もののけ姫の森を描いた人の美術館が五島列島にあって感動!!!!!
もののけ姫の森やラピュタの美術監督!五島列島福江島にある「山本二三美術館」に行ってきた
・レトロな日本的趣きを残す福江市内の風景
・知らない人だと思っていた山本二三はめちゃくちゃ有名な人だった!
・もののけ姫やラピュタの美術監督を手がけた「山本二三美術館」に行ってきた
・「山本二三美術館」撮影可能スペースはこんな感じ
・山本二三さんの「五島百景」の完成が楽しみ
目次
・レトロな日本的趣きを残す福江市内の風景
五島列島最終日はレンタカーも返してしまった後だったので、フェリーの時間まで自分の足で福江市内を散策してみた。五島列島の福江島はかつての福江城の城壁が残っていたり、風流な武家屋敷通りがあったりして、沖縄の離島よりも日本的な要素が濃厚に残っているという感じがした。
一番大きな武家屋敷はちょっとしたカフェのようになっていて、ここでかき氷を食べて蒸し暑い真夏の散歩の中でひととき涼んだ。
・知らない人だと思っていた山本二三はめちゃくちゃ有名な人だった!
そんな武家屋敷通りの中に、情緒深い古民家を美術館にしている美しい建物があった。見ると「山本二三美術館」と書かれている。全然知らない人だけどなんとなく見てみたい気分になったので「山本二三美術館」に入ってみることにした。
するとこの山本二三さん、入ってみてはじめてわかったことだが、全然知らないどころかめちゃくちゃ知っている超有名人だった!なんとジブリ映画の「天空の城ラピュタ」や「火垂るの墓」や「もののけ姫」の美術監督を務めた人だったのだ!山本二三さんはここ福江島出身なので、こんなところに美術館があるらしい。
・もののけ姫やラピュタの美術監督を手がけた「山本二三美術館」に行ってきた
入館料は400円と良心的。館内は基本的に写真撮影禁止だったが、写真を撮ってもいいスペースはその旨が記載されていた。知らない人だと思って入った山本二三さんの関わった仕事内容を見ていると、宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」、高畑勲監督の「火垂るの墓」など知っているものばかりで驚きっぱなしだった!あと最近の作品では新海誠監督の「天気の子」の龍の天井画も手がけたらしい。
ぼくも多くの日本人と同じようにジブリ映画が大好きで何回も何回も繰り返し見ていたので、山本二三さんがジブリの映画作品とどのように関わっていたのかの解説がとても興味深くて面白かった。それぞれの作品に関してのエピソードが詳細に展示されていたのでジブリファンの人は絶対楽しいと思う!
あのラピュタの城を描いたのも、もののけ姫の森を描いたのもこの山本二三さんらしい!もののけ姫のししがみが住んでいる森を描いた人って知った時点で本当に感動した!もののけ姫の森って本当に清らかで綺麗だよね!コダマとかが歩いていていて、人を寄せ付けない神聖な神々の住処!あんなに神秘的な風景をこの山本二三さんが描いたんだって思うと、本当に尊敬しちゃう!
山本二三さんは雲を描くのが得意だから、彼の描いた雲は「二三雲」と呼ばれているらしい。美術館内には山本二三さんが絵を描く様子も映像として映し出されていて、最初は何を描いてるのか全然わからない感じなのに次第に美しい雲の絵になっていくのが本当に感動的で不思議な気持ちだった。
・「山本二三美術館」撮影可能スペースはこんな感じ
撮影可能スペースはこんな感じ!山本二三さんが絵を描くための机が緻密に再現されているのと、あとは「二三雲」の写真撮影用のスペース!山本二三さんが描いたもののけ姫の神秘的なししがみの森は、大きな襖になっていた!
ジブリ映画が好きな人には興味深いエピソードをたくさん知ることができるし、さらには福江島の昔ながらの古民家の中を見学できるのもすごくよかった!訪れる人も少なくてゆっくりと時間をかけて美術館内を回れてとても満たされた気持ちになった。これからはもののけ姫の映画を見るときは、あぁあの五島列島出身の山本二三さんが描いた森だって思うんだろうなぁ。
・山本二三さんの「五島百景」の完成が楽しみ
山本二三さんは「五島百景」という、生まれ故郷の五島列島の風景を100個描く挑戦をしている最中らしい。ここ「山本二三美術館」でも完成した「五島百景」の作品を鑑賞することができ、さすが風景を描くことを仕事にしているだけあってどの五島列島の風景の絵も心打たれるほどに美しかった。もうすぐで100個完成するらしい。
生口島出身の平山郁夫さんも、晩年にはしまなみ海道の絵を描き続けていたというし、風景を描く人はその人生で何を描こうとも、最後には自らの原風景へと回帰してゆくものなのかもしれない。