどちらにも囲まれた複雑な自然環境も幸いして、美味しい日本料理の文化が花開いたのだろうか。日本食が世界で最も美味しいと思っている日本人は、決して少なくはないことだろう。

フランスの美しい村巡り!アルザス地方のコルマール観光で自分のフランス好きに気づく

ぼくはここフランスのアルザス地方の街・コルマールで、すべてが美味しくすべてが安いという夢のような心地で毎日を過ごしている。フランスって本当に天国みたいなところだ。はるか北の大地から徐々に南下してきから、より一層そう感じるのかもしれない。ぼくは元来性質的に、南という地域がとても好きで、「南」という言葉に異常に惹かれる傾向があったが、その直感も今となっては自分の中で合点が行く。

「南」という地域は豊かな日の光が延々と降り注ぎ、食べ物の種類も豊富で色鮮やかな文化が花開き、人間やその他の生命にとって非常に生きていきやすい場所なのだ。それならばすべての人間や生命が、南へ南へと旅して移り住んでしまいそうなものであるが、ロシアやフィンランドのようなはるか北極圏にも、未だに人々が沢山住み続けているという事実は不思議な感じもする。

生きにくかろうがなんだろうが、その場所へと自分自身を適応させて、自分の生活を獲得し営んでやろうという根性が、生命の正体だったりするのだろうか。そして北の大地の人々は、忍耐強くあるいは真面目で緻密で聡明な性格となり、それを基として強固な経済システムを発達させより多くのお金を儲けることに成功しているとも言えるかもしれない。

 

 

・来ないバス

さて、ぼくはコルマールからバスでリクヴィールという美しい村への日帰りの小旅行を企てていた。このバスはコルマールの鉄道駅の前のバス停から出ている。ここから106番のバスに乗ることさえできれば、20分ほどで簡単にリクヴィールに着くことができるのだ。そしてぼくはこのバス停で散々バスを待ったが、待てど暮らせどバスは来なかった。

フランスには英語表記がまったくないのでわからなかったが、どうやら106番のバスの案内表示には、日曜日は運行していないと書かれていたようだ。日曜日に散々待っていたぼくのもとに、バスが訪れるはずもなかった。仕方なく予定を変更し、コルマールから歩いても行ける美しいアルザスの村へと行くことにした。

その村の名前はエギスハイムだ。エギスハイムは2013年にフランスで最も美しい村と、フランス人の最も好きな村に同時に選ばれたということから、否が応でも期待が高まってくる。いったいどのような村なのだろうか。

グーグルマップによればコルマールからエギスハイムまでは徒歩で片道1時間半ほどらしく、歩けないこともなさそうだ。距離としては7kmほど。ぼくはコルマール鉄道駅の前のバス停から、エギスハイムへの徒歩旅行を急遽開始した。バスが来なかったリクヴィールには、明日行こう。

 

・コルマールからエギスハイムまで徒歩旅行

徒歩1時間半というとなんだか気楽に考えていたが、実査に歩いてみると結構長い道のりだった。道としてたほぼ単純な一本道で、グーグルマップを見ながら行けば決して迷うことはない。しかしぼく以外に歩いている人は皆無であり、この日は風も強く、少々心細い気持ちになってくる。途中の道に見応えのあるものもほとんどなく、ただひたすらに歩くという行為は続けられた。暇つぶしに歌でも歌って呑気に散歩するのがよいだろう。

歌を歌うことにも飽きた頃に、これまで歩いて来た大きな一本道から右折してずっと行くと、そこにはエギスハイムの街がある。広大な平野や畑しか見て来なかった道の中で、急に堂々とした村が出現する様は感動ものである。グーグルマップ通り1時間半で、ぼくはエギスハイムに到着した。

到着した当初ぼくは不安に襲われた。なんだかエギスハイムは、普通の住宅地みたいな場所だったのだ。この普通の住宅地が、どうして美しい村に選ばれたのだろう。もしかして村を調べ間違えたのだろうか。観光客らしき人も誰一人見えないし、住民が公園で遊んでいる様子しか見られない。不安が募る。しかしそのような不安も、旧市街へと入ると一気に払拭された。

 

 

・エギスハイムと豊かなアルザスの恵み

 

住宅地のような場所はいわゆる新市街だっようである。旧市街へと入ると、まさにアルザス地方独特の木組みの家々が整然と立ち並ぶ美しい風景だった。観光客もちらほら見つけることができる。しかも面白いことには、このエギスハイムの街では、木組みの家の街並みはぐるりと円を描くように広がっていた。この小さな円の道を一周することで、エギスハイムの村の風景を目いっぱい楽しむことができる。

この円の道は時間にしてみれば、20分くらいで一周できるのではないだろうか。美しい木組みの街並みを眺めながら歩いていると、途中によさそうなレストランがあったので入ってみた。あまりに長く歩いたのでお腹が空いたのだ。

フランスのレストランには往々にして英語表記がない。どこもフランス語か、もしくはあったとしてドイツ語表記だ。困ることもあるが、それゆえにレストランの店員さんに英語で聞いて教えてもらうことで楽しいコミュニケーションを取ることもできる。すべての店員さんは明るく親切に教えてくれるので、旅のいい思い出にもなる。この地方でも南仏と同じく、フランス人はとても親切で優しかった。

ぼくはこの旅行で初めてのお酒を、このエギスハイムの街で飲むことにした。せっかくアルザス地方に来たのだから、アルザスワインを飲まなければと思ったのだ。ワインにも沢山の種類がある、1杯3〜5ユーロくらいと手頃。例によってフランス語は読めないので英語で”sweet wine”とお願いした。このレストランに置いてあるワインは、すべてこのエギスハイムでできたものだということだった。

ロシアのシベリア鉄道から始まったこの3ヶ月の旅の中で、これが初めてのお酒であるということからわかるように、ぼくは普段そんなにアルコールを飲まない。飲めないということはないのだが別に好きではないので、自分から積極的に飲もうとは決して思わないのだ。アルコールの中ではワインは好きな方で、ビールの美味しさというものは未だにまったくわからない。それゆえ旅のさなかでは節約できているとも言える。毎日宿でお茶を作って暮らしている。ぼくはお茶がきわめて好きなのだ。飲み会をするくらいなら、お茶会をしたいくらいにはお茶好きだ。

そんなぼくにアルコールを飲ませたいと感じさせるなんて、アルザス地方はとても珍しい場所だった。このアルザスの豊かな風土や雰囲気の中で、アルザスでできたワインを飲んだという思い出を持ち帰りたいと願ったのだ。アルザスの大地の恵みを、是非体の中に取り入れたいと思ったとも言えるだろう。そう思わせるほどにここは豊かで魅力的な地方なのだ。

 

 

このアルザスのsweet wineというのが本当に美味しかった。白ワインだったのだが、甘さの中に全くくどくない清らかさがあり飲んでいて非常に心地がいい。大体ワインというものはアルコールのまとわりつくような香りが少しはするものだが、このワインは本当に、アルザスの大地の香りだけがするという感じがする。こんなに自分の好みに合ったワインは初めてかもしれないというほどに、運命的な巡り会いだった。アルザスの自然を豊かに体内に取り込んでいる思いだ。もっと他の場所でもアルザスワインを飲んでみようと決心する瞬間であった。

 

食べ物としては、フランス人の店員さんに説明してもらったところの「パイ」をいただいた。これもサクサクで香ばしく、中には沢山の種類の野菜が入っており、体中が喜んでいる感覚がする。これもまた、フランスの健やかな大自然を取り込んでいる思いだ。食事が豊かで良質であるということは、もうそれだけでその国を愛する条件になってしまう。長く旅をしてきて思うのだが、食事が新鮮で豊かな場所というのはとても少ないのだ。ぼくの中の深いフランス好きの思いは確信に変わっていた。

美しいアルザスの家並みを見ながらループ道路を一周し、もう一度見たい思いにかられさらに一周してから、帰路に着いた。帰りもまた徒歩1時間半。疲れ果てたぼくは宿にたどり着いて即眠ってしまった。ちょっとした運動にもなり良質な睡眠も確保できるので、旅で食べ過ぎて運動不足になってしまった方には、コルマールからエギスハイムまでの徒歩旅行をおすすめする。あ、でも普通にバスで行ってもいいかも。

 

 

・エギスハイムはアルザスワイン発祥の地だった

(追記)この記事を書き終わったあとで知ったことだが、なんとエギスハイムはアルザスワイン発祥の地であるということだった。そんなにもアルザスワインにゆかりのある場所だったから、お酒が好きではないぼくもワインを飲む気になったのだろうか。

何しろこの3ヶ月の旅でまったくお酒を飲んでいなかったし飲みたいと思ったこともなかったのに、なぜかここでだけワインを飲みたくなったのは割と不思議だった。ここアルザスワインの発祥地で、ぜひアルザスワインを飲むべきだという勘が働いたということなのだろうか。それともたまたまだろうか。いずれにしても面白い体験だった。

 

・エギスハイム写真集

 

 

 

created by Rinker
¥3,080 (2020/09/22 06:48:51時点 Amazon調べ-詳細)
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

関連記事