弘法大師の口の中に金星が飛び込む伝説!!!!!
金星が口から飛び込む!お遍路第24番「室戸山 明星院 最御崎寺」と御厨人窟で弘法大師の修行を慕ぶ
・弘法大師の御厨人窟の明星伝説
・第24番最御崎寺から見る高知全体の絶景!
・第24番最御崎寺境内の様子
・第24番最御崎寺本堂
・第24番最御崎寺大師堂
・御厨人窟で空海の意味を知る
・第24番最御崎寺お納経(御朱印)
・第24番最御崎寺御影、御姿
目次
・弘法大師の御厨人窟の明星伝説
弘法大師の伝説には実に様々なのものがある。杖を大地に突いたら清水が湧いたとか、唐から仏具を東へ投げると日本まで届いたとか、断崖絶壁から落ちると仏様に助けられたとか、その伝説は多種多様だが、ぼくが最も印象に残っているのは、司馬涼太領の「空海の風景」を読んでいてなぜか心に刻まれた明星の物語である。
弘法大師が四国の洞窟で修行していると、なんと空から明星(金星)が弘法大師の口の中に飛び込み、それで彼は宇宙の真理を悟ったというものだ。ぼくは最初これを読んだとき、なんと突拍子もない伝説だろうと思った!他の伝説同様に、これもなんだか作り話っぽいが、それでもこの明星の伝説だけは、不思議と心に刻まれ記憶に残り続けた。金星が口の中に飛び込むってどういう感じなんだろう。金星が口に飛び込んできてどうして宇宙の真理を得られるのだろう。
よくわからないから面白い。たとえ作り話だとしても、宇宙のいち成分であるという金星が、人間の口の中に入ったというその発想が奇想天外で実に味わい深いではないか。ぼくは四国を訪れた際には、絶対にこの、弘法大師が口の中に金星を飛び込ませたという洞窟だけは訪れたいと願っていた。
その洞窟の名は御厨人窟(みくろど)といい、高知県の南、室戸岬にあるという。そしてその御厨人窟に最も違いお遍路88のうちのお寺は、次なる第24番「室戸山 明星院 最御崎寺(むろとさん みょうじょういん ほつみさきじ)」である。
・第24番最御崎寺から見る高知全体の絶景!
第24番最御崎寺は高知県の太平洋沿いの小高い丘の上に位置していた。そこからの絶景は実に雄大で、今でもその光景を忘れられずにいる。高知県といえば四国の中でも最も広大で、東西に長細いという印象を受けるが、この第24番最御崎寺の駐車場近くからは、なんと高知県が全域見渡せるのだ!ぼくたちは2020年の閏年のお遍路逆打ちの順にここまでやってきたので、この第24番最御崎寺が高知県最後の寺になる。今まで渡ってきた高知の大地が、最後の最後のお寺から全て見渡せるというのはなんとも旅情深い感動があった。地図で見れば小さいと思っていた四国も、実際に車を走らせてみれば実に広大だ。ぼくたちはこの大地を横切って旅してきたのだと、それが視覚的に実感できたことに、言葉にできない感銘を受けた。
・第24番最御崎寺境内の様子
・第24番最御崎寺本堂
・第24番最御崎寺大師堂
・御厨人窟で空海の意味を知る
御厨人窟はこの第24番最御崎寺境内にあると思っていたが、実はそうではないらしい。徳島l県に向けて車を走らせて、10分くらいの場所にあるのだそうだ。グーグルマップを頼りに御厨人窟へと向かう。
弘法大師が口で金星を受け止めたという御厨人窟には、なんと2つの洞窟が並んでいた!左側が「御厨人窟」でまさに弘法大師が修行していた場所、右側の「神明窟」は弘法大師が生活していた場所だと伝えられる。
内部に入ってみると神聖な霊気が漂う。ふと後ろを振り返ってみると、空と海の風景が光る。ああ、だから空海というのかと、この時思った。
・第24番最御崎寺お納経(御朱印)
・第24番最御崎寺御影、御姿
明星の 井でぬる方の 東寺 暗き迷いは などかあらまし