北海道にロシアの電波が入るなんて!!!!!
北海道はロシアの領土?!北方領土に近い知床半島ではロシアの携帯会社Tele2 Russiaの電波が入った
・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅
・北方領土の国後島は知床半島羅臼の海のすぐ向こうで堂々と存在感を放っていた
・衝撃!北方領土に近い知床半島ではロシアの携帯会社Tele2 Russiaの電波が入った
・北海道の最北の町!稚内では道路案内標識にロシア語表記が存在した
・日本最東端!根室「納沙布岬」では北方領土返還の熱意と日本領土である意識を感じた
目次
・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅
こんにちは!世界一周+日本一周の旅を続けている水色です。
ぼくは今までの人生で日本海沿いの地域をほとんど旅したことがなかったので、新型コロナウイルス感染拡大の影響で外国にも行けず旅人としてはこのまま日本を深めるしかないという絶好の機会に、日本海沿いを北上する車中泊の旅を決行した!
岡山県、広島県、山口県、佐賀県、長崎県、福岡県、大分県、熊本県、島根県、鳥取県、兵庫県、京都府、福井県、石川県、富山県、新潟県、山形県、秋田県、青森県、フェリーに車ごと乗り込んで北海道函館まで渡り、そのまま北海道の最北の離島、礼文島の澄海岬を「日本海沿いを北上する旅」の最終目的地とした。
そのまま北海道をぐるっと一周し、再びフェリーに乗って青森県へ!青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、山梨県、静岡県と「太平洋沿いを南下する旅」を完遂した。
結果的にぼくは7月〜11月までの間ほぼ4ヶ月かけて「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅を達成したことになる。この旅ブログ「ミズイロノタビ」では、あまりに感動的で素晴らしすぎた日本一周の旅の一部始終を公開しようと思う。
・北方領土の国後島は知床半島羅臼の海のすぐ向こうで堂々と存在感を放っていた
今回の北海道一周の旅で衝撃的だったのは、北海道と北方領土の距離の近さだった。とても気に入りこれまで3回も北海道の知床半島を訪れたことのあるぼくだったが、ずっとウトロ温泉側しか旅したことがなく、今回初めてマイカーで自由に北海道を旅することができたので羅臼側へも赴き、知床峠を越えてウトロ温泉側と羅臼側を何往復もした。
羅臼では「熊の湯」や「相泊温泉」「瀬石温泉」など無料で入れる野生の温泉の魅力を発見し、以降ぼくは「太平洋沿いを南下する旅」において日本中の野湯を探し求めながら秘境を冒険することとなった。また人生で初のホエールウォッチングも経験し、巨大なマッコウクジラが潮を吹いたり海に潜っていく壮大な様子を見られて感動した。
ぼくはこれまで全く知らなくて意外だったのは、羅臼の海のすぐ向こう側に北方領土の国後島が堂々と存在感を示していたことだった。北方領土がこんなに近いなんて全然知らなかったー!教科書や地図で北方領土のことは見たり聞いたりしたことはあったけれど、どうせ親近感が湧かないほどとても遠いところに浮かぶ島々なのだろうと思い込んでいた。しかし羅臼に来て目の前に立ちはだかる国後島を眺めれば、北方領土がいかに日本に近くそして大きな島であるのかが認識できた。ぼくは沖縄ナンバーの車で羅臼まで来ていたので、ホエールウォッチングの船の船長が「国後島は沖縄本島よりも広い面積を持っているんだよ」と教えてくれた。ホエールウォッチングをしていると、本当にすぐ国後島に辿り着けそうだったが、今はロシアに占領されているので近づくことができないのだという。クジラが国後島周辺で潮吹きをしている時にも、日本人のぼくたちは近づくことができなかった。
「相泊温泉」は日本で最も東にある野湯だった。羅臼の海岸線上にあり、海を眺めながら無料で熱い温泉に入ることができる。夜中温泉に入っているとキタキツネが遊びに来たりして、北海道の旅をしているのだという実感が湧いてくる。キタキツネは頭がよくイタズラ好きなので車の鍵を持っていかれることがあると聞き、急いで自分の衣服を触られないように片付けた。夜の闇の中で熱い温泉に入ってから夏の冷たい海に入ることを繰り返して、非日常感を味わった。そして「相泊温泉」で最も感動的だった最高の思い出は、日の出前の早朝から温泉へと出向き、目の前の海の向こうに聳え立つ国後島の山々から真っ赤な日の出が昇ってくるのを温泉に浸かりながら眺められた瞬間だった。
・衝撃!北方領土に近い知床半島ではロシアの携帯会社Tele2 Russiaの電波が入った
ものすごくびっくりしたのは、知床峠で車中泊していると知らない間にぼくのiPhoneがロシアの携帯電話会社「Tele2 Russia」の電波をキャッチして勝手につながっていたということだった!そんなことある?!いくら最果てとはいえ、北海道にまでロシアの電波が届いてくるなんて!!!!!
おそらく普通の人が知床半島でiPhoneを使ってもロシアの携帯電話会社の電波を拾うことはないだろうが、ぼくは2018年にウラジオストクからモスクワまでシベリア鉄道に乗ってロシア横断の旅に出かけていたので、そこで一時的に使ったTele2 Russiaの電波をiPhoneが勝手に覚えていて、自動的に接続してくれたのだろう。
しかし日本の領土内にいるのに外国の電波が入るというのは、日本の他の地域でも起こり得るのだろうか。ぼくの知っている限り、そんな事例は全く知らない。日本の最西端の沖縄県与那国島で医師として1ヶ月暮らしていた時も、すぐそばにある台湾の電波を拾うことなんてなかった。もしかして知床半島やその周辺は、日本にいながら外国の電波をキャッチできる唯一の場所なんだろうか。
・北海道の最北の町!稚内では道路案内標識にロシア語表記が存在した
北海道でロシアの存在を感じたのは、何も知床半島だけではなかった。北海道の最北である稚内の町に滞在した際にも、青い道路案内標識にロシア語表記があったのには驚かされた。しかし稚内にロシア人の姿はなく、誰のためにこの表記があるのか謎のままだった。
・日本最東端!根室「納沙布岬」では北方領土返還の熱意と日本領土である意識を感じた
また北海道で北方領土返還に対する最も熱い熱意を感じたのは、日本の本土最東端である根室「納沙布岬」を訪れた時だった。根室という町は至る所に「北方領土返還」という看板を見かけ、すぐ近くに歯舞諸島があることも理由なのかもしれないが、「納沙布岬」でも海のすぐ向こうに見える北方領土返還を訴える石碑が並んでいた。北海道に住んでいなければ親近感もなく考える機会もほとんどない北方領土問題だが、北海道を巡っていると日本とロシアの関係や、北方領土を奪い取られた人々の悲しみについて思いを馳せずにいられなかった。「納沙布岬」では日本の国旗が高々と掲げられていた。もしもロシアが日本領土を侵略しようと攻めてくるということがあれば、まず恐怖を感じるのは北方領土のすぐ近くに住む周辺地域の人々なのだろう。