リトアニア・ヴィリニュスの5つ星ホテルStikliai Hotel (スティクレイ・ホテル)に泊まってきた

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この旅唯一の5つ星ホテル!!!!!

リトアニア・ヴィリニュスの5つ星ホテルStikliai Hotel (スティクレイ・ホテル)に泊まってきた

・ぼくのこれまでの旅の宿一覧
・Stikliai Hotel(スティクレイ・ホテル)へのいざない
・Stikliai Hotel(スティクレイ・ホテル)の部屋
・Stikliai Hotel(スティクレイ・ホテル)の冒険
・Stikliai Hotel(スティクレイ・ホテル)の優雅な時間と朝食

・ぼくのこれまでの旅の宿一覧

 

ぼくは今までのロシアシベリア鉄道〜フィンランド〜バルトの国々の旅を通して、お金の節約のためにすべてドミトリーの安宿に泊まってきた。ちなみに今までの都市で泊まったドミトリー1泊の宿の料金は以下の通りだ。いずれも最も安い中から、一定のレビュー数があって評価が高いものを目安としてBooking.comから選択している。

ロシア・ウラジオストク800円
ロシア・イルクーツク600円
ロシア・モスクワ800円
ロシア・ペテルブルク570円
ロシア・ムルマンスク800円
フィンランド・ロヴァニエミ4000円
フィンランド・タンペレ3400円
フィンランド・ヘルシンキ3000円
エストニア・タリン760円
ラトビア・リガ760円
リトアニア・ヴィリニュス1000円

タイミングなどもあるだろうが、宿の料金はそれぞれの都市の物価を反映しているようで興味深い。日本ではドミトリーでも3000円したりするので、世界の宿の料金は全般的に日本よりも安いと言え、フィンランドと日本は宿代に関しては同じ次元にいるかもしれない。

このようにぼくがなるべく安い宿をとる理由はやはりお金の節約というのが大きな理由だが、そもそも旅をしていると宿にいる時間よりも外に出ている時間の方が圧倒的に長いので、適度にくつろげて適度に安眠できる宿をとるのが合理的だと思うのが本当の理由である。本当に自分の旅にとって必要なものだけを適度に提供してくれる宿を追求していけば、自然と安くて良質な宿に行き着くというわけだ。別にお金がなくてなくて困っているということはないが、このようにして自分にとって本当に必要なものを求めて旅をし、それが必然的にお金の節約へとつながり、その節約したお金を何か自分にとって大きく使うべきときが来たらどーんと気前よく使った方がいいという考え方である。これは日本人的な“ハレとケ”の精神のようなものかもしれない。

 

しかしこんなぼくでも「これは街を見て回るんじゃなくホテルに引きこもるようなリゾート旅行だ」ときっぱり決めた旅行ならば、高いホテルに宿泊して過ごすこともある。実際にインドネシアのバリ島では短期間ではあるがそのような優雅な旅も試してみた。

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やはり高いホテルのサービスや内装や料理を経験することは、贅沢をするという意味よりも、その国々で上質であるとされているものに直接触れてみたいという意味合いが強く、それはいずれも興味深く楽しい経験となった。ぼくは「リゾート」にとても興味があるのだ。人々がゆったりとくつろげるように、心から安らげるように、ホテル側がどのような建築様式や風景や仕組みやサービスを提供するのかを見るのは面白いし、それを実際に享受することも大きな楽しみとなる。

 

 

・Stikliai Hotelへのいざない

それでもこのヨーロッパ旅行の中では、高いホテルに泊まることはないだろうとぼんやり思っていた。しかしそんな気持ちががらりと変わってしまった。

twitterを見ているとヨーロッパ旅行情報部さんのアカウントが、いつもヨーロッパの素敵なホテルを紹介している。本当に素敵で行ってみたいと思うホテルばかりなので、ぼくはいつもそれを眺めながら、いいなーすごく泊まってみたいなーでもすごく高いんだろうなー最低でも3万円くらいするんだろうなーと思いながら、そのような機会もないだろうと感じていた。しかしリトアニアのヴィリニュスからバスでプラハに行こうと決めたものの、オンライン上でバスの予約が満員で取れず、ヴィリニュスで1泊多く泊まらなければならない事態となってしまった。そのままヴィリニュスで4泊した安宿に宿泊してもよかったのだが、ふと気になって、ヨーロッパ旅行情報部さんの紹介してたヴィリニュスの5つ星ホテルStikliai Hotelを検索してみた。このホテルはルレ・エ・シャトーにも加盟している由緒あるホテルらしい。するとなんと100ユーロであるという結果が出てきた!100ユーロと言えば13000円いかないくらいである。

え?!そんなに安く5つ星ホテルに泊まれるの?!バリ島並みのお得感と安さだ!さすが物価の安いバルトの国々!レストランなども安くて非常に助かったが、高級ホテルもこんなに安かったとは!ぼくはこのStikliai Hotelに宿泊することに決めた。1泊くらいいいよね?ちなみに宿泊するのは12月24日であり、なんだか自分へのクリスマスプレゼントみたいになってしまったがたまたまである。

 

・Stikliai Hotelの部屋

 

12月24日の昼に、ぼくはヴィリニュスの安宿を抜け出し5つ星ホテルStikliai Hotelに向かった。Stikliai Hotelは外から見ると、なんだか可愛らしいプチホテルのような風格を醸し出していた。なるほど可愛らしくてちょっと小さいけれど、サービスが行き届いているというような感じのホテルなのかな、と思いながらぼくはホテルに入った。

 

 

フロントではとても上品な女性が出迎えて下さり、丁寧にホテルについて説明してくれて非常に信頼できる思いだった。ぼくの重いバックパックの荷物は係りの男性が運んでくださるようであり、ぼくは身軽に部屋へとたどり着いた。この旅の中で荷物を運んでもらったのは初めてだ。ぼくの部屋は4階だった。

 

 

部屋に入ると上品なピンク色を基調とした美しい部屋が広がっていた。窓からは雪化粧をまとったヴィリニュスのクリスマスイヴの風景が見えて楽しい気分になる。傾斜のかかった天井には2つの窓があり、明るい自然の光が部屋へと注がれている。机の上のランプの形が球形で愛らしい。

 

 

トイレ・シャワールームにも天窓があり、明るい部屋の中にゴールドで統一された洗面台が光る。ゴールドなので華やかな感じがするが、あくまでも上品にまとめられているのが印象的だ。

 

ホテルの外見から思ってたよりもずっと大きくてゆったりとした部屋だ。一人部屋でも、これは十分に心からくつろげるように感じた。ひと通り部屋を見た後は、ホテル内を冒険する旅に出た。

 

 

・Stikliai Hotelの冒険

 

4階から1階へ戻りフロントから奥へと先へ進んでみると、そこには衝撃の風景が広がっていた!なんとこのホテル、小ぢんまりしているように外からは見えて、実はものすごく奥が広かったのだ!広大な廊下にはさまざまな骨董品が随所に設置され、訪れる人を楽しませてくれる。

 

 

その先へ行くときらびやかなバーがある。バーには光に当てられてよく知らないお酒たちが並んでいた。このお酒の瓶の設置すらお洒落な光のもとに飾られていて恐れ入った。

 

 

そこから奥にもまだまだ廊下や休憩スペースが設けられていた。いったいどこまで行けばホテルは終わるのだろうか。どこまで行ってもどこまで行ってもホテルが続いている。ぼくは外見から小さなプチホテルかと思ってたが、こんなに奥深く広大だったとは自分の誤りを確かに感じ始めていた。休憩スペースもそれぞれに上品なクッションや椅子でまとめられており、それぞれに独特の世界観を作り出している。その中にはビリヤード台も設置されている。

 

 

その先にはウィンター・ガーデンがあり、そこではいくつかの可愛いクリスマス・ツリーや雪だるままで作られていて心和む気持ちである。この庭の先で、やっとホテルは終わっていた。

 

 

玄関まで戻ると、そこには大きくて素敵なレストランがあった。今日は12月24日なのでお休みらしいが、中へは案内してもらえた。中にはこのホテルで最も大きなクリスマス・ツリー。まさに今日・明日のために飾られた美しいツリーが堂々と輝いている。

 

 

ぼくはこのホテルにプールがあると教えられたのを思い出した。このドアを開ければプールがあると教えられた。ドアノブもなんだか今までに見たこともない人型だ。

 

 

開けてみると、なんと階段が地下まで続いている。なんだか本当に冒険しているみたいになってきた。ドアを開けると魚たちの絵が描かれており、これからプールへ進んでいくことを予感させる。

 

 

地下へいくとここにはまるでバリ島のリゾートのようなSPAのスペース。そしてその先には美しい青色に輝くプールが!なんだかここまですごいと感動というよりも逆に笑ってしまった。なんかすごいところに来てしまったなという感想である。

 

 

なんとこのプールの横にはサウナも設置されており、フィンランドのロヴァニエミ以来のサウナを発見できた。

 

 

サウナの横にはシャワーもあり、きちんとシャンプー類が用意されている。

 

サウナの反対側にはフィットネススペースがあり、汗を流すことも可能だ。

 

 

・Stikliai Hotelの優雅な時間と朝食

 

ぼくはこの真冬のクリスマスのヨーロッパ・バルト三国のリトアニアの地で、バリ島以来のプールで泳ぎ、ロヴァニエミ以来のサウナを楽しむという贅沢ができた。やっぱりこれはたまたまではなくて普通に自分へのクリスマスプレゼントではないかと感じ始めていた。

サウナで体があつくなると、すぐに冷たいプールで泳ぐことができるので心地よい。まるでフィンランド人の典型的なサウナの入り方だ。彼らはサウナに入った後、健康のために真冬の湖へ入ることを繰り返すのだという。ぼくはプールというか泳ぐことが大好きなのでいっぱい泳いで楽しんだ。1年半住んだ宮古島の海でも自由に泳いでいたことを思い出していた。1時間くらいは誰も来なかったので、サウナとプールを独り占めして贅沢な時間だった。

その夜は誰にも気を遣うことなく、ゆっくりと眠れた初めての夜だった。はやりドミトリーというのは多少なりとも気を遣っているものだ。そしてドミトリーというのはなぜだか必ずいびきがすごいおじさんがいるのも困りものだ。自分だけの部屋があるのはなんて贅沢なことなのだろうと感じた。なんでも自由にものを置けるし、気兼ねなく着替えられるし、心が解き放たれるような感覚だった。

 

次の日のクリスマスの朝食は、普通のパンの他にクリスマスらしいお菓子も並び気分を盛り上げてくれた。サーモンのお刺身や、果物、野菜、フレーク、たくさんの種類のヨーグルト、そして温かいオムレツやベーコンなど、久々に食べたちゃんとした朝食に心も体も満たされた。そして注文してから作ってくれる緑茶を飲みながら、優雅な朝を過ごすことができた。

リトアニアの最後の日に、サウナに入り、泳ぎまくり、自分だけの部屋で過ごし、優雅に朝食を食べられるなんて、バルト三国の旅を始めた頃には思いもしなかったことだが、何が起こるかわからないから旅は面白いのだろう。この日、ぼくはプラハ行きの夜行バスに乗らなければならなかった。快適で可愛らしい自分だけの部屋からバスの座席で眠るという大きな落差を体験することになるが、そのようなジェットコースターのような日々もいつか旅のよい思い出になるだろう、多分。

 

 

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