これぞフランスの最も美しい村!おとぎばなしの世界に迷い込むアルザス地方・リクヴィール観光とバスでの行き方

 

これぞ「フランスで最も美しい村」でした。

これぞフランスの最も美しい村!おとぎばなしの世界に迷い込むアルザス地方・リクヴィール観光とバスでの行き方

・「フランスで最も美しい村」の仕組み
・コルマールからリクヴィールまでの行き方(バス時刻表あり)
・リクヴィールで時間旅行
・フランスの美しい村の尊重
・フランスの感性
・リクヴィール写真集

・「フランスで最も美しい村」の仕組み

皆さんは「フランスで最も美しい村」という協会をご存知だろうか。これはフランス政府公認の協会で、良質なフランスの村の観光を促進するために立ち上げられたという。この「フランスで最も美しい村」には、そのブランド性や信頼性を保つために、いくつかの厳しい条件があるという。それは以下のようなものだ。

①人口が2000人以下で、都市化されていない地域であること
②歴史的建造物、自然遺産を含む保護地区を最低2箇所以上保有していること
③協会が定める基準での歴史的遺産を有すること
④歴史的遺産の活用、開発、宣伝、イベント企画などを積極的に行う具体的事案があること

これらの条件を見事にクリアした場合にのみ「フランスで最も美しい村」の登録は認められるという。ぼくは南仏プロヴァンスのフランスの田舎の村を旅行して以来、「フランスで最も美しい村」の魅力にとりつかれ、もっともっとフランスの美しい田舎町を旅したいと切に願っていた。

ぼくが南仏プロヴァンスで訪れた「フランスで最も美しい村」登録の村は4つであり、ゴルド、ルシヨン 、ルールマラン、アンスイだった。いずれの村も美しいばかりではなく、それぞれの村にそれぞれの驚くような特徴があり、それが訪れる旅人を心から楽しませてくれる。ぼくはこの南仏プロヴァンスの旅で「フランスで最も美しい村」に大きく信頼を寄せることになった。それほどに、選ばれているどの村も個性的で美しく旅のしがいのあるものばかりだったのだ。

南仏プロヴァンスの美しき淡い光

今回アルザス地方の美しい村を巡る旅を開始するにあたって、もちろん「フランスで最も美しい村」の登録を参考にした。先日記事にしたエギスハイムも、この「フランスで最も美しい村」に登録されている村のひとつであり、同様に非常に魅力的だったことをここでしたためた。そして今回紹介するリクヴィールも「フランスで最も美しい村」のひとつである。

アルザスワインの発祥地!フランスで最も美しい村のエギスハイムまで徒歩旅行

 

・コルマールからリクヴィールまでの行き方(バス時刻表あり)

 

ぼくがアルザス地方の美しい村を訪れる旅の本拠地にしていたコルマールからリクヴィールまでは、バスで簡単に行くことができる。バスの番号は106番で、コルマール鉄道駅前バス停から出ている。コルマール鉄道駅前にはたくさんのバス停がありぼくも少々迷ってしまったのだが、106番バスの乗り場はコルマール鉄道駅を背にして右側へ歩いて行くと最も奥の右手側に存在している。看板があるのですぐわかるだろう。

料金は往復で6.3ユーロ。バスに乗り込む際に運転手さんに支払う。クレジットカードは不可だった。レシートのようなものが帰りのチケットの役割も果たすので間違って捨ててしまわないように注意したい。2019年1月のバスの時刻表は以下の通りである。ColmarのSNCFがコルマール鉄道駅の時刻、RiquewihrのPosteがリクヴィールで降りるバス停である。

 

 

コルマールからリクヴィールまでは約20分の道のり。他にもリクヴィールに行く乗客が何人かいるので、リクヴィールのバス停に到着した際にはバスの運転手さんがここがリクヴィールだと教えてくれる。降りる際には、帰りも同じバス停から帰りのバスが出ているよと親切にも教えてくれた。安心できる道のりだと言えよう。

 

コルマールからリクヴィールまでの道のりの途中で、突如自由の女神が出現したので驚愕した。他の乗客もみんな驚いて写真を次々と撮っている。そういえばニューヨークの自由の女神はここフランスから贈られたものだったなぁと、それまで忘れかけていた知識をここで思い出さされてしまった。

 

・リクヴィールで時間旅行

リクヴィールは前日訪れたエギスハイムに比べてもその規模はかなり大きく、見応えのある街並みだと言えるだろう。やはり中世の街並みの部分の規模が大きければ大きいほど、その分時空を超えておとぎ話の国の中に迷い込んだような感覚も深く濃厚になるものだ。外国旅行だけではなく、ここでは思う存分に時間旅行も楽しめる。

メイン通りから何本も小さな小道が分かれており、小道の雰囲気もおとぎ話の絵本の中の街並みそのものある。このような小道に可愛いお土産やさんや美味しそうなレストランを発見するととても嬉しい気持ちになる。すべての小道が魅力的に見えて、すべての小道へと迷い込んでみたい衝動に駆られる。そしてぼくは実際に、すべての小道を冒険してしまった。この街はそのようにして、ゆっくりと時間をかけて、時間と空間に楽しく迷い込むのに適した場所である。

街の中にはいくつもの綺麗な水の噴水が立ち並び、ぼくはスイスの美しい水と光の都ベルンを思い出していた。綺麗な水が街中に流れているというのは、それだけで魅力的な街の条件となり得る。お土産やさんには、フランスらしい創造的で感度の高いお洒落なものであふれている。コウノトリのお土産や看板が多いのは、ここアルザス地方では実際にコウノトリが見られるかららしい。コウノトリが赤ちゃんを運んで来た様子をしたぬいぐるみなどを見て、コウノトリが赤ちゃんを連れてくるという伝説は西洋からのものだったんだなぁと学びになった。

スイス・ベルンは水と光の都

フランスの豊かな食文化を前にすると、食に対する興味が止まらなくなる。ぼくは元来食にはあまり興味のない方だが、この国では色々なものを食べてみたいと自然とレストランへ足を運んでしまう。そしてどの食事も、フランスの大地の豊かさと食の感性の豊かさを示しているように美味しくて感動する。このリクヴィールでも、この旅はじめてのステーキとまたアルザスワインをいただいた。ステーキも、それに付随する豊かな野菜たちもこれまた美味しく、どうしてフランスはこんなにも食べ物が美味しいのだろうと不思議にさえ思ってしまうのだった。

(下に出てくる赤と緑の特徴的な食べ物はレストランになっていて、ここで料理をいただきました。地元の人もたくさん来ているような店で、安くて美味しくて人も優しくてほんとにおすすめ!)

 

 

・フランスの美しい村の尊重

やはりフランスは田舎が美しく素晴らしいなぁと今回のアルザス地方の美しい村を巡る旅でも実感した。もっともっとフランスの別の地方の美しい村を巡りたいと、夢は広がるばかりだった。何度訪れてもぼくを飽きさせずに、さらにまた来たいと思わせてくれるフランスの田舎は本当に魅力的だ。

フランスでは田舎であろうと人々の繊細でお洒落な感性が街並みに反映されており、それを感受するだけでも楽しい。ここリクヴィールの街の色彩の配色のセンスだって、他のどの国でも見られないほどに、独特で繊細で感性豊かだ。

家を赤色に染めるのだって、ただの単純な原色の赤色ではなく、フランボワーズのジェラートのような濃厚で明るい赤色をしているからなんとも素敵である。青色だって、緑色だってそうだ。どこにでもありそうな色彩ではなく、ちょっと繊細でマジョリティからズレたような、それでいてセンスのいいその村に馴染む色合いをしている。そのようにして作り上げられた全体として「村」の風景も、当然魅力的でないはずがない。

田舎の村が素敵という国は本当に素敵なことだ。フランスは「フランスで最も美しい村」という概念を作り上げたことからもわかるように、田舎には田舎にしかない魅力が存分にあることを十分に理解し、それを尊重し、その魅力を世界に伝えている。ぼくが思うのは、この田舎を自然と尊重しようとする姿勢は本当に素敵だなぁということである。

どの国においてもやはり都会を主張する傾向にある。ガイドブックを見ていても、必ず最初に出てくるのは首都や最も大きな都会である。それは、その国の人間や物質がその部分に集中しているのだから仕方ないとも言えよう。しかし、その国の魅力がその部分に集結しているとは、決して言えないだろうとぼくは旅をしていて断言できる。その国の独特の魅力は、都会ではなくむしろ見向きもされないような田舎やそこに住む人々にこそ隠されているものなのだ。そして旅のさなかでそれを発見できた時の喜びは計り知れない。

フランスは自国の田舎の魅力に自然と気がつき、人口や物質や、世界遺産という制度とはまた違った「フランスで最も美しい村」という別の次元を立ち上げ、そこからフランスの魅力を伝えているところにも、国の感受性の豊かさやセンスのよさを感じる。人間や物質が多いことや、発達していることや、世界遺産なんて、もはや見飽きたし聞き飽きたではないか。むしろそれらは逆にまったく魅力的ではなく見えることすらある。

本当の国の魅力というのはどこにあるのだろう。大抵の人間たちは人間や物質の多いことや、既成の基準にばかりこだわりそれを強調してくるけれど、本当のその国の魅力を内在している場所はどこだろう。フランスは聡明に、そしてセンスよくその答えに気がつき、常識にとらわれずに本来の国の魅力に気づくことができていたのではないだろうか。

「フランスで最も美しい村」の基準の①人口が2000人以下で、都市化されていない地域であることなんて特に素晴らしい。人間たちが特に人口が多いことや都市化されていることを尊重するのに対し、その逆を選考の基準にするところに興味深さと深い共感を感じざるを得ない。本当の国の姿は、そして人間というものの正体も、本当はこのようなつつましい田舎町に静かに存在しているのかもしれない。

 

 

・フランスの感性

考えてみれば、都会がお洒落であるというのは当たり前である。人間と物質たちがきわめて集まっている人間の巣であるから、あらゆるセンスを集結させてお洒落な街並みを整えることは自然と決行されるだろう。しかし誰も見向きもしない田舎というのはそうはいかない。誰もが見た目なんて気にしなければ、そのまま粗末な街並みとなって終わりである。

それにもかかわらず、フランスの田舎の街並みというのはどれも軒並み美しい。これはどういうわけなのだろう。家の色彩も、置いてあるものの配置も、お菓子の形にさえこだわりやセンスを感じる。人々の極めて少ない場所ですら美しい感性が保たれているということは、その国に住む人々の感性が平均的に豊かであるということに他ならないのではないだろうか。

そしてそのような人々の暮らす国を旅することはやはり夢を見ているように楽しい。ぼくは繊細で優れた感性に触れることが大好きなのだ。またこれからもフランスに何度も戻ってこようと、心に誓ってこの国を去った。

 

 

・リクヴィール写真集

 

 

 

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