四国車中泊お遍路第76番!「鶏足山 宝幢院 金倉寺」で智証大師と訶梨帝母(鬼子母)の伝説を知る

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四国車中泊お遍路第76番!「鶏足山 宝幢院 金倉寺」で智証大師と訶梨帝母(鬼子母)の伝説を知る

・第76番金倉寺は「智証大師」誕生の地
・第76番金倉寺の訶梨帝堂
・第76番金倉寺本堂
・第76番金倉寺大師堂
・第76番金倉寺境内の様子
・第76番金倉寺お納経(御朱印)
・第76番金倉寺御影、御姿

・第76番金倉寺は「智証大師」誕生の地

第76番「鶏足山 宝幢院 金倉寺(けいそくざん ほうどういん こんぞうじ)」は、弘法大師の甥であり天台寺門宗開祖「智証大師」が誕生した地として有名である。「智証大師」にはさまざまな伝説が残されている。

「智証大師」は子供の頃「日童丸」と呼ばれ、たいそう賢いと評判だった。彼が2歳の頃には一人で遊んでいる幼い体からなんとも言えない後光が射しているのをふきんの人々が目撃し、「きっと仏様の生まれ変わりに違いない。将来は必ず立派なお方になられるだろう」と噂し合い、この地に立派な子供が生まれたと喜び合ったという。

また5歳の頃には目の前に天女が現れ「貴方は三光天のひとり、明星天子であり、虚空蔵菩薩の仮の姿である。貴方が将来仏道に入るなら、私がずっとお守りしましょう。」と告げられたという伝説もある。

この天女こそが、よその子供を食べた罪でお釈迦様に末子をとられ、子供を失った母のつらさを教えられた後に仏になったとされる「訶梨帝母(かりていも)」だった。こうして訶梨帝母に守られて育った「智証大師」は、修行を重ね、仏法を広めることに精進できたといわれている。

 

 

・第76番金倉寺の訶梨帝堂

ぼくはこのお寺で「智証大師」のことも「訶梨帝母」のこともはじめて知ったが、四国では有名なのだろうか。昔ばなしの伝説とは言え、人の子を食べたなんてものすごくおそろしい伝説だ。しかも絶対に許されなさそうなそんな大罪を犯したにもかかわらず、最終的には仏という信仰の対象になったというのが非常に興味深い。

悪人は地獄へ落ちるというのは本当か? 〜悪人正機という思想〜

どんな大罪ですら、殺人ですら、ゆるされ、罪は清められ、仏にさえなれるという伝説は、自分は罪びとで地獄に行くしかないと自らの来生を諦めている人々にとって、どれほどの慰めになったことだろう。どんな大罪を犯した人間でさえ、仏になることができる。なんと寛容な風土を、アジアの東の辺境である日本は持ち合わせていることだろうか。もしかしたら罪びとも善人も、悪も正義も、本来同じもので何ひとつ変わらないという悟りを、古来より日本民族は持っていたのかもしれない。

 

 

・第76番金倉寺本堂

 

・第76番金倉寺大師堂

 

・第76番金倉寺境内の様子

 

・第76番金倉寺お納経(御朱印)

 

・第76番金倉寺御影、御姿

誠にも 神仏僧を ひらくれば 真言加持の ふしぎなりけり

 

 

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