日本は中国に謝罪すべきだと主張する中国人と一緒に高野山と龍神温泉を旅した

 

日本はなぜ謝罪しないのかってそんなこと言われても…。

日本は中国に謝罪すべきだと主張する中国人と一緒に高野山と龍神温泉を旅した

・インターネットと実際の世界とのギャップ
・日本は中国に謝罪すべきだ
・中国人の友人と高野山観光
・「日本三大美人の湯」和歌山県の龍神温泉へ
・夜の奥の院に恐怖を感じまくっていた中国人

・インターネットと実際の世界とのギャップ

旅をしていると感じるのは、インターネットやニュースで言われていることと、生身の世界の状況とはまったく異なっているということだ。

たとえば代表的なことで言えば、インターネットを見ていると韓国人や中国人は日本人のことをものすごく嫌っているような印象を受けるが、実際に世界の中で出会って話してみれば、日本に深い親しみを覚えてその文化や人々を尊重してくれている人がほとんどだ。日本人が韓国や中国のことを知る以上に、彼らは日本語や日本の文化についてよく知っており驚かされることもしばしばである。

韓国人・中国人が日本人を嫌いというのは本当か? 〜東アジア諸国の本当の関係性〜

けれどぼくにも一度だけ、日本人は中国に対して謝罪すべきだと主張する中国人に出会ったことがある。それは台湾の台中のドミトリーの宿での出来事だった。

 

・日本は中国に謝罪すべきだ

台中のドミトリーで出会ったぼくたちは、最初のうちは他愛のない話を続けていた。しかし大抵話を深めていくと、男というものは政治的な話をしたがるものだ。彼の場合も徐々に政治的、東アジアの歴史の話をし始め、最終的には戦争の罪に対して日本は中国に謝罪すべきだという主張をしてきた。彼は若く感受性も繊細な中で、中国のインターネット上の思想をそのまま吸収したというような雰囲気だった。最終的にはアベは中国に謝罪すべきだと言ってきた。

旅のさなかでアジア人に日本の戦争の罪を問われた時にどうするか?

そんなことぼくに言われても知らんがなという気持ちだったのだが、別に今後会うこともないだろうしと思い素直で率直な感想を言った。「歴史というものはその国の教育や政治方針によって多様性を帯びるのでぼくは何も言及しないが、ただひとつ言えることは、誰かを恨むことや憎むことによってしか自分を成り立たせられない存在があるとしたならば、それが人であろうが国であろうが、それは虚しく悲しい存在である」というようなことをぼくが言い放ちこの会話は終了となった。

しかしなんと2年の時を経て彼から連絡が来て、今度日本旅行をするからぜひぼくに会いたいというのだ!ぼくはこの時紀伊半島一周の車中泊をしている最中だったので、大阪から来るという彼を和歌山県で迎え入れ、一緒に車で高野山と龍神温泉に行こうということになった。彼との旅が、ぼくにとって長きに渡った紀伊半島一周の最後の旅となった。

 

・中国人の友人と高野山観光

 

彼とは高野山の麓の町である橋本駅で待ち合わせをした。久々に再開した彼はぼくに「星の王子さま」の中国で売っているという英語ヴァージョンの絵本という珍しいおみやげをくれた。そのままぼくの車に乗り込んで高野山へと向かった。

 

 

高野山というものを説明するにあたって、空海(弘法大師)の名は欠かせない。しかし中国人の彼は空海なんか絶対知らないだろうとぼくは思っていた。昔むかしに遣唐使として唐の都長安へ留学し、日本人なのに密教の教えの唯一の後継者に選ばれたとは言ってもそれは日本人の中で有名な話であり、中国にはいろんな歴史的な中国人の偉人がたくさんいるので空海が中国人の中で存在感を示すことなんてないだろうと感じていたのだ。

 

 

しかしなんと驚いたことに彼は空海の名前を知っていた。中国人にも偉人として空海が知られているなんてとても意外だったがなんだか嬉しい気持ちにもなった。ぼくは空海や高野山の歴史などを彼に語りながら、真言宗の総本山である金剛峯寺や、迫力のある大日如来の仏像や、高野山の素晴らしい美術館としてぼくが大好きな霊宝館を案内した。

 

 

霊宝館では曼荼羅を鑑賞し、密教の曼荼羅は金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅があり、それぞれ精神世界と物質世界を表現していることを彼に語った。するとお昼ご飯に寄ったお豆腐専門店で、お豆腐づくしの曼荼羅料理なるものが提供されており、金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅を模しているものの2種類があったのでとても面白かった。

 

 

・「日本三大美人の湯」和歌山県の龍神温泉へ

高野山で最も重要で最も神秘的な奥の院は閉まることがないので夜に再度訪れるとして、先に龍神温泉に向かった。高野山と龍神温泉って、近いように感じていたけれど意外と遠くて運転が大変だった。途中はこれぞ紀伊山脈という風景がどこまでも広がっていた。

龍神温泉は「日本三大美人の湯」のひとつとして有名だ、紀伊山脈車中泊の旅でおじさんたちと話していると、ここらへんではお湯の質は龍神温泉が一番いいという話をちらほら聞いた。高野山よりさらに奥まった紀伊山脈の真ん中にある龍神温泉は、たしかに噂どおりにお肌がツルツルになるようなトロトロのお湯だった。奥深い山の中で、静かな紀伊山脈の大自然に囲まれながらゆっくり入るのもよかった。

彼は和歌山に来るまでの日本の旅行でとてもいい印象を持ったらしく、以前のように日本を非難することもなくなっていた。やはりインターネットの世界に浸るだけではなく、実際に肉体を世界へと解き放って世界の人々と触れ合いゆるし合うことが最も大切であるように思われた。

 

・夜の奥の院に恐怖を感じまくっていた中国人

龍神温泉に入って高野山へ戻ると、もう陽も落ちて真っ暗になっていた。しかしせっかく高野山に来たのだから奥の院に行かなくちゃというこで、夜の奥の院をふたりで探検した。奥の院はたくさんの古代の墓や木々が立ち並び、独特の霊的な世界観を醸し出している空間である。宗教的にも非常に重要で、信仰の中では空海はまだ死なずに奥の院の最も奥でまだ生きているとされる(入定)。

面白かったのが、中国人の彼が夜の奥の院の雰囲気にめちゃくちゃビビりまくっていたことだ。まじで嫌だ本気で行きたくないと奥の院に行くのを拒否していたが、ぼくは高野山に来たのだから奥の院は行かなきゃだめだよ!と無理矢理に彼を連れていった。ぼくも最初は冗談で怖がっているフリをしている感じなのかと思っていたが本気で怖かったらしく、途中から神様に祈ったりお経を唱え始めていた。

ぼくは中国人という民族が、目に見えない霊的なものをきちんと感じ取る感受性があることに感心し、どんなに経済が発展したとしてもそのような民族的な素朴な心を保ち続けてほしいと心から願った。

 

 

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