ついにお遍路満願で高野山へ!不思議な清高稲荷大明神で狐になった話

(この記事には広告が含まれる場合があります)

 

お遍路の最後の最後に、狐になった!!!!!

ついにお遍路満願で高野山へ!不思議な清高稲荷大明神で狐になった話

・日本国の様々な都鄙の中で唯一とも言える異郷、高野山
・真言宗の総本山、金剛峯寺でお遍路満願の喜びを噛み締める
・奥の院へお参りして弘法大師の御姿をいただく
・高野山の清高稲荷大明神で狐に変身した!

・日本国の様々な都鄙の中で唯一とも言える異郷、高野山

 

四国88箇所霊場・お遍路車中泊の旅を無事に終えて、高野山へ登る日がやって来た。今年2020年は閏年だったので数字と逆の順番に回ると3倍のご利益があるということで、第11番から第10番、第9番という風に逆打ちを開始し、最終的には第12番でお遍路を終了することができた。

 

四国車中泊お遍路第11番!「金剛山 一乗院 藤井寺」は本堂の龍の絵が大迫力だった

最後まで残った空海の道!お遍路最後の寺・第12番「摩盧山 正寿院 焼山寺」は第11番から歩いて巡礼する

 

ぼくは高野山が大好きだ。作家の司馬遼太郎をして「高野山は日本国の様々な都鄙の中で、唯一とも言える異郷ではあるまいか」と著書「空海の風景」と言わしめたように、ぼくも高野山は日本中、いや世界中を探しても代わりが見つからないほどの神秘性を兼ね備えた天空の仏教都市であると感じる。

 

新たなる旅立ち:高野山が導く四国霊場八十八ヶ所・遍路巡礼への旅

四国八十八ヶ所霊場・遍路巡礼0日目!始まりを高野山・奥の院に定め、2020年のお遍路を逆走(逆打ち)する

ぼくは高野山のふもとの町で生まれ育った。しかしそれがぼくが高野山を好きな理由にはならないだろう。日本中を、そして世界中を実際に旅してみても、高野山ほどに素晴らしい風景は未だ見つけられないと言っても過言ではない。ここが世界遺産に登録されたのも当然の成り行きと言えるだろう。高野山というとよその人からは、山登りをするのかとかお寺が1個あるだけだと勘違いされていることも多いが、高野山は山の上の平野にいくつもの密教のお寺が建設されている孤立した天空の仏教都市である。

四国88のお寺を回ってお遍路を無事終了した暁には、高野山へお参りするのが習わしになっているようだ。ぼくは家から近いのでお遍路の前にも納経帳を購入するために高野山を訪れたが、お遍路が終わってからも習わし通りに再度高野山へお参りした。一緒にお遍路車中泊の旅をした台湾人の哲ちゃんも、台湾に帰る前、日本滞在の最後の最後に高野山へ行きたいという希望があったのでぼくの車で一緒に行って来た。

 

 

・真言宗の総本山、金剛峯寺でお遍路満願の喜びを噛み締める

ぼくはお遍路開始前にお遍路用の納経帳を買いに高野山の奥の院を訪れたので、もう既に奥の院のお納経は持っていた。したがってお遍路を終了した最後の最後には、真言宗の総本山である金剛峯寺でお納経をいただこうと考えていた。

金剛峯寺の納経所を訪れると、書いてくれる方がぼくの納経帳を見て「満願ですか?」と尋ねてきた。ぼくは”満願”という言葉を知らなかったので聞き返してしまったが、四国88箇所のお遍路のお寺を全て回ることを満願と呼ぶらしい。人生で出会ったこともなければ全然知らなかった言葉だが、ぼくは知らず知らずに”満願”していたらしい。その納経所の方に「おめでとうございます」と言われて少し嬉しかった。自分がただ好きでお遍路を回っていただけなのに、お祝いして行くれる人がいるなんて不思議な気持ちがした。と同時にお遍路を全部回った人にはおめでとうと一言言うのが礼儀なのかと、日本の宗教文化の学びにもなった。

 

 

・奥の院へお参りして弘法大師の御姿をいただく

もちろん奥の院へも再度お参りに行った。お納経は既にもらい受けていたので、今回は弘法大師のお札をいただいた。お遍路ではそのお寺ごとに御姿というご本尊の描かれた小さな紙を納経所でもらえるのだが、この高野山奥の院ではその集大成のような、カラーの弘法大師が描かれた大きく立派なお札が販売されているのだった。お遍路では御姿はお納経をいただけば無料でもらえるものだが、ここ奥の院ではお金がかかるという違いはある。

 

 

・高野山の清高稲荷大明神で狐に変身した!

 

台湾人の哲ちゃんは高野山はお遍路のようなひとつの小さなお寺のことだと思ってたらしく、山の上の秘境にある広大な仏教都市だと知って驚いていた。高野山の中にいくつもあるお寺を巡っていると、鳥居が幾重にも重なった清高稲荷大明神という神社を見つけた。ぼくはここに以前行ったことがあったのでスルーしようとしたが、やはり外国人にとっていくつもの鳥居が建てられた風景は神秘的らしく、哲ちゃんが行きたいというので久々に神社まで登ってみた。

 

 

すると驚くべきことに以前は無人だった清高稲荷大明神には人がおり、親切にもこの神社について詳しく説明してくださった。写真用?のお稲荷さんのお面も置かれていて、自由にそれを被って写真を撮ってもいいということだったので、ぼくと哲ちゃんは狐になってお互いに写真撮影を行なった。台湾人にとっては、お稲荷さんのお面ってやっぱりいかにも日本的でエキゾチックな感じがするようだ。

 

お遍路の旅の最後の最後に、自分が狐に変身するとは思いもよらない顛末だったが、新しい清高稲荷大明神を発見して満足したまま家路についた。哲ちゃんはその次の日に台湾へと帰って行った。

 

 

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

マンダラ形の絶品豆腐料理!高野山の「角濱ごまとうふ総本舗」で仏教都市ならではの豆腐懐石料理をいただく

 

関連記事