和歌山でスペイン巡礼の道標とお守りを発見!「熊野本宮大社」で熊野古道とカミーノの絆の深さを感じた

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まさか日本の和歌山県でスペイン巡礼の道標を発見するなんて!!!!!

和歌山でスペイン巡礼の道標とお守りを発見!「熊野本宮大社」で熊野古道とカミーノの絆の深さを感じた

・2019年、ぼくはスペイン巡礼の旅に出た
・スペイン巡礼で道に迷わないのは、黄色いホタテ貝の道標がいつも巡礼者を導いてくれるからだ
・来世で魂が救われる「熊野本宮大社」を訪れよう
・衝撃!日本の和歌山県「熊野本宮大社」でスペイン巡礼の道標を発見した
・“道の世界遺産”は、スペイン巡礼の道と日本の熊野古道しかない
・「熊野本宮大社」にスペイン巡礼の標石が立てられた経緯と理由
・「熊野本宮大社」には熊野古道とスペイン巡礼の描かれた斬新なお守りが売られていた

・2019年、ぼくはスペイン巡礼の旅に出た

2019年、ぼくはスペイン巡礼の旅に出た。スペイン巡礼とは、スペイン北部にあるキリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指して歩く旅のことだ。通称カミーノとも呼ばれている。サンティアゴまで続く巡礼の道には「ポルトガルの道」「北の道」「銀の道」など様々なルートがあるが、最も有名なのはぼくの歩いた「フランス人の道」だ。

フランスの美しい村サン・ジャン・ピエ・ド・ポーからスペイン北部の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの距離はなんと764km!約800kmにも及ぶ道のりを、1日20〜30kmずつ毎日歩き続け、およそ1ヶ月かけて「フランス人の道」を歩き切った。

約800kmと言えば東京から広島までの距離だという。そんなに長い途方もない距離を歩くだなんて想像もできなかったし、体育会系でもないぼくが果たしてそのような過酷な道のりを歩けるのかどうかかなり心配だったが、足をマメだらけにしながらも、毎日毎日少しずつ歩くことを継続していけば、自分でも信じられないことにやがて800kmを歩き切ったのだった。

「800kmの道のり」と数字にしてしまえば味気ないが、もちろんその途中には今までの人生で見たこともないような、夏のスペインの壮大で美しい景色がどこまでも広がっていて、まるで夢の中を歩いているような気分になった。スペイン巡礼を終えた今でも、ぼくはたまに夢の中でまだ巡礼の道を歩いている。もしかしたら肉体ではない魂の部分ではまだ巡礼は終わっていなくて、ぼくの中でいつまでも永遠に巡礼の旅は続いていくのかもしれない。

 

 

・スペイン巡礼で道に迷わないのは、黄色いホタテ貝の道標がいつも巡礼者を導いてくれるからだ

「スペイン巡礼で800km歩いたのだ」と聞いて、誰もが疑問に思うことは、そんなに長い距離を歩いて果たして道に迷うことはなかったのかということだろう。しかしそんな心配は無用だった。なぜならスペイン巡礼の道の途上には、至るところに“道標”が設置されていたからだ。

スペイン巡礼を経験した人なら誰もが見かける最も代表的な道標は、黄色いホタテ貝と黄色い矢印の刻まれた標石だ。この標石はモホンと呼ばれ、サンティアゴまでの距離が書かれてあることも多い。巡礼者は歩みを進める度に減っていく標石の数字を眺めながら、サンティアゴはまだ遠すぎると絶望したり、もうこんなに歩いたのかと手応えを感じたり、もうすぐスペイン巡礼が終わってしまうさみしいと美しかった旅の日々を惜しんだりするのだ。

ホタテ貝の標石は巡礼者にとってなくてはならない、自らを聖地サンティアゴまで導いてくれる大切な道標だし、全ての巡礼者の旅の思い出はこのホタテ貝の標石と共にあると言っても決して過言ではないだろう。それほどまでにこの標石は巡礼者にとって馴染み深い存在だし、巡礼の記憶の中に深く刻まれているし、もしもこのホタテ貝の標石をどこかで見かけたならば、心が一瞬でスペイン巡礼の世界へと引き戻されてしまうだろう。

しかし当然このホタテ貝の標石を、スペイン巡礼の道以外で見かけることはなかったので、巡礼の旅を終えるとほどなくして存在を忘れ去っていた。

 

・来世で魂が救われる「熊野本宮大社」を訪れよう

全く話はガラッと変わって、ぼくは2021年の春に1泊だけの紀南(和歌山県の南)旅行へ出かけた。紀南と言えば世界遺産の熊野古道が有名だ。特に熊野三山と呼ばれる「熊野本宮大社」「熊野那智大社」「熊野速玉大社」の参拝は観光の定番となっており、ぼくと友達は「熊野那智大社」で那智の滝の壮麗な姿を目撃した後、そのまま「熊野本宮大社」へと向かった。

「熊野那智大社」は現世、「熊野速玉大社」は前世、「熊野本宮大社」は来世を司ると言われている。熊野三山を参拝すると三世全てが救われるとされ、熊野古道巡礼の旅をした後で帰路に着くと、魂が新しく蘇ると信じられているという。一緒に旅行に出かけた友達のお母さんが不治の病に臥しているということで、治らない病気はどうしようもないけれどせめて来世が救われるようにお祈りをしようということになり「熊野本宮大社」を訪れたのだった。

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・衝撃!日本の和歌山県「熊野本宮大社」でスペイン巡礼の道標を発見した

「熊野本宮大社」の無料駐車場へ車を停めて、さてお参りに行こうと歩き始めると、駐車場から道路へと出る歩道の途中でものすごいものを見つけてしまった!なんとスペイン巡礼の道の途上で、何度も何度もぼくたち巡礼者を導いてくれた黄色いホタテ貝の標石が目の前に現れたのだった!

えええええ!!!なんでこんなところにスペイン巡礼の道標が?!?!と驚きすぎて感嘆の声をあげてしまった!まさかスペイン巡礼の道以外で、ましてやはるか遠く離れた日本というアジアの祖国で、まさか黄色いホタテ貝の標石を見るなんて思いもよらなかった!ここにあるはずもないものを見たような、出会えないはずのものに出会ってしまったようなぼくの心の衝撃は計り知れない。例えるならば水族館の水槽の中でパンダが泳いでいたような、もしくは死んだおばあちゃんに街でばったり遭遇してしまったような、それほどの信じ難い現実味のなさだと言えばこの衝撃が伝わるだろうか。

 

・“道の世界遺産”は、スペイン巡礼の道と日本の熊野古道しかない

“道の世界遺産”は、この世に2つしかない。それがまさにスペイン巡礼の道と、日本の熊野古道だ。ぼくがスペイン巡礼の旅に出ようと決意したのも、故郷である紀伊山脈で車中泊の旅を経験し、熊野古道の美しさと荘厳さと神秘性に触れ、世界にあるもうひとつの“道の世界遺産”を是非とも見てみたくなったからに他ならない。

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熊野古道はぼくを神聖なスペイン巡礼の旅へと送り出し、そしてぼくがスペインというはるか彼方の異国で巡礼の旅を達成し、再びこの熊野古道の地へと戻ってきたときに、熊野古道がぼくに見せつけたものは、まさにここにあるはずもないスペイン巡礼のホタテ貝の標石だった。ここにあるはずのないものが目の前に立っている、出会えるはずのないものに今まさに対峙している、それは不思議で、幻想的で、神秘的で、啓示に満ちた経験だった。

世界に2つしかない“道の世界遺産”という縁が、スペイン北部と日本の和歌山県を必然的に結びつけ、この熊野古道の聖なる地にスペイン巡礼の見慣れたホタテ貝の道標が立てられたに違いなかった。

「熊野本宮大社」の駐車場にある標石には、スペイン巡礼の道の途上の全ての標石がそうであったのと同様に、聖地サンティアゴまでの距離が刻まれていた。和歌山県からサンティアゴまでの距離はなんと10755km!それほどまでに遥か彼方にある聖地の土を、スペイン巡礼の道の先で踏み締めたのだということを、ぼくはこの瞬間にまざまざと思い知らされた。

 

 

・「熊野本宮大社」にスペイン巡礼の標石が立てられた経緯と理由

「熊野本宮大社」の前のホタテ貝の標石には、次のような説明が書かれていた。

和歌山県とスペインガリシア州は、それぞれ聖地「熊野三山」と「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」に通じる「熊野古道」と「サンティアゴ巡礼の道」に共通する崇高な価値を認め合い、1998年10月9日に「姉妹道提携」を提携しました。

この道標は「日本スペイン交流400周年記念」及び「熊野古道の世界遺産登録10周年」を記念してガリシア州から和歌山県に寄贈されました。道標に刻まれている「10755km」は田辺市本宮町とサンティアゴ・デ・コンポステーラ市間の距離、ホタテ貝は「大斎原(おおゆのはら)」の方向を示しています。

和歌山県とガリシア州は2012年7月に「友好親善関係と連携強化に係る覚書」、田辺市とサンティアゴ・デ・コンポステーラは2014年5月に「観光交流協定」を結び、更なる交流を行なっています。

2014年5月

なんとこの標石は、聖地サンティアゴが位置するスペインのガリシア州から和歌山県に贈られたものだという!そりゃあスペイン巡礼の道標とそっくりそのままのはずやわ!

スペイン巡礼の最後の地・ガリシア地方は奥深い山々と湿った緑の大自然に囲まれ、まさに和歌山県の気候や雰囲気ととても似ていると歩いていて直感的に感じられた。ガリシア地方へ入るまではどこまでも広がる麦畑や乾燥し澄んだ青空、照りつける太陽に異国情緒しか感じなかったが、最後の最後には故郷である和歌山県に通じる気配を察せられて、ガリシア地方に深い親しみを覚えた。

もしかしたら聖地というものは、世界中どこでも同じような雰囲気の場所に形成されやすいのかもしれないと思われた。それはすなわち近寄り難い険しい山々や霧深い湿潤な大自然に囲まれて、人間を超越するもの、霊的なものや魂を感受しやすい気配のある場所こそが、聖域だと人々に直感されやすいのではないだろうかと感じられたのだ。

熊野古道もガリシア地方も、まさに俗的なものたちから離れた、人間を超越するものの気配を感じやすい場所だった。

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・「熊野本宮大社」には熊野古道とスペイン巡礼の描かれた斬新なお守りが売られていた

熊野古道とスペイン巡礼の道の縁は、「熊野本宮大社」を参拝してからも感じることができた。それは「熊野本宮大社」の売店で、ホタテ貝の描かれたお守りが売られていたのを見たからだった。お守りの表には神武東征の際に神武天皇を大和まで導いたと言われる八咫烏と神殿の図が、そして裏にはホタテ貝とスペイン巡礼の道の風景がそれぞれ描かれており、またしても熊野古道とスペイン巡礼の道の強い繋がりを感じることができた。

不思議な絵柄は「ジョジョの奇妙な冒険」で知られる人気漫画家、荒木飛呂彦さんがデザインしたものだという。これまでに見たこともない斬新なお守りの絵柄にものすごく興味をそそられたが、値段が2000円と安くはなかったので大人しく見るだけにしておいた。

 

 

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