人生初の車中泊の旅をしています。
車中泊のメリットとデメリットは?紀伊山脈・熊野古道を車中泊で巡礼!
・人生初の車中泊の旅なう
・車中泊のメリット
・車中泊のデメリット
目次
・人生初の車中泊の旅なう
上の記事でも紹介したように、ぼくは人生初の車中泊の旅を決行している。行き先は紀伊山脈・熊野古道。初めての車中泊で不安しかなかったが、意外と車中泊できる体質らしく、ものすごく車中泊の旅を楽しんでいることは上の記事の通りである。
今回はぼくは1週間車中泊の旅をしてきて、自分で感じたメリットとデメリットを紹介しようと思う。
・車中泊のメリット
まずは車中泊のメリットから!
①荷物の重さ・大きさを気にせずに旅行ができる
ぼくがシベリア鉄道の旅と比較して、真っ先に感動したのは、車に荷物をなんでもかんでも詰め込めるので、あまり荷物の大きさとか重さを心配しなくていいということだ。これは最大のメリットのひとつと言えるだろう。大きな毛布も、重たい本も、使うか使わないかわからないものまで車に持ち込める。これもひとえに、自分がバックパックに入れて担ぐわけではなく、全部車が運んでくれるからである。
しかもバックパックの旅行の際には、荷物を増やすまいとしてなかなかお土産を買わずにいたが、車中泊の旅では欲しいと思ったお菓子でもなんでも買い放題である。それも荷物の重さと大きさを全く考えなくていいからだ。こんなに快適な旅行があるのかと、シベリア鉄道帰りのぼくは感動しきりだった。
また、どこへ出歩くにでも荷物を都合よく車内に置いておけるから楽である。バックパッカーのように重い荷物を担いで長い道のりを歩いたり、お金を出してまで預かり所に預けたりしなくて済むのだ。車は鍵がかかる荷物の保存場所となってくれる。移動してくれるだけではなくロッカーの役割も担うなんて、自動車というものはなんと万能なことだろうか!
②宿代が浮く
宿代が浮くということも、最も大きなメリットのひとつと言える。日本は先進国では食べ物は安い方だが、いかんせん宿代が高額だ。最安値でも、3000〜5000円したりする。その分を節約できるなんてなんてお得な旅であることだろう!その浮いた分の宿泊代で、紀伊半島の海の幸、山の幸などの美味しいものを縁遠慮なく食べても大きくお釣りがくるほどである。ガソリン代は多少かかるものの、日本の宿代の比ではない。
こんなに嬉しい旅は、日本の車中泊の旅以外では実現不可能だろう。なぜならぼくは日本人であり、日本にしか車がないからだ。外国でもレンタカーで車中泊の旅はできるが、レンタカー代は保険料も込みでかなりの高額となることだろう。南仏でレンタカーの旅をしたときも高額だったこちが記憶に新しい。
移動もするし、ロッカーにもなるし、宿にもなる!車中泊の旅ではもはや車が家みたいなものだ。移動する家、そんな便利なものがこの世にあるとすれば、それは車である。
③好きな場所に好きな時に行ける
好きな場所に好きな時に行けるというのもこれまた感動的だ。バックパッカーでバスや電車を利用しているとそうはいかない。決まった時間に決まった場所にしか行けない公共交通機関は、いつもお世話になっているとはいうものの、自由度という観点からすればはるかに不便なものである。
車ならば好きな山奥の小道や人里離れた海の街へでも自由に行けるし、そこで車中泊することだってできる。しかも、自分の好きな時間に好きなように寄り道をして行くことが可能なのだ。ぼくは車中泊の旅をして、自由とはこういうものかと思い知った気がした。
④日が沈むとともに寝て日が昇るとともに目覚める
日が沈むとともに寝て日が昇るとともに目覚めるというと、なんだか野生動物みたいだが、まさに野生動物のような自然な体内リズムの感覚に戻ることができる。日が沈んだら徐々に眠たくなってきて暗いのですることもなく眠ってしまう、朝は日差しを遮るものもないので眩しくて暖かくて目が覚める。これ以上に自然体の生き方はないのではないかと思わされ、健やかな旅の毎日を送ることができる。
それはすなわち早朝から気後れなく行動できるということで、朝から自然ととても行動的になるし旅の時間をぐうたらせずに有効活用できるので旅の充実度を増すことになっている。
⑤車中泊しているという話題ができる
紀伊山脈の旅をしていて印象的なのは人の善良さと優しさだ。ぼくが和歌山県出身だと言うとある人に「俺は今まで和歌山県出身の人で悪い人を見たことがない!」と言われたことがある。それは流石に言い過ぎだとは思うが、それでも親切な人が多いことに間違いはないだろう。もしかしたら人間というものは全員親切なものでないかと、この旅をしていると思ってしまうほどだ。
自分が関西出身なので、関西弁で喋っているととても和む。10年間沖縄で暮らしてきたので、ウチナーグチでも心は和むが、やはり同じくらい故郷の言葉遣いは心ほぐされるものがある。関西弁でもやはり場所によって微妙に言葉遣いが違ったりするものだが、紀伊半島の人々の言葉には全く違和感を感じないのは、やはり故郷から近いせいだろう。そんな中でぼくが「車中泊をしている」と話をすると、意外とそれが話題となって話が膨らんだりするので楽しい。特におじいちゃんおばあちゃん世代の人には珍しい話らしく、面白そうに話を聞いてくれて会話が弾んでいろんなことを教えてくれたりするので、旅を濃厚なものにすることにとても役立っているように感じる。
また、ぼくの場合は車が沖縄ナンバーなので紀伊半島では異常に珍しく、それで話題になることも少なくない。
・車中泊のデメリット
次はデメリット!
①充電が困難
充電は、現代の旅には欠かせないものだ。スマートフォンのGoogleマップはカーナビの代わりになるので、山奥の狭き道を突き進んで行く紀伊山脈の旅には必要不可欠だ。それにカメラの充電も記録には必要である。
ぼくは車とスマートフォンをUSBでつなぎ音楽を聞きつつ充電することができるのでスマートフォンの充電を絶やすことはかろうじてなかったが、それでも不十分だと感じた。しかしスマートフォンの充電が不十分なのに、カメラやアップルウォッチの充電にまで気が回らない。
ぼくは充電のために、温泉やカフェ、レストランのコンセントを借りてなんとか充電を保っていた。どこでも快く充電してもいいと言ってくれるし、特に毎日入るであろう温泉には休憩所がどこでも設けられているので、そこのコンセントを使わせてもらえるので、お風呂も入れて充電もできて一石二鳥だ。
②ブログを書けない
これはぼくの個人的なものだが、毎日ブログを書こう頑張ってはいるものの、Wi-Fiと充電が揃った作業スペースがなくブログを書きづらい。最近はそうも言っていられないと思い、車内で書き始めたが、意外と書けてしまうものだと自分に感心した。しかしパソコンの液晶の光で目が疲れるので、外が明るいうちに書こうと思う。
デメリットと言ってもこれくらいだ。車中泊は、メリットの方が圧倒的に多いオススメの旅の方法だ。しかも安価で自分の車を使っての旅なんて、おそらく日本でしかできないだろう。外国でレンタカーを借りてもかなり高額になってしまうし、宿代の節約も何もあったもんじゃないという感じがする。
安全面を心配する場合もあるだろうし、ぼくも車中泊する前は安全面を心配していたのだが、はっきり言って車ってとても安全ではないだろうか、というのが実際に車中泊をしたぼくの感想である。ガラスと壁一枚の向こうに見知らぬ人がいるかもしれないのがとても心配という声があるが、ガラスと壁1枚で密閉されていてかつ鍵もかかるのだから、これ以上に安全な場所はないだろう。テントなどと比べても格段に安全ではないだろうか。それに、危ない人なんて滅多にいないものだ。そうそういない危ない人がもしも外にいても、密閉された空間の中で安全に守られているのだから、これほど大丈夫なことはないと、ぼくは車中泊をしていて感じた。
紀伊山脈を巡って思うことは、日本は本当に歴史のある奥深い精神的な土地だ。紀伊山脈だけでそう感じるのだから日本全部回ったら大変なことになるだろう。このようなかけがえのない国に生まれついて、そして自分の車で安価に車中泊できる権利を持っているならば、車中泊をしない手はない。